現場猫を辞めた日

「現場猫」というのをご存知だろうか。もしも知らない方が居たら、Twitterなどで検索してみてほしい。すぐに見つかると思う。

元ネタは確か、「新型うつ」みたいな話で、嫌なことがあったら落ち込む(上司に叱られる)が、楽しいことがあったらはしゃぐ(飲み会)という、ニュースのテロップに使われていた猫だったと思う。まあ、現場猫についての話はこんなもので。

この記事においては、私自身のことを自虐も含めて「現場猫」と呼称しようと思う。意味としては、「接客業や工場作業などの肉体労働をする」くらいのもので。

まずは、私が現場猫になった経緯からでも話そうかと思う。


現場猫になった日

高校生まではそんな暇もなかったし、高校もバイトを禁止していたので、バイトをしたことはなかった。大学に入ってから数ヶ月も、親からの十分な仕送りと奨学金に加えて安い水道光熱費が助けて毎月のようにCDを買っていても不自由のない生活をしていた。しかし、そんな日々は半年ほどで終わりを告げる。

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