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【小説】応募作品2を書いててオチが欲しくて書いた話【880文字】

子供の頃、田舎の高台からは
遠くの花火が見えた。

帰り道、遠藤君が声をかけてきた
「線香花火しない?」
手を繋ぎ高台に戻った。

彼の花火に火をつけ、
私の花火に近づけると
線香花火は繋がりながら燃えた。

今日彼の名前が書かれた
黒い縁取りのハガキが届いた。
お線香をあげに遠い田舎へ向かう。


↓を元にして↑の140文字にするべく
削りまくりした。

親戚の集まりで遠い田舎まで来た。
車に長時間乗るのは好きではなかったが、
来れば楽しいもので、
中学生から大学生で集まって花火大会を見に行く事になった。

花火大会へ向かう途中
「境内で花火見ながら、
花火大会しようぜ」
と従兄弟が提案した。

雑貨屋で、花火大会を買い漁り
境内での花火大会が始まる。

遠くに花火が、見える。
小さな花火だ。

みんなで始めた
花火大会の方が
大きな花火だった。

帰り道、遠藤君が
私の耳もとで、
「2人で線香花火しない?」
と呟いた。

集団から、2人でこっそり抜け出した。

私は彼と手を繋ぎながら
さっきまで、みんなで遊んだ
境内に戻ってきた。

彼は何本かの線香花火を地面に置くと
ライターで、1つに火をつけた。
それを私が受け取ると、
彼はもう1本の線香花火を近づけた。

2つのくっついた線香花火は、
パチパチと音をたて
オレンジ色に光っていた。

夏休み実家に帰ると、
彼の名前が書かれた
黒い縁取りのハガキが届いていた。
お線香をあげに家族で
遠い田舎へ向かった。


↑を考える時に浮かんだ物語が
前半一緒で、後半↓

2つのくっついた線香花火は、
パチパチと音をたて
オレンジ色に光っていた。

火花を交換しあいながら
線香花火は最後の1本になった。

2人で、1本の線香花火を見つめる。
バチバチッと大きく光ると
ポトリッ
と火玉が落ち、真っ暗になった。

線香花火を持っていた手を
重ね合わせた。
彼の顔が近づいてくる様子が
スローモーションのように
私には見えた。

合わせた唇は少し震えていた。


↑ここまでは普通だったんですが、
どうしても下ネタのオチを
つけたくなり↓を書きました。

彼の線香花火は
さっきの線香花火より
ずっと短く、
早く燃え尽きた。


せっかく考えた文書だもの
駄文でもいい。
書いて成長するんだ!!

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