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伝統をもとに考える。新しい憧れを生み出す。
私は島根県出雲市の出身で、東京の大学に入学する19歳の春まで出雲で過ごしました。母方の家系は大工で、父方の家系は製陶業を営んでいて、木を建材として、あるいはエネルギー源として利用するのを見ながら育っていました。東京に出て大学で学んだり、設計事務所で就職してからは、出雲の大人たちと触れ合う機会はほとんどなかったのですが、30代になってから出雲で建築ワークショップをしたり、まちづくりのお手伝いをする機
もっとみる続・オーストラリアにみる都市木造の可能性
「低炭素社会への環境意識」への適合性の高さが都市木造の大きな魅力であり、林業関係者や一部の建築家だけでなく、事業主側から都市木造を建てたいというニーズが生まれる背景だと言えるだろう。今年は「木造化したビルの方が良いテナントがつき、家賃も高く取れる」というコメントも聞かれた。
日本では自然で素朴な表情の木造が多いが、200 Georgeに見られるようなエコロジーとゴージャスさが組み合わさったデザイン
木でつくる多様な働き方のためのインダストリアライゼーション
芝浦工業大学大学院の修士論文の発表会に参加した。いろいろと面白い発表はあったが、最後の方にあった生産系の発表が興味深かった。
ひとつは女性が建築生産の現場で働く状況とその困難について。人手不足もあり、専門工事会社でも女性を積極的に雇用し働く環境を整えようと取り組んでいる会社も多いが、出産を契機に離れてしまうとのこと。子どもが生まれれば朝の家事はさらに忙しくなるし、保育園幼稚園に子どもを届けるまで
Ancient Future 木でつくる懐かしい未来
LVLやCLTをもちいた日本における都市木造プロジェクト Urban Mass Timber projects with LVL and CLT in Japan
*このテキストは2019年2月に浜松市で開催された木質フォーラム浜松市国際会議における講演をもとにしたものです。
日本の伝統的な木造大規模建築 私は東京でビルディングランドスケープという建築設計事務所を共同で主宰しています。また2
オーストラリアにみる都市木造の可能性
オーストラリア都市木造視察を通じて明らかになった木造化の動機は「軽量化」「古材のリユース」「施工性の向上」「現場環境の向上」「室内環境の向上」であり、「仮設性」もそれによって可能になっている。それをひっくるめての「低炭素社会への環境意識」であり、それがビジネスにつながるという意識が大きな原動力となっている。
いわゆる「デザイナーズマンション」が必ずしも立地の良くない敷地にデザインという付加価