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SUL注目チームインタビュー#3   「一致団結」芝浦工業大学e-sportsサークル


Shadowverse University League(シャドバ大学生リーグ)の運営を行っている“SUL学生実行委員会”では、参加サークルや選手に注目したインタビューを行い、大学生リーグならではの視点でシャドウバースの競技シーンに切り込んだ記事を発信する。
(第2回静岡大学シャドバサークルの皆さんへのインタビューはコチラ。)

「SUL注目チームインタビュー」 第3回は、第1ラウンドから第4ラウンドまで 7勝0敗(Aチーム3-0、Bチーム4-0)と両チーム通じて負けなしの『一致団結』芝浦工業大学e-sportsサークルの皆さんにお話を伺った。


ご協力いただいた方

Aチーム
アスクレ選手 
@ruun_game

Aチームのリーダーであり、サークル全体のリーダーでもある。メンバーからの信頼も厚くミッドレンジのデッキを好んで使う。最近のデッキでは「財宝ロイヤル」(EAA)を好んで使っていた。

ataraxia選手@powder_sugar

今年入学した新入生。好きだったデッキはマナリアウィッチ(AOA)や撤退コンボロイヤル(RSC)など空中戦を得意とするプレイヤー。シャドウバースのキャラクターでは《ジェムストーン・ウィンギー》がお気に入り。

灰流うらら選手@haruurara195

ミッドレンジデッキやコントロールデッキなど選択肢や分岐が多いデッキを好んで使う。好きなデッキをひたすら極める職人気質のプレイヤーで、1人1デッキを担当するBO9でこそ極限まで上げた練度が光るのではないか。

Kame選手

自称チームの応援係。試合の前に自分のデッキの動きをイメージし、そのイメージを実行に移す。シャドウバースで好きなカードは《魔将軍・ヘクター》。 好きなクラスはロイヤル。

のちゃら選手 (@notyararara

チームのデッキ決めに貢献。普段から上手な人の配信を見たり、記事を読んで知識やプレイングを吸収したりしている。RAGEDay2進出回数2回、JCG優勝など個人でも実績を残している実力派プレイヤー。

はるてゃ選手@2kimuu

インカレ制度を利用して芝浦工業大学のメンバーとして参加している。シャドバ甲子園3位、ランクマッチエルフ勝利数1位、地方大会プレーオフ進出4回と数々の実績を残している実力者。プレースタイルは感覚派だが、最近はしっかりと選択肢を検討するようにしている。

ペンタん選手@tr72b9o

インカレ制度を利用して芝浦工業大学のメンバーとして参加している。チーム内ではプレイングのアドバイスなどを行う。コントロールデッキを得意とし長くゲームすることが得意。過去には地方大会で優勝するなど確かな実力を有する選手。

Bチーム
ベータ選手
@light1zn

シャドウバースを初期からプレイしている古参勢。過去の大学生リーグでは準優勝するなど大学生リーグの経験が豊富なプレイヤー。好きなカードは《蒼の反逆者・テトラ》。

あおぐみ選手@aogumi_game

チームのルーレット担当。好きなクラスはヴァンパイアで、シャドウバースの好きなキャラクターはモノ。当時のストーリーもかなり好き。本人から一言「Cygamesさん、ストーリーの続きをお願いします…」

カブトムシ選手@lmkonkon2000

インカレ制度を利用して芝浦工業大学のメンバーとして参加している。チームの雰囲気作りに欠かせないムードメーカー。好きなデッキのタイプはアグロデッキやコントロールデッキなど、幅広い戦術のデッキを使いこなす。好きなシャドウバースのキャラクターはケルベロス。

メウロぷ選手@MeuropGG

今年からサークルに入ったフレッシュマン。決着までのレンジがすごく早いか、すごく遅いと極端に振り切ったデッキを好む。「一見、運の要素が大きいデッキでも突き詰めていくと楽しい」と語っており、プレイングに対する探求心が垣間見える。

maple選手@maple_sv

チームのデッキアドバイザー。公認大会の入賞リストなどを参考に、デッキリストの相談役を担う“強いデッキを強く使う”というシンプルイズベストなプレースタイルで、個人でもRAGEでプレーオフに進出するなど確かな実力を持っている。

Page1サークルの特徴

・大人数のサークルならではのエピソード

   今回は大学生リーグに芝浦工業大学e-sportsサークルからAチームとBチームと2チーム出場していますが基本的に練習は合同で行っているのですか?

アスクレ: そうですね。基本的には誰かが通話を開いて、そこに誰かが入ってくるという形をとっています。基本的にAとBが分かれて何かをするということはないです。うれしいことに人数が多いので AとBに分けているだけです(笑)

   今年度、サークルに新入生が多く入られたと思うのですが、その理由はなんだと思いますか?

ベータ: 1年前ぐらいまで非公認サークルだったんですけど、昨年度から公認サークルになったことが要因のひとつかなと思います。自分がこのサークルに入った経緯がシャドウバースをやっている仲のいい先輩からの勧誘だったんですけど、今はサークル活動の告知も大々的に行っているので、そういったところからサークルを知って入ってきてくれた人が今年は多かったんじゃないのかなと思います。

   人を集めるために行った施策とかはありますか?

アスクレ: サークルのTwitterを動かすことを意識しました。自分も何か情報を調べる時にTwitterを活用することがあるので、大学生リーグでの試合の結果などをTwitterで発信するようにしています。また、広報活動の一環としてES大会の開催も行っています。

   ES大会をやろうと思ったきっかけは何なのでしょうか?

アスクレ: 学園祭をやる上でSUL貸出キットの存在を知っていて、学園祭で何かできたら楽しいかなと思い、やってみました。なんだか誰も貸出キットを使っていなかったので使ってみようと思いました(笑)

実はES大会を開催するのって、そんなに難しくないんですよね(笑)

シャドウバースはオンラインゲームなので、誰とどこででもできるっていうのが魅力かなと思っています。実はカードゲームをやるのはシャドウバースが初めてでオフラインで何かやるっていうのを知らなくて、オフラインRAGEなどの公認大会の場などでサークルの人達と直接会ってみて、こういうのも楽しいなと思いました。このような経験もES大会をやってみたいと思ったきっかけです。

   芝浦工業大学さんはサークルメンバーがたくさんいますが、敢えてインカレ制度を用いて規模を拡大しようとした理由は何なのでしょうか?

アスクレ:実は昨年度は新入生の数が今年ほど多くなく、1チーム作るには充分な人数だったのですが、2チーム作るには人数が少し足りなかったので募集をかけました。 昨年度、一緒に戦ってくれた人たちとまた今年も一緒に戦いたいなと思いインカレ制度を継続しています。その状態で今年は新入生がたくさんはいってきてくれたみたいな感じです(笑)

また1チームあたりの人数を多くすることによって、バイトなどで当日試合に出られない人がいたとしてもメンバー同士でカバーし合えるようにしています。

   インカレ制度を活用するにあたってどのように募集しましたか?

アスクレ:インカレ制度でメンバーを募集している他の大学さんの募集要項を参考にして、Twitterで告知しました。

   外部生のメンバーにお聞きします。芝浦工業大学に参加した理由を教えてください。

ペンタん:大学生リーグの募集サーバーがあり、そこで芝浦工業大学さんが募集していることを知りました。元々は自身の大学で大学生リーグに参加していたのですが、サークルが解散してしまったので出られなくなってしまいました。でも大学生リーグに出たいという気持ちがあったので、芝浦工業大学さんがシャドウバース強いこともありよい結果を残せるかなと思い、参加してみようと応募しました。

はるてゃ: 自分が進学した学校にシャドウバースをやっている人がいなくて 途方に暮れていました。そんなときに芝浦工業大学さんのツイートを拝見して、インカレ制度のことを知り勇気を出して応募しました。

カブトムシ: 自分の学校で人数が足りなかったので、Twitterでメンバーを募集していました。大学生リーグに出れるチームを探している人たちに対して片っ端から連絡を取ったのですが、反応がなかったり、断られたりしてしまって、もうダメかなと思っていたときに自身のTwitterで「大学生リーグ出てみたいな」とつぶやいたところ、芝浦工業大学eスポーツサークルさんの公式アカウントから“いいね”が来て、そこからアカウントのプロフィールを見て芝浦工業大学さんがメンバーを募集していることを知り応募しました。

   ちなみに、今年も芝浦工業大学として出場しようと思った理由は?

ペンタん: 昨年度、1stシーズン、2ndシーズンともに芝浦工業大学のメンバーとして参加させていただいて、両方ともプレーオフベスト8という結果で終わりました。それがすごく悔しくて次こそは芝浦工業大学として優勝したいと思い、今年も継続を決意しました。

はるてゃ: サークルのメンバーがみんな本当に優しくて人柄に惹かれました。そしてこのチームに骨埋めたいと思いました(笑)

カブトムシ: 芝浦工業大学さんは通話の頻度も盛んで意見交換をたくさんできるので、とても恵まれた練習環境だと思いました。自分自身もそのような練習環境をとても気に入っているので今年も継続を決意しました。

   インカレ制度についての質問です。両チーム合わせて募集した人数は4人でしたが、実際はどのぐらいの人数が応募に来ましたか?またその際に何か難しかったことはありますか?

アスクレ:応募者は12人でしたかね… 募集したのがエントリー直前だったということもあり想像以上に応募者が来てびっくりしました(笑) その上で誰を採用するのかいろいろと真剣に考えました。

   選考を行うにあたっての基準、評価した点はどんなところでしょうか?

アスクレ:実績やプレイングを見るということはせずに、口頭面接のみを行ないました。その際に「優勝したいと」言ってくれた人もいて、特に熱意が感じられた4人を選びました。

   ちなみにお聞きしますが、アマチュアチームに所属している方はどのぐらいいらっしゃるんですか?

一同:……

ベータ: 所属していない人が大多数ですかね…

maple: チームに所属していると流行りのデッキに偏るけど、チームに所属していないことで奇抜なデッキが見れることがありますね。もちろん試合前になるとパワーの低いデッキなどは修正を加えたりしますが、それでも結構いい感じに結果が出ているので、アマチュアチームにあえて所属していない人が多いっていうのもまた特徴の1つなのではないかなと思います。

   逆にアマチュアチームに所属している方はサークルとアマチュアチームどちらで練習することが多いですか?

maple: 自分は結構アマチュアチームに顔を出せていなくて…サークルの通話に参加していることが多いですね(笑)

普段の練習において自身の画面を共有したりして、後からプレイングに関して意見交換をしたりとチームに所属せずともこのサークル自体が1つのチームのようになっています。

普段の練習風景

・生活におけるシャドウバース

   日々の生活の中でいつシャドウバースをやりますか?

ペンタん:寝てるとき以外シャドバしてます!基本的に寝てるとき以外はシャドバのことを考えてます(笑)

   ちなみに夢にシャドウバースの画面が出てきたことは?

ペンタん:いや…寝るときはぐっすりなんで(笑)

maple:実験の装置を組み立ててスイッチを入れて実験の結果が出るまで結構時間があるので、その隙間時間でやってます。他のメンバーも学校やバイトなどの私生活がある中で合間を縫ってやってます。

・専攻とシャドウバースが関係するエピソード

   自身の学生生活の中でシャドウバースと何か関係するエピソードはありますか?

アスクレ:ちょうど一年前くらいに、サークル内でちょうど大会がないオフシーズンに何かできたらいいね、という話が出たので自分がプログラミングを学んでいるということもあって、サーバー内で対戦ができるDiscordのbotを作りました。

★簡単な仕組み
誰かが対戦を募集→サーバー内で通知→誰かが試合に参加→試合結果を入力→ポイントが変動(ポイントの増減も一定ではなくケースバイケース)

ベータ:工業大学あるある(笑)

   工業大学おそるべし…

   そんなサークル全体にキャッチフレーズをつけるとしたら何にしますか?

一同:キャッチフレーズ…国語力ないからわからない(笑)みんな理系学生だしね(笑)

   何か四字熟語とか…

アスクレ:シンプルに「一致団結」とかがいいかも

一同:2チームあるしね(笑)目指す場所は同じなので(笑)

   ということで芝浦工業大学さんのキャッチフレーズは「一致団結」に決まりました!!

Page2強さの秘訣

・試合結果を振り返って

   第1ラウンドから第4ラウンドを振り返って、両チーム通じて7勝0敗とサークル単位では負けなしですが、その強さの秘訣とは何でしょうか?(Aチーム3-0、Bチーム4-0)

Aチーム

ataraxia: 試合の1週間前とかは全然仕上がっていなくて、このままではいけないと思い、サークルの方たちにたくさんのアドバイスをいただきました。いただいたアドバイスをメモして、それを自身の戒めとしてたくさん練習し、本番では練習どおりにパフォーマンスを発揮して勝つことができました。恵まれた練習環境に感謝しています。

ペンタん: 明確なミスが少ないことだと思います。たとえ負けてしまった試合だとしても、 自分がミスをして負けてしまった試合というのが非常に少ないことがBO9単位での勝因なのではないかなと思います。

Bチーム

ベータ:デッキが洗練されていたことですかね。 結論からいうとデッキの持ち込みがよかったです。第2週目で相手がエルフを持ち込んでいたんですけど、実は作戦の段階で「相手がエルフを持ち込んだときはどうしようか」とチーム内で話し合っていました。その時に立てたプランを本場でも遂行できたことが勝因だと思います。

・意外な戦術?

   投げ順に関しては何かこだわっていることや特徴はありますか?

Aチーム

アスクレ: 挙手制ですね。行きたい人から行くっていう感じです(笑)

ペンタん: 試合が進んでいくにつれて相手の持ち込みに対して勝率があまり高くなさそうなデッキを先に抜けさせたいとかは考えたりしますね。

Bチーム

ベータ:Bチームはほぼルーレットです…

   その理由とは!??

ベータ:誰が出ても勝てるように仕上げているっていうのもありますけど…

ぶっちゃけ最初の投げに関してはじゃんけんだと思っています。相性の有利不利はあれど、最初にどのデッキを投げてもBO9全体を通しての結果にそこまで影響がないのではないかと考えています。

   なぜルーレットを導入しようと思ったのでしょうか?

ベータ:真面目に投げを考えると外すからという理論からルーレットの導入がされました。ルーレットの方がなぜか勝率が高いんですよね(笑)ルーレットで選ぶと不利対面でもなぜか勝っちゃうこともあります(笑)

   そういえばルーレットの担当の方がいたと思うのですが…何かルーレットを回すにあたってルーティンのようなものはありますか?

あおぐみ:そうですね…最後の1人になってもルーレットは回します!!

   ルーレットに対する信念を感じました!(笑)

Page3 今後の意気込み

   今後の試合の意気込みをお願いします!!

Aチーム

アスクレ選手(@ruun_game):無敗で予選を通過しているので、プレーオフでも勝っていけるとこまでいきたい。今週が初陣なのでしっかり勝ちたい。

ataraxia選手(@powder_sugar):新入生としてチームに貢献したい。優勝賞金で美味しいもの食べたい!

   ちなみに何食べたいですか?

A、行ったことない叙々苑とか行ってみたいですねぇ(笑)

灰流うらら選手(@haruurara195):プレーオフの上位入賞をまだしたことがないので、ベストを尽くしてチームに貢献したい。

Kame選手:チームを全力で応援したい。ロイヤルが強い環境になったら呼んでください(笑)

のちゃら選手(@notyararara):昨年度の大学生リーグGFを観戦に行って、自分が選手として出場できていないことに後悔した。今年度はデッキの練度を上げて試合に臨みたい。

たくあん選手: 実は数ヶ月前まで競技シーンに参加できていなくて、そんな中でも最近では公認大会で戦績を収めることができるようになってきたので、この調子でチームに貢献したい。

れい選手(@reika2u ): ほかの部門との掛け持ちもあるので、あんまり大学生リーグに参加できないと思うが、できる限り練習に参加して皆さんと肩を並べられるように頑張りたい。あとはひたすら八獄ネメシスを使いたい(笑)

はるてゃ選手(@2kimuu):メンタル的に弱い部分があって極端な思考になり、ネガティブになってしまうこともあるがまずは安定感をしっかり出していきたい。

ペンタん選手(@tr72b9o):プレーオフ優勝が目標。予選リーグの突破は前提としてしっかりとプレーオフを勝ち切りたい。

Bチーム

ベータ選手(@light1zn):過去の最高戦績が準優勝だったこともあり優勝したい。個人戦績としては勝率9割を目指したい。

あおぐみ選手(@aogumi_game):研究が忙しくなってきたのですがゲームと研究の両立を頑張りたい。好きなデッキを使いつつチームが勝てればいいと思う。試合にでなくてもルーレットは全力で回します!(笑)

サジン選手: 今週初めて試合があるのでチームの足を引っ張らないようにしたい!また、チームの5thデッキの座をドラゴンに渡してあげたいのでデッキの研究を頑張りたい(笑)

メウロぷ選手(@MeuropGG):今週は試合に出場しないのでたくさん応援したい。たくさん練習をしてサークルのみんなと肩を並べられるようになりたい。

maple選手(@maple_sv):次ラウンドが新環境なのでデッキの壁打ちなどでチームがベストな持ち込みができるようにサポートしたい。

編集後記

 今回は初の2チーム同時インタビューということで、多くの選手にお話を伺うことができた。活発なサークルの活動や理系大学生ならではの発明に関するエピソードなど自分の想像を軽々とこえていくようなエピソードが聞けて非常に有意義な時間だった。
 サークル活動の活発さと選手個人のレベルが高いことから芝浦工業大学のe-sportsサークルに入ればたとえ初心者だったとしても強くなれる、そんな恵まれた練習環境が備わっている。また、芝浦工業大学の学生と、インカレ制度でチームに参加している外部生の間で隔たりを感じることもなく、まさに「一致団結」の言葉がぴったりだと感じ、「楽しむ」と「勝つ」 を両立できる素晴らしいサークルであると言わざるを得ない。
 今回のインタビューはメンバー全員にすることができなかったので、機会があれば是非ともサークルメンバー全員にインタビューしたい。




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