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ZOOM講演会「死生と祝福」

CCC(キリスト教カウンセリングセンター)の開催でした。

テーマからして分かり難いところがありましたが、「(死を意識し始める)五歳の子どもに『人は死んだらどうなるの?』と聞かれたら、どう答えますか?」がポイントとなる問いかけで、答え方のヒントとして、講師の石丸さんは宮沢賢治の作品でいつまでも燃える星になった「よだか」に触れられました。

記憶、分析など若い時にピークに達する「流動性知能」に対して、総合的判断、未来展望、良心・道徳、創造...(全人的叡智)の「結晶性知能」は健康である限り最晩年まで成長が期待できるとされ、大家の例で、68歳で「ドン・キホーテ」を完成させたセルバンテス、82歳で「ファウスト」を完成させたゲーテを挙げ、「死と生の区別をする認識が弱くなり、死の恐怖が薄れていく」と指摘したスウェーデンの社会学者L.トーンスタムの「老年的超越」にも触れていました。

WHOの「健康とは、病気・病弱ではないことに加えて、身体的・精神的・社会的に申し分の無い状態にあることをいう」の定義に、「『スピリチュアリティ(霊性)』を加えるべきだ」との修正動議が1998年に出され、見送られたそうですが、霊性を持って生活している人々は世界中にいますので、再び動議が出されるかもしれませんね。

「メメント・モリ」を思いつつ、受講しました。

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