人の心は常に変わる

1、事実上投資をしている人はほとんどいない

投資というのは、時間を味方に付ける概念です。

この話も何度もしていますが、伝わり切っていると思えないので再度書きます。

時間を味方にするとは、つまり、時が経てば経つほど、資産が増えることを意味します。

1年よりは3年だし、3年よりは5年です。

普通は時間を敵にしていることばかりなのです。

例えば、1年後になると家賃の累計は1000万になる。

月80万の賃貸に住んでいた場合、1年で約1000万です。

1年後にはお金が減っている状態です。

一方これはあくまで都合の良い仮定ではありますが、2億で買ったマンションが1年後に2億2千万で売れた場合、家賃はかからず、その期間の所有者コスト(共益費や諸税など)を差し引いて手元に2億1800万残れば、1年後には1800万資産が増えているわけです。

こういうことは多々あることです。

時間が経つほど経費やコスト支払いが嵩む、あるいは、負債の返済期日が近づく場合は、キャッシュフローもそうですし、資産も減るわけです。

これはあくまで局所的な話ですから総体で家賃を上回る所得があれば資産が増えるということはあります。

ただこの例が示すように通常の人にとって、時が経つということは、歓迎されないことなのです。

例えば、若者なら若さを失うことであり、経営者なら今の事業が同じように稼げるか不透明であったりと、時間が経つほど不確実性が高くなったり、何かが劣化したり、所得が落ちたり、コストが上がったり、と恐ろしいことばかりなのです。

一方で時間を味方に付ける人は、年月が経過するのは楽しみなことであり、より資産が増えることを直接的に意味するわけです。

ここでよく考えてほしいのは、時間を味方につけている人は少なく、敵にしてしまっている人が多いということです。

さらに言うと、短期的、局所的には投資に参加していても、全体的、長期的には投資をしていない人ばかりで、実は、局所的、短期的に投資に参加するのを投機と言います。

なぜなら投資というのは期間を限定されると、下落相場にロングで入って切っておしまいということにもなるからです。

投資というのは、やるなら一生、やるなら全体でやらねば勝率100にならないのです。

勝率100とは人生全体で経年するごとに資産が増え続けるということをここでは指しています。

その意味で言うと、今はコインが流行っているからコイン投資をしているというような人ばかりです。

次に何か流行ればそういう人たちはそっちに行きます。

私が仮想通貨で成功体験を得てもなお基軸を株、債券、不動産、外貨分散の伝統的資産中心にしている理由は、一生やるなら、その方が安全であり確実だからです。

確かに短期的に見れば今なお仮想通貨の方がボラが大きく、短期間に爆発していく可能性は高いです。

しかし、以前から再三言ってきていますが、仮想通貨のパフォーマンスはこれから落ちていくでしょう。

ビットコイン投資していると聞いた多くの人達が、怪しいと言わなくなってしまった今、投資妙味や先行優位性は昔よりも大分落ちているのです。

私が今ポートフォリオにおいてそれほど仮想通貨をガンガン買わないでガチホ分だけにしているのは、もはや私に投資優位性はほとんどない、先行優位や競争性、追随者からの高いハードルを設定でき、かつ、私が有利にゲームを進められること以外に私は参加しないからです。

結局仮想通貨もいずれは伝統的資産のベンチャー枠程度に収れんされるでしょう。

実はベンチャー株でも数か月とか半年1年とかで10倍になる株など日本株でも結構あります。

そう考えると仮想通貨だけに特段命をかける必要はもうないというのが今の判断です。

ただし常に全撤退はせずガチホするものはしていきます。それはポートフォリオ理論からくるものです。

結局、投資している人がいないと思うのは、今はフィアットに変えた、今はポジションを取っているという話を聞くにつけ、私からすると、それは投資ではなく、トレードです、と思うわけです。

トレードに毛が生えた投機でしかなく、本当の投資とは、一生、ポートフォリオを持ち続けることであり、現金比率が上がることはあれど、リーマンショックすらまたぐことをもって、私が言う資本主義を信じるということになるのです。

日本人は投資をしているように見えて投機をたまにしているだけです。

例えば3万円抜けた、これでおいしいものを食べに行こうという投稿を見るにつけ、わかっていないと思うものです。

なぜなら、3万円抜けた金を出金したら無意味であり、また、そういう投資は次の瞬間に結局6万、10万と損するものなのです。

3万円を抜き続けるならスーパートレーダーになり、一生ゆっくりと勝ち続けることが求められます。

トレーダーになるなら一生それだけを追求して下さい。

また、投資元本に対して、現実世界で何ができるかの経済性を求めたら終わりです。

投資元本とは、生活とは完全に切り離されたものでなければいけません。

そこに現実世界の価値を織り交ぜて、何ができる、何が買えるなどと思ってはいけないのです。

うまく抜いた、利確したというのは、投資の間違った成功体験に直結しています。

やるなら一生やれ、それができないなら投資を口にするなということです。

相当厳しいですが、これが私の基準であり、そうであってこそ、時間を味方につけることができ、かつ、資産を増やし続けることができるというものなのです。

2、1000年の恋も半年で終わる

1の記載が長くなりすぎましたが、この2というのは、大変面白い話なのでダイレクトに伝えます。よく覚えておいてください。

人の気持ちは天気のようにコロコロ変わります。

今バンコクにいますが、赤道に近い東南アジアは熱帯雨林のエリアであり、午前に雨が降り、午後に晴れ、夕方曇り、夜に雷が来たりします。

1日に何度も天気の心が変わるのです。

これは人の気持ちも同様です。

あなたを一生愛することを誓いますといった夫婦が、1年後に離婚する世界です。

今一生の愛を誓い合うカップルが1分に1組結婚し、2分に1組が離婚しています。

また、私は国のために尽くしますと高らかに選挙運動していた政治家が、当選後に腐敗することがよくあります。

育児のためを掲げていた議員さんが出産当日に不倫して話題になりましたね。

あれは私の先輩で大学時代はよく面識があります。同じ早稲田で、かつ、ドリコムのインターンの上司だったので、飲みいったりもしてました。

また、こんなビジョンでこの仮想通貨は誕生しますといったコインの発行者がとんずらをこく事例が後を絶ちません。

これらもすべて、嘘というのも一部ありますが、ほとんどは、最初に思っていたことを忘れてしまう、気持ちが変わっていくということなのです。

例えば愛し合う男女はその時はその人しかいない、絶対にこの人に冷めるなどありえないと思っていますが、恐ろしいことに1年後に冷めていたりもします。

自分ですら自分に酔っているわけです。そのことに気づきません。

恋は盲目と言いますが、これは本当で、経済行為においても、盲目的に一局集中、時期集中して、そのあと、あの時なんであんなことをしたんだろうと思う事例ばかりなのです。

自分すら盲目なのです。

何かを仕掛ける人、前に出る人だけではなく、皆さんも同じです。

私は常に組織等のリーダーとして日本では過ごしていましたので、一生、付いていきますという言葉を何度聞いたことか。

次の瞬間いなくなります笑

そう、1000年の恋も半年ぐらいで終わるのです。

このコイン、銘柄は鉄板だ、10倍だと叫んでいた人たちが半年もすると、閑古鳥が鳴いています。

そんなもんです。

人の気持ちは1日でも何度も移ろい、半年もすると、熱気もやる気も、愛も誓いもすべて忘れているのです。

別の何かを見つけそっちに熱狂します。それが継続できないトレンドを形成します。

投資し続けられない、スタンスを同じくしていられないのも同じ原理。

投資に飽きるからです。

投資に恋い焦がれても半年でさめるんです。

ただし、大切なことはここからで、気持ちがすぐ変わる人間というものを責めてはいけないということ。

よく世の中に、ああいったじゃないか、こういったじゃないか、と言っている人がなんと多いことか。

一生愛してくれると言ったのに、一生お前とは親友だと言ってくれたのに、はたまた、必ず稼げる、儲かると言ったのに。

これを言うやつははっきり言ってバカです。

人の気持ちは変わります。

いや、私はそんなことはないと思った人。

誤りです。あなたの気持ちも実は変わっているんです。

もしあなたが誰かのことをずっと好きでいられた場合は、幸運です。

その相手だからこそでしょう。

会社でも創業者同士が死ぬまで仲良いこともあります。

そういう絆は確かに存在しますが、確率で言えば極めて少ないです。

一生愛してくれるといっても相手の気持ちが変わったら、それはあなたに左右できることではないんですね。

そこで大切なことは引くことです。親友も夫婦も相手と相思相愛になってこそだからです。

どちらかにとって必要でも、どちらかにとって不要になれば、それは成立しません。

必要な側は、ひどいと言いますが、それは仕方のないことです。

そして、たまたま、あなたは恋や友情において気持ちを貫いているかもしれませんが、別のことになると、例えば投資や仕事などではどうでしょう。

すべての気持ちを変えない人は人間ではありません。

変化がないということは成長していないということでもあります。

あなたも、誰かに対し気持ちを変えて、あなたを必要とする人を切ってきたりしているものなのです。

Aさんは好きだけど、Bさんは別にそうでもない、こともある。Bさんにとってあなたが必要であったとしてもです。

つまり、人間の気持ちは変わる、ということを前提に動けるか、これが人生で勝つ側の人間の思考です。

私も気持ちは変わります。変わるものもあり、変わらないものもあります。

しかし、自分がどうかということ以上に、世界は、経済は、相場は、社会は、すべて移ろいやすい人間の心でできているということを理解して、逆にそれを利用しているか、ということの方が大事なのです。

それに関連して、お前はこう言ったじゃないかと責めているシーンを見ますが、あほ丸出しなので、もし、あなたがそんなことを言っていたら、明日から即やめて下さい。

結論から言って、気が変わっただけ、で終わる話です。

もし、それが経済行為であった場合、裁判すればよいのです。法律を適切に使う能力も経済人として必須です。

だから会社には法務があります。

電話してあなたこう言ったよね、といっても意味ないのです。

そもそも約束を違えるような相手と取引した自分が悪い。

経済的には100%自責です。そこも踏まえた自分の力なのです。

誰かに文句があるなら法律を使ってください。

世界は今、法治国家です。

一方彼氏、彼女に飽きられても泣きを入れてはいけません。

相手の気持ちが変わった、以上です。

こちらも今後、誰に、何の気持ちがどう変わるかなんて分かりません。

さらに言うと、リップル万歳と言っていた人が、ビットコインキャッシュ万歳と言っていることなど日常茶飯事です。

1000年の恋も冷めます。

その性質を逆利用して下さい。

ここは難しいですが、自分でよく考えてみて下さい。

人の気持ちは天気のように変わります。

あなたも、周りも。

そしてなるべく自分はころころ変えないことです。周りが変えても。

成功する人の心は常に晴れです。

また、周囲の天気の心変わりで、あなたが傷つくなど、バカなので明日から一切やめて下さい。

優しかった人が冷たくなったとか、どうでもよいことです。その人の気分が変わったんでしょう。

天気コロコロ人間は無視、視界に入れないことです。

周囲の変化に対して、あなたが過去の約束やとらわれを持ち続けると、損するのはあなただけになります。

常に世界は、つまり、人々の心は少しずつ変化していっているのです。

これもコラム。


明日はバイト論でもかきます

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