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おばちゃんと厚生省23人

私自身も完全な"おじちゃん"であるので、"おばちゃん"と呼ぶのは大変失礼だとは思いつつも、さすがにそう呼んでしまう状況というものがある。生活の場面でおばちゃんは主役を演じるのだ。ときに人に迷惑が及んでいるのも気がつかないこともあるが、まぁおばちゃんだから笑ってすましてしまえ。それにしても世の中、笑えない人たちもいる。


"うどん"にすべきか"そば"にすべきか

おばちゃんに限らず昼食を"うどん"にすべきか"そば"にすべきか、どこまでも平和な悩みではあるが、正直、迷い続ける悩ましいことに出会う。

男は黙って「いつもの」という人生もいいが、それにしても毎回毎回同じメニューというのもどうかと還暦を前に思うのである。

"うどん"と"そば"ならいっそのことどちらとも頼めばいいが、"塩ラーメン"と"味噌ラーメン"を同時に頼むというのは、いささかどうかと思い悩むのである。

おじちゃんも悩む、そういうお年頃なのさ。(笑)


リハビリ診療のおばちゃん

そのおばちゃんは私よりも10歳は年上であろうかと想像する。まさにおばちゃん特有の、どっしりとした体形であること、声が大きいこと、話がどこまでも長いこと、おいしいものに目がないようだと想像できること。どう考えてもちゃんとしたおばちゃんなのである。

腰椎の圧迫骨折でお世話になっている近所の整形外科で、毎週リハビリでお邪魔をするのだが運悪く、そのおばちゃんと同席してしまった。おばちゃんは人生で初の整形外科のリハビリ治療であるらしく、いちいち質問をしていた。

電気治療の器具に座れば、電気ってどうなの!? 痛くないの!? ビリビリしちゃうの!? 感電しやしないの!? と、ありとあらゆる心配ごとをスタッフにぶつけてくる。こまごましたことを長々の質問にスタッフも丁寧に答えるのだが埒があかない。次第に聞いているこちらもイライラしてくる。

サッサと電気治療やってみればわかるのになんて! (笑) 


次の予約が永遠に決まらない

最悪なのは本日のリハビリが終了した後。次の予約を取るのだが、残念ながら一瞬の隙に自分の前にそのおばちゃんが窓口コーナーに立つこととなった。

ところが、延々と決まらない。


問題は次のリハビリをいつ、何時にするかという予約である。ところが、そのおばちゃんはなかなか決められない。どうやら、毎日なにかしらの用事とかイベントがあってそれなりに忙しいと訴える。

おばちゃんの希望する日時はいくつかあるのだが、リハビリの予約状況とそれがなかなかマッチしない。「この日のこの時間はどうですか」、「午後のこの時間は?」、「それとも次の日の・・・」と、窓口の歳は28歳、結婚したいが相手がなかなか見つからない感じのきっとA型のミニスカートが似合うのにそうしないお姉さんが困り果ててる。

結局薬局、ようやく決まったのが次の朝イチ8時30分のキャンセル空きであった。最後に決断したおばちゃんの思考回路はよくわからないが、最終的にそう決まった瞬間の私は激しくコケた。

結局、明日かい! (笑)


スーパーのおばちゃん

近所のドラッグストアーは、薬から食料品まで幅広い商品を取り揃えていて、お客さんの出入りも多い。残念ながらその出入り口は一か所しかない。そんな出入口で二人のおばちゃんが話し込んでいた。

それにしても、わざわざ込み合う出入口でと思うのだが。


あいさつの延長戦の会話であろう、いちいち気にしてもしょうがないと、自分の買い物に集中することにした。買い求める薬は決まっていたのだが種類も多く、調剤薬局の係の人に相談するなどそれなりに時間がかかってしまった。

もちろん出入口で話し込んでいた二人のおばちゃんのことなどはすっかり忘れていたのだが、ほかの買い物もしながらレジを通り出口まで来たところで驚いた。おばちゃん二人はまだしゃべり合っている。買い物かごを床に降ろして、永遠に会話を続ける勢いだ。それにしてもだ。

まわりに迷惑をかけても会話を続けるその話の内容を聞いてみたい。 (笑)


笑えない

世間のおばちゃんがいささか周りに迷惑をかけていたとしても、イライラしてはいけない。リハビリ治療の次の予約に迷いに迷って長い時間決まらない結果、結局薬局明日に予約を入れたとしても。スーパーの混雑する出入口で長話をしても、社会のさまざまな問題や課題からしてみると、どうでもいい話である。いちいちイライラしたり腹を立てる暇はない。

そんなの笑っちゃえばいいのだ。


ところがである、笑うに笑えないことがある。厚生労働省の職員23名が、新型コロナウィルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が解除された3日後の今月24に、東京銀座の居酒屋で宴会を開催していることが29日にわかったと報じられたニュース。

東京都は飲食店に対し午後9時までの営業時間短縮を求めていたのに、職員は深夜まで会食していたと。歓送迎会のようだが、困ったものだ。

笑えない人は、マジ、つまらない。


(marusblog記事のご紹介)



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