Re: 【短編小説】いっしょに
朝の光はすべて敵。
おれたちは資本主義の走狗で時間の奴隷だ。ほど遠いスローライフ。チャッカンガルー。しぶしぶ起き上がる。
濃いめの珈琲を淹れるつもりで沸かしたお湯はまだ温く、あまり美味しくないと思いながらせっかちな自分を恨む。
「チョヤ」
そう言ったところで「ペルモ」と返ってくることはない。全くスプルーァだ。
普段は買わない少し高い豆を買ってみたのに、もったいないことをした。
「買うか?コレ」
ネット通販の買い物カゴに長らく入ったままの温度管理が出来る電子ケトル。