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所沢市議会 2024年3月定例会 傍聴録 (3月26日・27日)

 3月26日は3月定例会の最終日で、予定されていた日程としては亀山、花岡、矢作議員の一般質問、市長追加提出議案4件(うち補正予算2件人事案件2件)の審議、議員提出議案1件の審議などであった。

 私は夕方から市役所に向かったところ、議案第52号=中村副市長再任の人事案件を審査する総務経済常任委員会が開かれており、16時50分頃から傍聴した。委員会では大石副委員長と石本委員が市長、副市長、および総務部長に対して質疑をしていた。ほとんどは市長に対する質疑だったが、人事案件でその対象者にも質疑をするのは珍しい事例だと思う。質疑終結後、石本委員が継続審査の意見を出し、これは挙手少数(賛成は大石委員と石本委員の2名)で否決された。採決は無記名投票で行われ、賛成4、反対0、白票無効3となり、同意すべきものとなった。委員会の詳しい模様は後日公開される会議録を参照されたい。

 傍聴しながら私は、人事の刷新にも行政の継続性にも一定の理があるように思うから難しい案件だなあ、と複雑な気持ちになった。ただ、結果的には同意すべきものとなったとはいえ、両委員の質疑は市長に対する圧になったのではないかと思いたい。そして市長とのかような緊張関係こそ市議会に必要なものだ、と私は考えるところである。

 委員会の採決後、本会議がなかなか再開されなかったため、私は21時頃に市役所を後にした。続きは自宅からライブ中継を見ていたところ、本会議の再開は22時45分であった。議案第52号の本会議での採決は無記名投票で行われ、賛成18、反対2、白票無効12となり、同意することとなった。

 その後、1日間の会期延長が議決され、23時45分頃に延会した。

 3月27日は午前0時から残る議案の審議が行われた。議案第53号=監査委員の選任は全会一致で同意となった。

 また、議員提出議案第1号「国立劇場の早期再開場を求める意見書も全会一致で可決された。私は不勉強で初めて知ったのだが、国立劇場の再整備事業の入札は2回にわたり不調になり、当初予定していた再開時期の見通しが立たなくなってしまった、ということのようだ。最近の動きを調べたところ、2月16日には実演家らが記者会見し、3月25日には国立劇場再整備に関する有識者検討会が設置されたということで、関係者の危機感が伝わってくる。月並みな所感になるが、ぜひ良い方向に転んでほしいと思う。

 その後、退任される理事者からのあいさつなどがあり、1時5分に閉会した。長時間お疲れ様でした。