見出し画像

お前との縁は超良縁だった〜ドンブラザーズとわたし①

1番好きな戦隊を聞かれたら、もう10年以上「ゴーカイジャー」と答えていました。

もちろん今もずっと大好きです。アウトローぶっているけど、情があり、優しさと強さをもち、地球人を慈しんでくれる彼らのことが。歴代先輩との共演もとてもエモく、毎回とっても楽しかったです。マーベラスとジョーの出会いのシーン5万回見た。

これからもずっとそう答えていくんだろうなと思っていました。それがこんなに突然塗り変わるとは思っていませんでした。
塗り替えたのは、2022年〜2023年放映の「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」。リアタイでは1度も見たことがない。ひょんなことから2024年1月、興味を持ってなんとなく見てみたらすぐにハマってしまった。もうダメだった。もう彼らのことを知らない頃の自分には戻れねえ。あの頃わたしどうやって生きてた?

なのでドンブラザーズの話をしたい。したい!!!させて たのむ

そんな気持ちでiPadを叩いている次第です。長くなるので多分分けます。

・はじまり

2007年頃にニチアサを見るようになり、定期的には見ていました。でも最近はどうもサボりがちで、日曜の朝は競馬の第1レースに間に合うように起きれればいいような毎日でした。最後にちゃんと見た戦隊は2018年のルパパトです。大好き。

なので2020年代になってからはまあほぼ見ていませんでした。ちょうど2022年頃からしばらくはハロオタをしていたので、もうほぼニチアサは見れていませんでした。ハロオタだったのでリバイスは少し見てた(お察し)。でもそれ以外はたまに朝起きてTwitterのトレンドでなんか見かける程度。見かけても深掘りしようとは思わなかった。

そんなこんなでニチアサ離れがひどい2023年夏。
ぼんやりU-NEXTの新着番組を眺めていたわたしの目に止まったのがドラマシャワー枠のBLドラマ「体感予報」でした。

いきなり他作品の話で恐縮ですが、マジでこれを見なかったらわたしはドンブラザーズを知らずに死んでいたかもしれないので本当にでっかい存在すぎた。だからちゃんときっかけとしてここに記す。作品自体もわたしを十二分に狂わせ、昨今は体感予報とドンブラザーズをシャッフルさせて暮らしている次第です。このドラマを見たことをきっかけに「縁」というものを重んじる桃井タロウとドンブラザーズという作品に出会ったので、それもやっぱり「縁」だったんだね〜と思ってしまう。

BLドラマは何本か見ていますが、この「開始時点で既に同棲状態で体の関係がある」という状態になんとなく惹かれてしまいました。BL作品としては体の関係からはじまりその後お互い気持ちが通じ合っており…みたいなのはよくあるフォーマットだけど、ドラマ化した作品ではあまり見たことがなかったような気がするので。私が知らないだけかもしれない。

あとゼンカイジャーは少し見ており、増子くんのことをうっすら知っていたので興味を持ったのもある。ゼンカイジャーではよう動くしよう歌うし踊るしテニスするし、あんなにキラキラで堂々としてオーラ出しまくってたのに、猫背でものすごいおとなしいオタクの役やってて脳がバグった、芝居がうまい。役者はすごい。

そんなこんなで1話を見たらめっちゃよかったし超面白かった。普通にストーリーもキャラも好みだった。
しかしこの…好きとか言ってないのに愛が重い感じの攻め好きすぎる…て言うかこの…瀬ヶ崎役の役者さん………誰?知らない子だ 顔が好きすぎるが誰???最近若手俳優全然知らなくてやばい。

そんな感じで役者の名前を調べた。樋口幸平くん。代表作:暴太郎戦隊ドンブラザーズ。ドンモモタロウ。
こんなえっちな男が最近までニチアサに!?しかもレッド!?(てか暴太郎戦隊って何??)そういう衝撃を受けた記憶があります。
この時点でだいぶ興味は持っていたのですが、なんか夏の繁忙期明けでぐったりしていたり他界隈のあれこれが忙しかったりしてすぐに見ようとはならなかった。その後、体感予報はコツコツ全部見てこちらもまんまとズブズブになったわけだけど、その話はまた別の機会に。

時は流れて2024年1月、もしかしたら直接の視聴のきっかけになったのはこれだったかもしれない。お正月休みに実家でゴロゴロしながらなんとなくYouTubeを眺めていたら、おすすめに現れた「みんなで踊ろう!ドンブラダンス!」。

なんで出てきたのかわかんないけど(本当に何で?) なんとなく見てみました。
びっくりした。これだけで超楽しい。戦隊にはなかったタイプのかっこいい曲となんか絶妙に揃っていないところもあるがかっこいいめちゃくちゃなダンス、平均身長の高そうな男たち、彼のことだけ知ってた(よくトレンドで見たので)30代リーマンのピンク、そしてニコニコ踊る可愛い女の子。なんかすごくときめいた。そして冒頭部で長い腕をブンブン振る真ん中の男…つまり桃井タロウの吸引力がすごかった。もちろん上述の通り知った顔ではあったので目を引いたのかもしれないけど。
なんかよくわかんないけど「絶対本編見たい」って思った。素直に。もう今期の戦隊も終盤にさしかかるのに前年度の戦隊を見始める自分is何?になったけど知らん。

ここからがもう沼だった。

・雑感(詳しい話はまた次でする)

なんてことだッ公式YouTubeで1話が見れる(2話も見れる)

1話を見始めたとき、もう面白いと思った。戦隊の1話って、主人公がどんな人かというのを見せる回だと思ってるから、いわゆるレッドの活躍シーンが印象的に描かれる印象があった。トッキュウジャー1話は攫われた子どもたちの乗るシャドーラインの列車で目覚めて…というシーンを見せられたのはライトだけだったし、ニンニンジャーの1話もしょっぱなから素面でタカ兄が戦ってるし。

でもドンブラザーズは違う。わたしは1話の「ドンモモタロウ」ではない時の桃井タロウがどんなだったかよく思い出せない。

なぜならストーリーの語り部になっているのは、主人公の桃井ではなく鬼頭はるかだから。しかも彼女はまだ開始時点でドンブラザーズの一員ではない。漫画で賞をとり、スクールカーストでもおそらくトップの位置にいて、イケメンの彼氏もいるいわゆる「リア充」女子。そんなはるかがある日突然ドンブラザーズの変身資格を与えられ、同時に築いてきたもの全てを失ってしまう。漫画は盗作疑惑がかけられ、当たり前のようにスクールカーストでも下位に落ちぶれ、彼氏にも逃げられてしまう。
そこでもめげないはるかのことがとてもとても好きになったんだけど、そういう話はまた後でする。

主人公であるはずの桃井はチラチラ出てはくるけど、物語の主軸に絡むわけではない。はるかも桃井と出会い少しずつ関わりを持ちながら「忠誠を誓う」べきドンモモタロウの正体を知らない。むしろ「こいつだけはありえない」とさっさと桃井タロウの候補から外してしまっているなどする

わけもわからないまま変身して戦うことになるけど、そこにはメンバーがまだ揃っていない。いたのはドンモモタロウとキジブラザーだけ、もちろん正体も分からずじまい(雉野はばっちり顔見られてたのに後で忘れられてることがわかる)。

終始鬼頭はるかの目線から語られる。これだけでもう面白い!って思った。桃井とかほんとなんなのか全然わかんないもん。普通に配達員して働いてるけど世界に絶妙に溶け込めていない感がある。顔が良すぎるせい…とも思うけど顔が良すぎたとしても、演者の別のドラマではなんだかんだでちゃんと世界に溶け込めてたしちゃんと人間に見えてたので、表情と芝居とオーラの調整などでなんとかしているんだと思う。役者は…すごいッ…

そんなこんなで2話で猿原と合流し、続いて犬塚が登場し、視聴者は少しずつ揃っていくメンバーを視認できるけど、彼ら自身が全員正体を明かしあっているわけではない。はるかと猿原、そして桃井が早い段階でお互いの正体を知って、その後しばらくして雉野も、となるけど、結局犬塚が全員に仲間だとしっかりバレるには1年くらいかかってる。こんなことある?わたしは数日で一気見したけどリアタイしてた人たちは1年も「いつバレるんだ…」って思い続けたんか えらいことだ

戦隊シリーズのフォーマットとは異なる感じの敵役も面白かった。ソノイたちが敵役に当たるのは序盤から分かってはいたけど、ソノイは桃井と、ソノニは犬塚と、ソノザははるかと不思議な絆で結ばれることになり、最終的には手を取りあうことになる。
わたしは脳人の中では圧倒的にソノニが好きです。傲慢ないい女風の雰囲気が犬塚の存在によってどんどん恋する乙女になっていっていて、その様がとても可愛かったから。夏美を思う彼の気持ちを理解しつつも、嫉妬というあまりにも人間らしい感情に翻弄されるのもいとおしい。中盤からずっと可愛かった。

悪の組織から構成員のモンスターが送り込まれるとかではない。どっちかっていうと仮面ライダーみたい。街の人たちが自分の欲望とか情念を抑えきれずに怪人化するの。巨大戦があるから確かに戦隊ではあるけれど、人間のいろんなタイプの欲望が描かれてて面白い。どちらかというと仮面ライダーの方に親しんだオタクだったので、それも割と楽しく見れた要因なのかも。

浮世離れしてて誰より強いけど、だからこそ危うくて魅力的な桃井、浮世離れしているのになんとなく所帯じみたオーラが出てる猿原、誰よりも人間らしいけど決める時は決めるはるか、闇が似合うのになんやかんやいいやつの犬塚、そしていいやつなのに闇が似合う雉野(いいやつなのかお前?)…。いいやつなんだろうに色々しんどすぎたジロウ。あとミステリアスセクシーな方の五色田・モノクローム・介人。駒木根くんのオタク2年間楽しかっただろうな…
全員大好きです。もちろんソノイもソノニもソノザも、みんなそれぞれに優しさを持った、いい奴らだった。なんならソノシのことだって好き。廣瀬智紀は思い出深い役者だから…

ちなみに最推しははるかです。1話でだいぶ心を掴まれ、10話で完全に落ちた。

もっとキャラ個人についてとか好きな話とかみほと夏美の話とかしたいのにもう疲れた。一旦やめよう。
とりあえず気軽に見てくれとしか言えないから、気軽にYouTubeで1、2話をキメてみてください。何か新しい世界が広がっている、はず、だから…(ふわふわ表現)。

わたしは終わりを見るのが辛くてまだ最終回を見れていません。がんばります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?