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Creative X #1 今あるデザイナの危機に立ち向かう知識 に行ってきたので軽くまとめ

開催概要

デザインの価値、デザイナの働き方、オフショアによる価格競争、AIによる自動化、スキルアップ、キャリアアップ…
デザイナや組織はどのようにして多様な岐路に立ち向かうべきか?デザイナの未来についてキープレイヤーが本音で知識を語り、広げます。


会場はDMM本社。受付で「ではジャングルへどうぞー」と言われて???入ってみれば、チームラボのプロジェクションマッピングが!なんて豪華!!
わたし先々週、福岡城×チームラボをすごく寒い中観に行ったんですけど!


Session1 『デザイナとチームが、意識すべき結果とは』  

登壇者はLIG  須田さん・DMM.comラボ CDO 赤坂さん。

コンサルティングファーム出身の須田さんと、叩き上げでデザインチームをまとめている赤坂さんの対比が面白かったです。
どうデザイナーを評価するかという話では「デザインをロジカルに説明できる能力の有無」という共通認識が観て取れました。



session2『デザイナの創業期における役目とは』

モティファイ株式会社 CEO DOREさんのお話をDMMの光岡さんが受ける形でのセッション

自身もデザイナーだったけどマネジメントの勉強は必要
でも休日や出勤の管理は個々人に任せている
プレッシャーでキャパオーバーでも必要なことをはぶかない!
PDCAサイクルを高速で回す(デザインで1週間・エンジニアで1週間の交互で回す)
・人材は今あるスキルより勉強するスキル重視(姿勢)

一方で「日本はセーフティーネットがしっかりしているから大丈夫、失敗しても大丈夫な国だ!」とおっしゃってて、私自身つまづいてばかりの人間なので、大量の疑問符が出ました。確かに日本は安全ではあるので言いたいことはわかる ようなきがする。。

光岡さんからはこれからのデザイナーはコピーライティング能力重要でしょ!とご指摘なさっておられました!


session3『デザイナが知るべき法律と強みとは』

コロプラ 弁理士 佐竹さんとDMM石坂さんのセッションで、著作権、商標、特許などのお話から、それをいかにしてデザインの力としていくかというセッション。

知財関連は冗長な話が多いからなーと思っていたんですけど、弁理士の佐竹さんが非常に面白い方で「ゲームの良し悪しの9割はUIで決まる」とおっしゃっていて、およそ知財を管理している人から出てくる言葉に思えませんでした!
が、弁理士の仕事はいかにオリジナリティを保護して権利(強み)にするかということとすれば、他との差異や強みをよく観察している仕事なのだろうとお見受けしました。これデザインオンリーのデザイナー勝てないんじゃないかとさえ思う瞬間でした。

また、伝えるデザイナーとしてはロジカルである必要があるけれど、受け手の体験としては「言語化できないこと」が重要であるとおっしゃってました。
ラーメンの例え話でしたが「なになにの塩、醤油のバランスは何ccに何割で、麺はなになにで」と伝えられるのと「あそこ本当にめっちゃ美味しくて、いやわからんけどうまいねん!」と伝えられた方が興味がわくでしょ?というお話でした。言語化できない体験は口コミしたくなるって話です。

あとパニパニってゲームのUIがスマホの中にスマホを出現させるUIですごく新鮮みを感じました。UIがスマホなので、操作説明もしなくてよく没入度が高いとのこと。


session 4『デザイナーが海外で戦う、とは』

メルカリ鈴木さん(肩書き失念)玉木穣太さんのセッション。
メルカリ鈴木さんはautomagicでもお話されているので、こちらおすすめです!ちょっとメルカリの各国のデザインの違いを。

わかります?UKにおいてはもはや価格すら書いてないという表現の差!!
文化、天候、配送、品質、支払方法、コミュニケーションの違いで文脈がかわり、こんなにやることがかわるんだなー (アメリカの場合天気がいい地域だとビビットカラーが売れ、反対にNYはシックなものが売れるなど。アメリカでかい問題)
あと、デザイナーはいろんなやりたい事勉強して、デザイン×○○が必要だよねというお話。

一方玉木さんは、お話に趣があって「デザイナーは哲学が作れる人のこと」「事実とは違ってもそれを哲学として言えるってのがデザイナーなんだ」とおっしゃってて(曲解してたらごめんなさい)随所に示唆のあるお話でした。

海外で戦うという話の部分全然キャッチアップしてなくてごめんなさい。


session 5 『デザイナに知ってほしい文字のこと』

モリサワ フォントデザイン部 富田さんとDMM細川さんのセッション。

富田さんすげー話面白い!「フォント提供側とフォント使用側でマウント取り合いながらお話ししましょう」とぶっ放し気味で始まるセッション。
噂には聞いていたウィットってこのことを言うのね!
モリサワフォントじゃない”貂明朝”の話を中心に貂明朝が、なぜデザイナーに受けたのか、貂明朝は欧文もいけてる、貂明朝に合わせる欧文の話(これもモリサワフォント以外)type together社のフォントとか、フォントの緩やかな流行の話と実務に寄った話が盛りだくさんでした。

貂明朝はオールドとモダンのいいとこ取りのフォントで、いまフォントの流行の中心あたりにあるようです。
モリサワでも少しオールドなフェイスのフォントが続々リリースされるようです。

モリサワフォントでは「みちくさ」というフォントが合字になるらしいんですが、前後の文脈を見て最後の筆の払い方が変わるなどのこまかいエンジニアリングが搭載されているとのことでした!


session 6 『価値を生み出す、体験の作り方』

ラナエクストラクティブ新井さん・チームラボ渋谷さんのセッション。
新井さんはみんチャレ 渋谷さんはメチャカリ それぞれの事例をもとにUX改善のお話でした。

共通してたのは、コアユーザーは「想定してたユーザーじゃなかった」という話でしたね!やっぱりちゃんとリリース後もユーザー調査して都度ズレを改善していく姿勢は当たり前だけど重要だよね というお話でした!


今、できるこれ! という内容ではないけれど、みんなネクストステップ手探りだよというのが確認できたイベントだったかなと。雑なまとめ

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