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まちを紡ぐひとびと

昨日の夜は木綿街道にお邪魔して、振興会のみなさんや仲間たちと素敵な会食。たらの芽、アシタバなどなどの山菜を天ぷらにしたものとか、地の食材が並ぶ。

木綿街道で最初のCitySwitchワークショップをさせてもらったのが2008年。その頃から大きなテーマだった旧石橋酒造の再生が動き出し、改修の工事が始まっています。

一時は解体の危機を迎えた地域の中核の空間を、市が一時取得して保存し、地域の人々が清掃や活用実験を通してその魅力を表現し、そこに可能性を感じた地域の内外の人々や企業が参加して土地建物を市から買い戻し、具体的な事業化に漕ぎ着けました。

それを可能にしたのは、地域や建物、庭園の魅力もさることながら、それを支えようとする人々の魅力に惹きつけられたということではないでしょうか。場所の魅力だけではなく、そのに集う人々の輪の魅力。最後はそこではないでしょうか。

自分たちが関わったのは、ワークショップを通じた活用実験、市民や関係者を交えての議論の場づくり、幻に終わった市への提言書作成、地域の空き家調査やアンケートなど。

具体的な計画では用途変更を伴う改修となるため、減築の計画や敷地の分割の計画、そのための接道の計画などの事前協議や、酒蔵棟の改修計画の確認申請のための法規検討や事前協議などを担当しました。

いわゆる目に見える「デザイン」の部分にはタッチしていませんが、事業を成り立たせるための「プロジェクトデザイン」の一端は担えたかなと思っています。

おそらく一年後には姿を現している再生された旧石橋酒造、そして新しいスタートを切る木綿街道。今から楽しみです。


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