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小泉今日子について その五

 80年代アイドル時代を通過して、アーティストとして進化していく90年代以降を聴いていますが、表現方法が多岐に渡っているのでその分好き嫌いも出てくるのが正直な感想。今まで聴いた『KYO→』までのアルバムの中では、『オトコのコ オンナのコ』は特に好みだった。ちょっと前回の記事と被るけど1989年の『KOIZUMI IN THE HOUSE』は聴き込むほど味が出る中毒性が高い名盤。
 ここまで約20年分の楽曲を通して聴いてきた印象では、ひとりの少女が自我を確立して大人になっていくような、長編小説を読んでいる感覚。世界観が無限に横に広がっていくような印象もあり自由。しかしその分、どう楽曲と接していいかわからない、「とほうもなさ」を感じてもいたので、最近のシングル集『コイズミクロニクル』の解説書は羅針盤として役に立ちました。ジャケットの写真集もいいので初回限定版はかなりおすすめ。

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