おかあさんゆび(第1話)
【あらすじ】
最強シングルマザーのユミ、その1人息子あきら、ひょんなことから2人と暮らすことになった華。
私がnoteで出会った素敵な方々の魅力をキャラクターに詰め込んだ作品です。
3人が繰り広げる会話中心のハートフルコメディタッチの破天荒なストーリー。
良かったらご覧下さい。
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あきら「お母さんおきてよ~。今日やすみでしょ~。」
ユミ「・・・・、う・・・る・さい。」
あきら「え~、どっか連れてってよ~。」
ユミ「あ、たま、いたい。ねむい。」
あきら「え~、またお酒飲み過ぎたの~。つまんないな~。」
ユミ「み、ず。」
あきら「も~。」
あきら「はい、おかあさん、水。あ、昨日ね、ようちえんで浩太くんに聞いたんだ。ゆびって全部なまえがあるんでしょ?」
ユミ「何、名前って(頭が割れる、気持ち悪い・・・)」
あきら「これはおとうさんゆび、これはおかあさんゆび、で、これがおにいちゃんでおねえちゃんでしょ?あとあかちゃんなんだって。おかあさんは自分の名前が付いてるからいいよね~♪ ぼくなんて一つもないんだよ。なんでなのかな~。」
ユミ「し、らない。あっちいって。」
あきら「なんだよ~。つまんないな~。」
タバコどこだっけ。
あ、ラスいちじゃん。まじか・・・。
これ無くなったら地獄。
でも吸う。
ふぅ。
ちょっと落ち着いたかも。
でも頭痛い。
割れてない?
マジ昨日飲み過ぎた。
最後の客マジ帰んないから、ムカついてガン飲みしてやったのがまずかった。
もうしない。
でもあいつ二度と来ないだろうし、勝ち。
ふぅ。
なんだっけ?
あきら。
ゆびの話してた?
あたし、おかあさんゆびだっけ?
あたしも無かったよ、なんにも。
家帰っても1,000円札置いてあるだけで。
でもあのクソババアならマジいなくてよかったけど。
1,000円ゆび最高。
ふぅ。
あれなんだっけ?頭割れてて思い出せない。
あのスイーツ。
セブンのやつ、マジ美味かった。
クリームは思い出せるけど、名前不明。
飲めば思い出すかな?
あとで思いだそ。
ふぅ。
一回セブンにババアと行ったっけ。
小さかったから喜んじゃったな。
マジ恥ずい。
手、繋いでたな。
あのとき。
ユミ「あきら。」
あきら「なに、おかあさん♪」
ユミ「コンビニいく?」
あきら「いくいく!! やった~。 アイス買っていい?」
ユミ「一個ね」
あきら「え~、一個じゃすぐなくなっちゃうよ~。」
ユミ「だめ。タバコ買えなくなるから。」
あ~、マジ頭痛い。
でもアタシ、おかあさんゆびなんだよね。
第2話に続く
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