swfiが誕生するまで_#1

NPO法人の設立を目指し、任意団体としての活動を開始した、
swfi(スウフィ)代表のsaoriです。

今回は、なぜswfiを作ったのか、
映画業界で働くうちにどんな気持ちの変化があったのかなどを含めて、
設立を決意した理由や、今日まで考えてきた事などをまとめてみます。
最初は、私の個人的な経験などの話になってしまうと思いますが、
映画業界の雰囲気を知ってもらう為にも、
業界に入ったところから、なるべく簡単に書いていきたいと思います。

◆魅力的な映画業界

私は、17の時に映画業界に飛び込みました。
恩師である漫画家、古屋兎丸さんに、
映画監督、園子温さんを紹介して頂き、
そこから、若さ特有の怖いもの知らずの勢いで、映画の世界に入りました。

そこからはほぼずっと、映画の装飾、小道具として、
小さな作品も大きな作品も、テレビも映画もネットドラマも、
あらゆる作品に参加させてもらって、15年以上たちました。

もともと多い時は週に3本は観るほど映画が好きだったので、
その世界に自分が入れる事、大好きな映画を作る一員でいられる事は
刺激的で、とても楽しいものでした。

今ではもうそういった感覚はあまりありませんが、
入ったばかりの頃は、
単純に今までスクリーンで見ていた芸能人と会える、というミーハー気分もあったし、
更にその俳優さんたちと同じ「作る側」に立てていること、
ファンではなくて「仕事仲間」でいられる事が嬉しかった。
初めてエンドロールに名前が載ったのを見た時はとても嬉しかったのを覚えています。

普通の人は入れないような、お店の裏側に入れたり、
病院や重要文化財での撮影、
日常生活ではありえないような
時代劇のセットを作ったり、地震や家事のシーン
手術シーン、殺人シーン、爆破、発砲などの撮影は、
寝不足で辛かろうが、どんなに大変だろうが、
それも含めてワクワクしたし、楽しかった。

俳優さんの生のお芝居を目の前で見て時に本気で感動したり、
自分の用意した小道具を監督が気に入ってくれたり、
俳優さんが喜んでくれたりすると嬉しいし、自信もつくし、励みにもなる。
また、毎回違う場所での撮影、毎回違うスタッフとの出会い。
純粋にとても楽しい世界だと思います。

私はこんな映画業界を楽しみつつ、
休みがほぼ無い労働環境や、辛い部分に時折文句を言いながらも、
「いつか誰かが変えてくれるのかな」とか
「まぁどうせ変わらないだろうけど」とか
そんな風に思いながら、特に大きな問題とは思わず働き続けてきました。

つづく

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