雨男・雨女

 先日、友人達とキャンプに行った時の話だ。

 この話を読んでおられる方々もきっと経験があるかもしれないが、友人同士でどこかに遊びに行く時に、

「今日は晴れて良かったね~! この中に雨男とか雨女はいなかったみたいだね~!」

「本当に晴れて良かった! 〇〇さんが来なかったからじゃない? 〇〇さんって雨女だから」

などという会話になる事は無いだろうか? 

私達のキャンプでも当然のようにそんな話題になり、一緒にキャンプに行った友人のRさんが、

「うちね、家族全員で外出すると雨が降る事が多いのよ。家族の中に誰か雨男か雨女がいるんだと思う」

と言い出した。

「でも誰が雨男・雨女か判らないのよね。だって、家族がバラバラで出かけても、そこまで天気が崩れないから。

夫と私が二人で出かけても雨は降らない。

夫と娘が二人で出かけても雨は降らない。

私と娘が出かけると大抵雨が降って来る。

だから家族三人の中の誰が雨男・雨女なのか判らないでしょう?」

と言うRさんの話を聞いて、私にも思い当たる事があった。

「Rさん、うちもそうだわ!

うちも夫と私が出かけも雨は降らないし、夫と息子が出かけても雨は降らないけど、私と息子が一緒に遠出すると天気が荒れる!」

Rさんと私の会話を聞いていた他の友人達もそれぞれ何かを思い出したようで、

「思い出した! うちの父と兄がそうだった!」

「私は高校時代の友人がそうかもしれない。バラバラで遊ぶ時は晴れるけど、みんなで一緒に遊ぶ時は雨が多かったから、雨女は誰だって、絶対にそういう話になってたのよ」

「うちは姉と弟が一緒だと雨が多かった気がする」

と言い出した。

「ちょっと待って! じゃあ、みんなが言ってる話をまとめると・・・」

「そうか! 誰か一人が雨男とか雨女とかじゃなくて、誰かと誰かの組み合わせで雨が降るんだ!」

と私の言葉を遮ってRさんがドヤ顔で言った。


 一般的には雨男・雨女、晴れ男・晴れ女がいるという説が良く知られていて話題になる事が多い。

けれど、もしかしたら誰かと誰かの組み合わせで天候が決まるという事があるかもしれないし、そう考えてみるとちょっと不思議で面白いと思っている。


 









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