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カメラマンのランニングコスト

所謂フリーランスで商業カメラマン、フォトグラファー、写真家というジャンルに置いてのランニングコストのお話しです。

前提として、ここで言う商業カメラマンとは、顧客に依頼を請けて顧客の要望に応じた撮影をするカメラマンの事を指し、フォトグラファーとは商業で撮影をしているけれど自分の感性を売るスタイルを指し、写真家とは誰にとらわれることなく自分の好きなように撮影した写真を購入してもらう人の事を指します。

上記の解釈から、写真家やフォトグラファーは己の信念を曲げること無く撮影をするスタイルになりますのでランニングコストはそれほどかかりません。最低限のカメラ機材、照明機材、あとは自分の好みの撮影小物、備品を揃えて撮影現場に挑むのかと想像します。ご自身の信念の中でよりよい機材を追求したり、それなりの機材だったりと、それは人それぞれだと思います。なんなら流行りのコンデジでオリジナルを追求すればランニングコストはゼロで抑えられるかもしれません。

ここでは商業としてのカメラマンのランニングコストのお話しをさせて頂きます。

私の場合、月のランニングコストは減価償却も含めると月に50万円前後です。結構な額になります。カメラとレンズと照明があればランニングコストはかからないような気もするカメラマンの業界ですが、カメラと照明とレンズだけ持っているだけでは、他者との差別化が図れません。

50万円のカメラを4台 200万円を3年で入れ替え、年に65万円、月6万円
30万円のレンズを10本 300万円を5年で入れ替え、年に60万円、月5.5万円
10万円の照明を3本 30万円を5年で入れ替え、年に6万円、月5千円
AdobeCCやMicrosoft、動画サービスや諸々のサブスクが複数で年に25万円、月2万円
事務所家賃光熱通信費は年額で150万円、月に17万円
交通燃料費が年に200万円、月に13万円
撮影小物は毎月5万円ほど

およそ大きなものでまとめると月額は50万円ほど必要です。

逆を言えば50万円も売上があればフォトグラファーや写真家ならそれだけで食べて行ける額です。

月額50万円を売り上げる大変さを開業当初から5年くらいは持っていましたが、今となっては月に50万円くらいのランニングコストをかけていかないと月額に150万円ほどの売上を上げていくのは難しい事になっています。

商業は日進月歩で、常に新しいものが求められるので、その新しいものに対応できる新しい機材も、道具も、設備も必要になっていきます。

そこにしっかりとコストをかけていかないと、新しいものを持って出てくる商業カメラマンは次から次へと出てきますので、かけるべきところにお金を掛けていくというのはとても大事な事です。

具体的に何にお金を掛けているのかというのは業的には手の内を明かすことになりますので書けませんが、きちんと顧客の要望に応えて仕事をしていけばおのずとその答えは個々の知識として身について行き、この記事に共感が出来る日がきたら、確実にその時点では成功しているカメラマンになれていると思います。参考までにある撮影日に持ち込んだ撮影機材の写真です。両肩に掛けたカメラバッグの比では無い量の撮影道具が私の場合の現実です。この台車の奥行きは80cmありますので見えていない機材もたくさんあります。

参考までにある日の撮影前の機材量

カメラとレンズだけ持っていればできる撮影の仕事
それに照明を持っていればできる仕事
さらにPC作業で膨らませて仕上げられる仕事

納品する写真のデータにも色々なものがあります。

4月末までに記事を書かないと毎月連続投稿記録が止まるとnoteがお知らせて言ってきたのでやっつけで記事を書いてみました。

お読みいただきありがとうございます。






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