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彼と私の関係性

度々書いているんですが、私の彼氏は音楽の仕事(マルチオーディオミキサーという仕事)をしている人で、私は今まで音楽とはほぼ無縁に生きてきたので彼の言っていることや彼とバンド仲間が会話している話の内容とか、意味不明なことが多いんです。

逆に、私も絵や縫製の仕事に関してわりと専門的な業界にいるので彼は私の仲間との会話は意味不明なのかもしれません。

その関係がなんだか面白いなぁ、と思うんですが、どちらも商業を考えた上でのクリエイティブな仕事をしているので良き相談相手となっているのではないかなぁ、と思います。

彼はとても温厚な性格なのですが、私はわりとストイックで自分に厳しかったり自分を追い込んだりする癖があるので、落ち込むことが多かったんですね。でも彼に相談するようになってから、かなり情緒が安定するようになりました。

私の根元には「絶対にこうしたい」「こうでないと満足できない」といったように、頭の中に明確なビジョンがあってそれを具現化することを望んでいて一生懸命叶えようとする気質があります。

それに対して彼の基本的な考え方は「どちらでもいい」「どう転んでも何か得られるものが一つでもあれば満足」なんですよね。

だから、私たちの関係って私が自分の思い描いた通りに計画を立てて、彼がそれに従ってくれるという構図がお決まりなのです。

とても良いバランスだと思います。

ただ、彼にはいつも感謝しているんですが、いつも私の行きたいところに付き合ってくれて、いつも私の好みに合わせてくれて、私の希望ばかりを通しているようで彼のことをもっと知りたいと思い、彼がバンドで演奏している音楽を聴いたり、彼の好きなプロレスについて調べてみたりしたんです。

でも、やはり彼は彼が今まで構築してきた知識とか想いとかいろいろある訳で、そんなに簡単に話が合う訳ではないのだなと思いました。「無理して合わせなくていい」と言ってくれて、それが彼の気遣いだということは重々承知なのですが、私はその言葉が「そんなこと必要ない」と言われてるようでとても悲しくなってしまったんです。私は彼に喜んでもらいたいとか、彼の言ってることをもっと理解して、彼と楽しく会話ができるようになりたいと思ってはじめたのに、それを「いらない」と言われているようで切なかったのです。

男と女、って本当に根本的に違う生き物ですが、男の人でも女性性が強い人っているじゃないですか。女の人でも男性性が強い人もいますし。彼は完全に男性色の強い人で、私もまた恐らく考え方とかがかなり女性っぽいのではないかと思います。だから、それですれ違ったり喧嘩っぽくなったりすることもあるんですけど、まだ喧嘩したことないんですよね。それってやっぱり彼が優しくて、温厚だからなんだと思います。感情的にならない彼だから、感情の起伏が激しい私のことを冷静に俯瞰で見るようなイメージで、見守ってくれているように感じます。

以前にも、パートナーは鏡だということを書きました。私は自分のこだわりの強さをずっと認められない間は、彼のこともなぜか好きになれなくて、友達関係がずっと続いていました。自分を認めたことで、彼のことが好きだという気持ちも認めることができたので、やはり考えの主軸は自分自身で、あとはみんな鏡になっているんだなぁと思います。

彼は職人だからか口下手なんですが、本当は私が彼の好きな分野に興味を持っていることを嬉しく思っているんだろうな、というのも伝わってくるんです。

彼は、私に自己犠牲しないでほしいと思ってくれているんですよね。そういうところ、すごく好きで。彼は私のことを自分の思うようにコントロールしようとか、絶対に考えない人なのでその安心感もあります。だから、私も「あなたのためにこんなにやっているのに!」なんて台詞は絶対に出さないように「自分がやりたいからやっているんだ」という気持ちで、私自身が楽しめる程度に彼の趣味にも寄り添っていけたらいいなぁと思いました。

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