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なんでもないコーヒー屋のなんでもない屋号はなんでもないのか。

こんにちは!せっかくコーヒー屋を宣伝できる機会なのに休業中で商才のない @obuject_obuject (Thingo TKSK)です。

さて、コーヒー屋(とフリーのwebお手伝いさん)を始めるに当たって屋号を決め、ロゴを作る必要がありました。

15年前にテーブルコーディングの時代からweb制作の現場に入り、年数だけはベテランですが、専門性のある人にレビューしてもらった機会が(同じ職種の先輩や同僚がいなかった)一度もないまま無限独学で来てしまったのできちんと作れているかどうかわかりませんが、私の屋号とロゴについてお話しようかと思います。


屋号を決めるとは

個人事業主にとって屋号を決めるのは、指針やフィロソフィーを決める行為です。いろんな側面から名前を考えることはできますが、そこから事業形態を想像できたり伝えたいことがわかったりする大切なパートです。
ひねり出し方は例えば以下のようにいくつか考えつきます。

・事業に沿った
・情熱が伝わる
・他にない
・呼びやすい
・覚えてもらいやすい
・好感が持てる
・苗字

など、これらのいくつかを組み合わせたりしながら事業にふさわしい名前を決めます。
屋号や会社名を決める時に一番陥りやすい凡ミスは「他にも同じ名前の会社いっぱいあった」問題です。場合によっては商標登録されていることもあるので、しっかり調べましょう。


SOMEWHEREという名前

さて、私の屋号SOMEWHEREはどういう意味合いがあるかと言われるとそこまで強いメッセージはありません(笑
後ろ向きな自分のいつも所在のなさや、メインストリームではなくひっそりとというような精神性を表した言葉を選びました。ただ「どこか」という言葉は特定の場所を示さない代わりに「どこかにある」という意味でもあるので、自分の居ても良い場所をつくるという願望の現れだったなと今になって思います。事業形態はなにもあらわしてませんけどね(笑

ちなみにSOMEWHEREで検索すると、だいたいソフィアコッポラのSOMEWHEREがかなりの数ヒットし、あとはアートギャラリーとダイニングバーがヒットします。これはちゃんと更新し続ければ検索上位も行けるかなとおもったのですが、現在サイトもアンダーコンストラクションでコンテンツも全て下げてしまっている状態です。。。

コッポラのSOMEWHEREの怠惰な感じからも影響をうけたとかうけてないとか。の話もあります!



明示とオリジナリティ


私の所属しているコーヒー協会の大会やセミナーでコーヒー屋が集まると、たいてい横文字+COFFEEの「○○ COFFEE」と明示された屋号が並びます。
コーヒー屋に限らずですが専門性のある小売の場合は明示することはとても大切だと思います。コーヒーを所望する方々にコーヒー屋であることを認識してもらう必要があるからです。

私のようなお店でコーヒーを提供するいわゆるカフェ業ではなくコーヒー豆を売る焙煎業の人間たちはROASTERSと言ったような名前をつけることも多いですが、そもそも焙煎という日本語すら市民権を得ていないようなので、ROASTERSという名前はなんか肉焼いてるのかな?程度に受け取られます。
その職種の中にいると、外側からの見えツラがわからなくなるので、その辺りもイチ消費者としての目線で考えなければなりません。


オリジナリティ

先述の通り、横文字+COFFEEの「○○ COFFEE」が多いと申しましたが、なにがしかのコーヒーイベントがあった時にこれはうまいな!と思う瞬間がありました。

出店コーヒー屋が同じ行の中に、つらつらと羅列表示された時をおもいうかべてください。

出店者一覧
ABC COFFEE / Alt COFFEE / SVG ROASTERS / PNG COFFEE / JPEG COFFEE / HELVETICA ROASTERS / GIF COFFEE / 猿田彦珈琲 / COFFE SHIFT / Garamond COFFEE ROASTERS / Avenir Espresso / Futura Drips /
Cafe JPEG / COFEE Control ... and more!

どうですか?お分りいただけますか?
一つだけものすごく視認性が高い名前がありますよね?もちろん行くところにいけば漢字やひらがなの名前が多いパターンもありますが、新興のコーヒー屋が並ぶ中では抜群に効果的です。意図せずこうなったというのが本当のところだとは思いますが、こういう並びを見た時にハッとしました!

漢字やひらがなの屋号だととても手作り感(フリマ感や高齢感)が出たりするので、ブランディングで質を担保してこその部分もありますが、こういうところにも影響がでたりするものなのだととても勉強になりました。


商売をするっていうのは屋号のワーディングだけが全てではなく、名前は一番最後についてくる場合もおうおうにしてあるものではありますが、
でもやっぱり、つまり屋号やネーミングってのは大切ですねという雑なまとめで終わりにしたいと思います。

つづけて、ロゴについて書いていきます!

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