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RAGE Shadowverse GFの遅延行為についての考察



初めに

はじめまして。皆さんはRAGE Shadowverse 2023 Winter GFを観戦しましたか?私は現地で観戦していました。ファイナリストは皆さんプレイのレベルが高くかなり見応えのある大会だったと私は思いました。
本題に入る前に注意していただきたいことが3つあります。
1つ目は今回の話の中心となるWinter選手を批判する意図はないこと。
2つ目はWinter選手とは一切の関わりがなく本人の意図とは全く異なった見解を行なっている可能性があること。
3つ目はWinter選手のプレイの速度について今回は分かりやすくするために呼称を『遅延行為』とさせてもらいます。これについて「あれは遅延行為ではない」といった指摘は遠慮してもらえると助かります。
これらを充分に理解した上で閲覧していただくと幸いです。それでは本題に入りましょう。

遅延行為について

そもそも何があったのか知らない人のために簡潔に説明させていただきます。

一回戦第二試合の様子

今回準優勝のWinter選手はこの画像の様に1ターン目からリーサルターンまでの全てのターンで時間を使い切る動きをしていました。この行為は決勝戦の最終マッチまでの全ての試合で一貫して行なっており何かしらの意図があることは明白です。
しかし準優勝ということもあり決勝戦まで遅延行為を行った結果、決勝戦終了時間が22時を超え異例の条例リーサルが発動されることとなりました。(東京都の条例に沿って18歳未満は決勝の様子を最後まで見ることが出来ずに帰宅しなくてはならなくなった)
こういったことが発生してしまったり、分岐がない時にも遅延行為を行うためシンプルに見ていて面白くないといった理由から公式配信のコメント欄が荒れてしまったりX(旧Twitter)で多くの界隈の人が遅延行為に対してネガキャンをしてしまうという事態に発展してしまいました。

Winter選手が試合をしている時のコメント欄の様子

余談ですが公式配信のコメント欄はアーカイブを適当に飛ばすだけでこの様なコメントが見つかるくらいに荒れてしまっていました。

遅延行為のメリットについて

私が思いつく限りメリットは3つあります。

1つ目は相手のペースを乱すことが出来るという点です。
これは非常にシンプルで分かりやすいと思います。公式配信のコメント欄やSNS上でネガキャンが行われてしまうほどに「うざい」と思われる行為だからです。これは選手も例外ではなく遅延行為を気にしない人もいればめちゃくちゃ気にしてしまう人もいます。大舞台の緊張も相まって普段より過度に気にしてしまう人もいるかもしれません。
そうなってくるとやはり遅延行為の影響で本来の自分のペースを乱されてしまい、思考が雑になってしまったりプレイが悪くなってしまったりすることもあると思われます。

2つ目は相手に深読みをさせることが出来るという点です。
遅延行為をすることで本来何も動きがなかったとしても対戦相手からしたら「何を悩んでいたんだ?もしかして使えるカードがあったのに温存したのでは?」という考えになります。
Winter選手の場合は一貫して遅延行為をしていたので本当に悩んで止まっていたのかわざとやってるのか対戦相手からしたら全く検討がつかないので自分の情報が透けないという状況になっていました。これは明確なメリットであると私は思います。

3つ目は自身のミスを軽減出来るという点です。
例えば今回の環境で多く使われていた回復ビショップの先行5ターン目に手札にエルヴィーラが見えていてアイテールがない時にターン開始した直後、トップでアイテールを引いたのに確認せずにエルヴィーラを投げてしまった。そんなこともあるかもしれません。
もちろんこれだけではないですが落ち着いて試合をやることでこういったミスを軽減できる手段にはなっていると思います。

遅延行為のデメリットについて

私が思いつく限りのデメリットは3つあります。

1つ目は相手の思考時間が増えるという点です。
遅延行為をすると対戦相手は遅延をされている時間にやることがないため次のターンの動きを考えたりプレイしたカードや消費されたスタックの数などを確認することが出来ます。

Winter選手ももちろんこの事は理解しています。そこで彼はどうしたのかというと…

一回戦第二試合の様子

この写真の様に遅延行為をする時に一貫して動き出しをかなり遅くしていました。これに何の意味があるのかというと先にプレイを終わらせてからターン終了を押さずに放置する時に比べて実質的に相手の思考時間を減らすことが出来ます。何故なら盤面の形成をする時間をなるべく後ろに回すことで対戦相手の盤面処理の思考や体力のケアラインの計算の開始を遅らせることが出来るからです。
私はこれに気がついた時にWinter選手は天才だと思いました。

2つ目は時間が足りなくなってしまう恐れがあるという点です。
これはデメリット1で記載したWinter式遅延行為をする時限定のデメリットになります。

決勝戦の様子
決勝戦の様子

上の写真の様にメイを出すのがギリギリで時間が危なくなってしまったり、ベルディリアの融合が間に合わなくなりそうになっていたりしていました。また、タイムアウトして本来やりたかった動きが出来なくなってしまっているシーンもありました。

話が少し脱線してしまいますがWinter選手はタイムアウトしないための感覚を身につける練習をしていたと感じ取れるレベルの精度でした。しかし、それでもタイムアウトしてしまっているシーンがあったのでRAGEでWinter式遅延行為をする場合には諸刃の剣であることを理解して充分な練習が必要であると言えます。

3

3つ目は嫌われる可能性があることです。
先述した様に不快に感じる人が多数いる行為かつマナー違反とも捉える人がいる行為なので嫌われてしまいます。それに加えて過度な誹謗中傷をされてしまう可能性もあります。そのためメンタルが弱かったり嫌われたくない人は遅延行為をしない方がいいと思います。

最後に

自分は遅延行為についてどう思っているかを語りたいと思います。個人的には遅延行為をやるメリットは理解できますが不快だと感じるのでやられたくないです。しかしその時点で遅延行為の術中にハマっているということですね。私とマッチングした時に遅延行為すると勝ちやすいかも…

個人的な感情抜きにすると、ランクマッチやグランプリとGFを比較したら一勝の価値が段違いなので勝つための努力として遅延行為は良いと思います。

今回の記事を読んで今後GFで遅延行為をするか悩んだのならメリットとデメリットを天秤にかけてどちらの方が大きいかを考えてみましょう。

この記事を見た人のWinter選手への感情が肯定的なものになってくれると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。


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