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観察眼が光る「電車は簡単に切り替わるのに、俺の人生は簡単に切り替わらないんだな」

大学生の頃、思った通りに人生は進まないものなんだなぁとぼやいたら、後輩にこう言われた。

「人生は、要所要所での微修正が必要じゃないですか」

当時は、それは甘えだ。微修正なんて甘えだ!と思っていた私だけれど、今ではその後輩が言っていたことは的を得ていたと思う。
というより、そういう考え方の方が、追い詰めることなく生きていけるものだと思う。

微修正を良いように言い換えると、「切り替え」だ。

思いが強いほど、切り替えることに時間を要してしまったりするし、知恵や感情がある人間ほど切り替えることの難しさにはっとさせられる台詞に出会った。

電車は簡単に切り替わるのに、俺の人生は簡単に切り替わらないんだな

映画の中に出てくる青年が言う言葉なんだけれども、彼は電車の切り替え作業を業としている。業としている彼だからこそ、生まれた表現なのかもしれない。といっても、そのベースには観察眼があるのだろう。素敵な表現であり、彼のキャラクターをうまく表現した台詞だと思った。

今となっては、切り替えが大事とわかっているので、スパスパッと残りの時間と闘う判断をしていく。
ただ、最近付き合って1日で別れた後輩が、次のターゲットの子に切り替えた早さは見習うべき切り替えかもしれん。

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