服飾に装いきった婿たちが並んで歩く
二十代にサボっていたことの一つとしてファッションがある。サボっていた理由として、そんなに興味がなかったことや、服飾にかまけている金銭的余裕がなかったことが挙げられる。兎にも角にも、金がなかった。金が無いなら無いで工夫するという、帝国主義も真っ青になるほどの努力をするべきであったのだろうが、如何せん興味もないので露ほども何かをすることはなかった。
二十代の僕の装いは酷いもので、とりあへずバンドのTシャツ、主にローリング・ストーンズとソニック・ユースのTシャツを着ていれば万事