”震災”に思ふ。

以下は高校時代に阪神・淡路大震災を少しだけ経験した私が、その10年後(28歳の時)に書いた文章です。

去る平成27年1月17日で、関西で起きました阪神・淡路大震災から20年が経ちました。当時、店主は大阪・高槻にて、ちょうど高3で受験勉強のさなかでした。震災後の状況が気になりながら、受験を受け、大学入学。何度かボランティアで神戸の街に友人たちと行ったりもしました。

震災から20年は、店主にとっては大学入学から20年でもあります。節目の年に当り、ちょうど10年前に、「震災」のことに思いを致し書いていた拙文を思い出したので少々紹介したいと思います。亡くなった方々のご冥福を祈りつつ。

(※以下「居酒屋ゆきのすけ」は当時、毎月1回自宅で友人・知人を呼んで行っていたホームパーティの名称です。)
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居酒屋ゆきのすけの立地は東京都文京区にありますが、結構ゆれました。思わず布団の横のラックを押さえたくらいです。首都圏にお住まいの方は大丈夫だったでしょうか。茨城方面で一部深度5弱が観測されたようです。茨城方面は仕事でつきあいのある農家さん達が結構いるので少々心配です。震度3であれだけ揺れるということは、震度4とか5はどうなんでしょうね。大きなけが人が出ないことを祈ります。

さて、私、実は高校の時に関西神戸淡路地震にあっています。ちょうど大学受験のため、早朝から机に向かって勉強をしていたときでした。(もともと朝型人間です。)

この時の揺れがすごかった。「やべっ」と思って、2階の自分の部屋から出ようとしたら揺れがひどすぎて、廊下で立ち往生。両側の壁に手をつけて身体を支えたのを覚えています。図示するとこんな感じ → |+| (ちょっと違うか?)

今、ドラマの『救命病棟24時』で、首都圏直下型地震のあとの都市の人々の様子を、救命医たちを中心に描いています。首都圏もそのうち、大きな地震があるのですかねぇ。最近つくづく人生いつどうなるかわからない、って思います。だったら、日々100%自分の力を出し切って行きたいなと。

で、人生を考えた時に浮かんだ詩が、以下。こちらはマンガ「イリヤッド第2巻」からの抜粋。出会ったのは2年ほど前ですが、ちょうど人生の目的が見えなくなっていたころだったので、大変胸にしみ入り、当時大きな支えになったのを覚えています。

 私はこの聖杯と、愛する人達にかけて誓う
 人生とは成功より失敗の方が多い
 ならば成功のために安全な道を選択するのではなく、
 失敗した時絶対後悔しない道を選ぼうと思う
 それは、
 好きなことをすること
 自分が何になりたいか決めること
 そしていつか自分の選択に納得できた時、
 私はこのプレゼントを持ち、
 キミを迎えに行く 
 娘と私のために
 目をつぶり、一から十まで数え、
 一目散に日本に迎えに行く
 きっと迎えに行く

 
「自分が何になりたいか決めること」

まずは、居酒屋ゆきのすけの主人として、食を通じてお客さんを幸せにする(元気にする)術を学ぶ。居酒屋ゆきのすけを、人を元気にし、客の元気と元気の相乗効果で何かが生まれるような底知れぬパワーを持った店にしたい。

そして、人生のテーマは、 『食を通じ、人に、楽しい人生の演出、人生の楽しみ方を伝える』 こと。

「おいしいものにはわけがある」。そのおいしさを伝え、おいしく食べる方法を伝え、気持ちよく、楽しくなる食卓の演出を伝え、ひいては実りある人生の歩み方を伝えていく。そんな人の生活を豊かにしていくことをおもいっきり楽しんでいる、そういう店を作りたい!!

そんなこと考えながら、わいわいやっているのです。 (店主)
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初心に返るたびに思い出す文章です。

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