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たのしい九月さん

先週の土曜日、九月さんのライブを見に岡山へ行ってきた。

九月さんというのはピン芸人で、コントをしたり、本を書いたりしている人だ。
去年だったか、一昨年だったか、Twitterのおすすめで私は九月さんのことを知った。その時は“九月の『読む』ラジオ”というアカウントで読者の質問に答えていて、内容は何だったか忘れたけど、その温かい文章を読んで泣いてしまったのを覚えている。世の中には優しい人がいるんだなぁ~と思った。それ以来、定期的に九月さんのXやnoteをチェックするのが習慣になり、著書ももちろん予約して、泣き笑いしながら読んだ。

いつか行きたい九月さんのライブ、今回はうちから割と近めの岡山での開催。
絶好のチャンスに緊張して、2週間くらい迷った。迷いすぎて疲れてきたところでライブまであと3日となった。もうヤケクソで、えいっと予約ボタンを押した。
予約完了メールが届いた瞬間、緊張してきて、やっぱり行きたくない気がしてきた。
けど、もう行くしかないので下調べ。

色々見ていたら九月さんは、お客さんからもらう差し入れが嬉しいと言っていた。ファンの方情報では、気さくに話してくれたとか、サインを貰ったとかいうのもあった。
せっかくなので、私も人生初の「サインお願いします」を言う練習はしておいた。
夕方のライブの前に色々観光もしようと周辺の施設も調べたりした。

* * *

当日の朝、いつもの鍼灸院で診察が終わってから、駅に向かう。
人生初の推しに会いに行くという行為に、めちゃくちゃ緊張した。

後楽園とか夢二美術館とか喫茶店にも行こうと思っていたのに、駅に向かう途中で急に計画の全てがどうでもよくなった。今日のメインイベントは本物の九月さんを見ることだ。予定を詰め込んで疲れてしまっては申し訳ない。

広島駅でお昼ごはん用のパンを2つ購入。最強コンビ、あんぱんとクリームパン。あんぱんは小豆だから甘いパンの中で一番体に良いはず。クリームパンは食べやすい。しかも大体予想通りの味なので、びっくりさせられることがないのが優しくて良い。

持っていくお土産も選んだ。広島なのでベタに、もみじ饅頭。
コントをいっぱいするから、頭を使うだろうし、甘いものが良かろう??
もし勇気が出なくて渡せなかったら自分で食べればいいか。(結果、渡せたけど他に食べ物を持ってきている人はいなかったかも??迷惑になってないことを祈る)


電車の中でパンを食べながら、寝たりもして岡山に到着。
着いたらなぜかすでに疲れていたので、喫茶店で休憩することにした。

おだ珈琲店のイタリアンショートケーキセット

喫茶店に入って、ケーキを一口食べて気づいた。今は甘いものの口ではなかった。
そういえば、電車の中で甘いパンを食べていた。
若干気分が悪くなったけど、美味しかったのでOK。チョビチョビ食べながら、九月さんの著書を読む。読みながら、ハッとした。

ペンを持ってくるのを忘れた。ペンを持たずにサインを求められると困る、的な話を誰か芸能人が言っていたのを思い出す。
推しを困らせるなんて悲しすぎるので、コンビニでペン購入。

次に、ライブ会場の場所を確認しに行ってみた。
・・・そこで、まさかの九月さんに遭遇。
顔を見たら(多分ガン見してしまった、反省)九月さんはちょっと笑っていて、キャリーケースを転がしながら弾むように歩いていた。ライブを前にるんるんしているように見えた。
楽しく健やかな様子だったので、どうかこれからもずっと笑顔で活動してくださいますようにと、すれ違いざまに心の中で唱えておいた。

場所の確認も済んでいよいよ暇になったので、図書館へ行ってまた九月さんの本を読んだ。岡山の図書館は綺麗だし大きくてすごく良かった。美術館やら文化的施設がいっぱいあって、岡山はいい街だなぁと思った。
※のちに九月さんがライブ中に「岡山は良い街(旧県庁を改装して市民のための施設にしているなど)」言っていて心の中でガッツポーズ。そ!れ!な!私も思いましたよっとめちゃくちゃニヤけてしまった。

本も読み終わり、うどんで腹ごしらえ。
たぬきのうどんは、結構自我があるタイプだった。コシが強いというやつか。
店員さんはすごく優しかった。たぶん大学生っぽい、この方に幸あれと思った。でも多分、こういう素敵な人はすでに幸せだと思うので余計なお世話かも。バイトの帰り道の安全を祈るくらいにしておこうか。

たぬきのぶっかけうどん

さてさて、いよいよライブ会場へ。
行ってみると、公民館みたいな感じでほのぼのな雰囲気だった。お客さんは10人くらい?でみなさんオシャレで優しそう。最初に最前列の人がサインをお願いしてくれて、助かった。私もどさくさに紛れて列に並び、無事サインをいただくことができた。(やった〜!緊張しすぎて、ちゃんとお礼を言えたか記憶がないけど、九月さんが気さくに会話してくださって感謝。)

お客さんの前で話す九月さんは、めっちゃくちゃ楽しそうだった。最初、九月さんが裸足だったので、一青窈スタイル!と思ったけど、それは演出とかではないんだとすぐに気がついた。九月さんが話しながらあまりにも動き回ったり飛び跳ねたりしていたので、普通に裸足じゃないと危ないと思った。靴下を履いていたら滑って転んじゃう。スリッパは一瞬で吹っ飛んでいくと思う。なので裸足が正解。

九月さんは、おっさんにも子供にも女性にもお年寄りにも見えた。不思議、不思議。
これが演技力ってやつなのかな?
毎回コントに入る前にクルクル回るのは妖精みたいだし、トークしている時、話したいことがいっぱいある感じで一生懸命なのは無邪気な少年っぽくもあった。
コントもフリートークもとにかく楽しくて、めちゃくちゃ笑って時間があっという間に過ぎた。

帰るとき、そそくさとスリッパをしまっていたら頭上で「ありがとうございましたぁ」とかわいい声がした。顔を上げると、九月さんが立っていた。
なんかトトロにどんぐりを差し出されたみたいな気持ちで、頭が真っ白になって
「あっありがとうございました」と言って逃げるように帰ってしまった。
全然会話が成立してないやんけ。。。帰り道に大反省。

でも、本当にありがとうございました。
だって本当に楽しい1日だったから。それと、これまで何度も九月さんの言葉に心を軽くしてもらったから。生まれてきてくれて、活動してくれてありがとうございましたも追加で!
キョドりすぎて全然伝わってないと思うけど。。。

* * *

帰りの新幹線の中で、友達A・Bとのグループラインに
「今日九月さんって人のライブに行ってきたよ!」と送ってみた。
返事はへぇーか、ほぅ、かな??

A「あんたが好きなら絶対面白いひと!!」
B 「アンコール‼️アンコール‼️」(ライブ案内のスクショ)
A「今日、誘ってくれたら良かったのに〜」
優しい返事が返ってきた・・・涙

次、近くでライブがある時は3人で行こうという話になった。
わ〜〜やった〜〜!!
思い切って言ってみるものだな(^^)
いや、友達が優しすぎる。友達にも幸あれ!と思った。
次の機会には食べ物以外の写真も撮れたら良いな。

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