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胸に手をあてて考えてごらんなさい

*シュリンク…コミックにかかっているビニールをかける作業。基本、シュリンカーと呼ばれるメカに放り込むとビニールがかかって出てくる。が性能はマチマチ。たまに詰まらせてコミック担当に叱られる。不思議と店に一人はシュリンカー直しの名人がいる。講談社さんなどのように元からかかっているコミック以外は、1000冊あろうと店員が泣きながらひたすらシュリンクする。熱を発するので夏は地獄。冬も店内は暖房が入っているので地獄。

*ビニールがけ…写真集など明らかに状態が良い方がいいと思われるのに、なぜかビニールがかかっていない状態で入荷したものは、やはり店員がビニールをかける。サイズが大きいと放り込めないので一冊一冊ビニールに入れ、セロテープで止め、それをさらにシュリンカーに通すという作業が増える。入荷が100冊を超えるような人気写真集がビニールなしで入荷した時、担当者は絶望し膝から崩れ落ちる。

*こんなに高い本…お値段はまちまちだが写真集は3000円くらいするものが多い。あと、フルカラーで良い紙を使っているので当然重い。薄いので油断していっぺんに沢山持とうとすると、肩が外れそうになり、更にビニールがかかっているのですべすべ滑って雪崩れて落としそうになり、かばって腰をおかしくするなどの惨劇を招くので甘く見てはいけない。あと美本希望のお客様も多いので姫や王子のように扱うとより安心。

*FGO…Fate / Grand Orderというスマホのゲーム。彼は開始当時からプレイしている古参マスターであり課金を厭わない。「★5が出ない?何言ってるんだ、ガチャは出るまで回すんだヨ!」という発言に福袋などどうしてもの時だけ課金する後輩マスターの私は震えた。

…自分の身に置き換えてみたらすぐにわかる心理なのに…まだまだですな…と思ったものです。写真集で一番困ったのは自分が芸能関連に詳しくないのに加え「〇〇坂だから売れる」というわけではないこと。他の店員や社員さんに「ねぇ、この人何坂?〇坂の中でも人気?事前発注たくさんいる?」と聞いて回った懐かしい思い出…

まぁ…「これは売れるでぇ~ダイナミック発注!」と元気よく、ものすごい数を頼んでも「単位が違う!」くらいに減数されて入荷したりするんですよね…(そして担当者は「じゃあ何故、事前に何冊欲しいか聞いたんだ!」とのたうち回るのです)そしてあっという間に完売して、なかなか重版もかからないという…どうしろと!

愛猫と日常を記したり、本をオススメしたりしています。