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【日記】夏、人工的なあかいろ

8月前半、夏休みのはじまり。普段ボランティアとしてお世話になっている地域のまち歩きイベントに参加した。

港沿いにあるこの地域はほんのりと潮の香りが漂ってきて、歩いていて気持ちがいい。日差しは強いものの、この匂いとさざなみの音でほんのすこしだけ爽やかな気分になれる気がした。日差しを受けてきらきらと輝く水面を見つめながらゆっくりと歩く。ひとが作ったものの音と色で溢れかえっている、うるさい日々から遠くにある波の音と眩しい青と白に、自然と笑みがこぼれた。

しばらく歩いたあとは、カフェで休憩する時間が設けられていた。汗だくだったので、他の参加者にならってかき氷を頼んだ。あまりかき氷が好きではないが、暑い日の冷たいものは問答無用で魅力的に見えてしまう。ただの水なのに。

ピンクのきらきら

シンプルないちごのかき氷。いかにも冷たくておいしそうで、すぐに口に運ぶ。冷たい。最高だ。口に氷を運ぶ手が止まらなくなって、頭が痛くなってしまいそう。
味はといえば、やはりあまり好きな味ではなかった。シロップの色を見た時に、ああ何て不自然な赤だろうと思ったし、味もそれに従って不自然な甘みをしていた。私は、この人工甘味料を彷彿とさせるような人工的な甘さが苦手だ。コーラやジュース、フルーツ味のお菓子を筆頭に、そういったものをみずから口にすることはほとんどない。
そもそもなぜいちご味なのに、いちごの色とかけ離れた色なのだろうか。いちごと言えば、少し黄味のある赤色だと思うが、これは鮮やかなピンク色のように見えて、なんだか変だ。人間のわるいところはこういう所なのかもしれない。

味の好みはさておき、写真に写るかき氷はとてもうつくしかった。照明と日差しを跳ね返して輝くみずのかたまりに心奪われる。ひとが自然からつくったものが嫌いなどといいながら、人工物から目が離せない自分の感覚が不思議だ。来年も1回くらいはかき氷を食べに行こうかと思う。

この日あたりから、自分がきらきらしたものに惹かれることを自覚し始めた。きらきらの定義をゆらゆらさせながら、ゆったり収集しているので、それも今後この世界に共有していきたい。

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