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[アルバム]DISTORTION by kZm

頭文字はK!!

ついに捨て曲なしの強い強いアルバムが出てしまいました...!!

本日(日付超えてしまって昨日...泣)4月22日水曜日、kZmのニューアルバム"DISTORTION"がドロップされました。このアルバムが、バラエティ豊かな極太ビートを詰め込んだ最高傑作になっておりまして!さらにフィーチャリングアーティストが尊敬してやまない先輩ラッパーから宇多田ヒカルともコラボするシンガー、ティーンのカリスマラッパーなど、豪華も豪華。

そんな最高なアルバムから数曲、お気に入りの曲をレビューしていきたいと思います。

4曲目. 27CLUB (feat. LEX)

27CLUBとは27歳までしか生きられなかったミュージシャンや俳優たちのことを指し、音楽雑誌やプレスで度々使われる言葉です。最近亡くなったUSラッパーのJuice WRLDはXXXTENTACIONへのトリビュート楽曲"Legends"の中で、

What's the 27 Clu-u-u-ub? We ain’t making it past 21(27クラブ?俺らは21歳まで生きられない)

と言及していました。若くて死んでしまうレジェンドの事を指すんですね。

この曲はまだ10代ながら様々なアーティストとコラボし、精力的に活動するLEXが参加しています。kZmはこの彼に関して「こいつのラップは誰も真似できない。」と言ってすごくリスペクトしているようでした。確かにLEXのラップのリズムもフローもすごく独特で、音のはめ方が彼独特の物だと感じます。曲中でもkZmの歪んだ低い声のラップとLEXの軽い感じの口調に英語っぽい音のはめ方がそれぞれの魅力を魅せ合っているように聴こえます。

フックの前の太い声で歌うところがパワフルでお気に入りです。

8曲目. バグり (feat. MonyHorse)

これまたビートがすごい...Chakiさんはどれだけ引出しがある人なんでしょう、怖ろしいです。限界がない!

YENTOWNからMonyHorseが参加した”バグり”。最初はハウス調の曲を作ろうとしたところ、作って行く中でこんな感じになったそうです。確かにテクノな雰囲気のベースとキック、割れ気味のサウンドが合わさって衝撃的なビートになっています。でも聴けば聴くほどハマってしまうのが不思議だし、ハイになってバグってる雰囲気がリリックとビートの両方から伝わって来ます。聴いてるこっちがバグりそうだよ!

10曲目. Give Me Your Something (feat. Daichi Yamamoto)

こっちは落ち着いた雰囲気のハウスのビートで、プロデュースはtokyovitaminのDISK NAGATAKIと安定のChaki Zuluです。Daichi Yamamotoのラップ本当にかっこいいですよね。落ち着いた声で日本語と英語を織り交ぜた詩的なリリックを丁寧に紡いでいて、ハウス調のビートにすごく合うと思います。DaichiがKID FRESINOをフィーチャリングに迎えた"Let It Be"もすごいかっこよかったし。四つ打ちのリズムと合わさって淡々とまくし立てられるような、気持ちのいいラップです。

ちなみにkZmは、「この曲ではラップしなくてよかった。してたら食われてた。」と自身のYoutube配信で語っていました。kZmは歌ってもかっこいいから最高!人のことリスペクトしてるしもっと最高!

11曲目. Fuck U Tokio I Love U! (feat. 5LACK)

配信で5LACKさんもアルバムに参加していると知ってめちゃくちゃ高まりました!この2人の組み合わせ本当に最高なんですよね...

kZmも5LACKさんも東京出身のようで、この街は良いところばかりでは無いけど、それでもそこで生きてくし、この街が好きだという気持ちが伝わってくる曲です。中でもごらくさんの

拝啓 あの娘は元気ですか?あいつは幸せになりましたか?俺なら状況変わりました 変わり続けるが変わらない事

のリリックが大好きです。変わり続けるが変わらない事っていうライン、彼らのアティチュードをすごく表している気がして魅力的です。フックが耳に残りやすく、ビートがエモーショナルでリリックとマッチしているところも好きなところ。

12曲目. 追憶 (feat. Yojiro Noda)

Yojiro Nodaって、野田洋次郎だよなあ...すごい。

あのRADWIMPSのボーカルの野田洋次郎をフィーチャリングに迎えた”追憶”。太いキックとベースのしっとりめのビートに、彼の声が意外にもハマっている。kZmは学生時代友人に勧められて聴いたラッドにはまったらしく、そんな話を聞くと今回のコラボはまた特別なものに感じます。

野田洋次郎は5LACKなどとも交友関係があり、筆者自身も渋谷のクラブで見かけた事があったのでそこまで不思議な組み合わせではなかったですが、これを機に普段ヒップホップを聴かないような層にも刺さってほしいです。(Apple Music 1位おめでたい!!!)

16曲目. But She Cries Remix (feat. BIM)

Verdyとコラボして話題にもなった"But She Cries"を盟友BIMを迎えてRemixしたものです。オリジナルも好きだったけどこちらのバージョンも好きです。アコースティックで暖かく切ない雰囲気なビートにBIMのラップはすごいマッチしていて、夏の夕暮れとかに聴いたら最高なんだろうな、早く夏にならないかな〜なんて考えちゃってました。青春映画の挿入歌のような雰囲気、映画になりそうな2人。

MVもとても良いのでオリジナルな方も置いておきます!

17曲目. TEENAGE VIBE (feat. Tohji)

これは早くもMVがドロップされていました!!BIMのMVも手掛けるRyoji Kamiyamaを監督に迎えて制作され、Awich姉さんやPETZなどのYENTOWNのメンバーのみならず、Mall BoyzやYouthQuakeのメンバーなども参加し、団地にいるのに「何でこんな尖ってるの?何でこんなかっこいいんだ?」みたいな曲名通り、TEENAGE VIBE満載のMVになっていました。

エレキギターの音が目立つロック調のビートに勢いがあって尖った雰囲気のラップ2人のラップが乗っており若いエネルギーに溢れた曲になっています。Tohjiにはロック調のビートがめちゃくちゃ合いますよね、彼の持つ危うさ良いうか、鋭い雰囲気をさらに無敵のものに昇華させているように感じます。

道玄坂 Yeah ママシタ 濡れて湿る下
見せない俺にしか くるる I’m fucking チーター
kZm call prr チャリ 転がす 走る 漕ぐ
Lights up されて漕ぐ Yeah I’m fucking チーター
1Shot ブザービーター 突き刺したスティンガー ピカって光るスタンガンを Zzzz!!! Like Godzilla!
代々公の上 陽が照ったサンサンとバイオ
マジェスティ乗る俺らを Lights up feel I’m fucking hero
うぜえやつも快晴の今日だったら Peace!! yo
俺がピーターならおまえはティンク Oh ぶらぶらで走る俺らクライドボニーと
振り切ったフィーゴ 逆サイにフィード
翼 うける右インステップでスティッコ
2020 Feelin good
背負って立つ

Tohjiの部分のリリックなんですけど、これ最初は本当に聴き取れなかった、本当にごめんなさい...

でもこんな音のはめ方ってTohjiしかできないし、どこか他の言語みたいに音だけ聴いていてハマってると感じるというか何というか...音としてビートにハマっていて、リリックもいざ解読すると生々しい若さを感じる。

それが私の中のTohjiのラップです。

って私が言うより、本人がセルフGeniusしてくれているので、これを聞くとすごい分かりやすいしリアルに感じられると思います。

このラップの仕方と出てくる単語の合わせ方が天才だあああ。

最後に

これでkZmの新譜レビューは終わりにしようと思います。

どの曲も最強でかっこよくて、早くクラブで聴きたい!!

参加アーティストが出てきたりしたらまじやばいだろうな、と想像するだけでぶち上がれる!

ヘビロテ確定の超かっこいいアルバムなので、まだチェックしていない方が万が一もしいましたら、今すぐチェックしてくださいね〜。


みのり

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