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【VGC2019】International Challenge February 最終183x 全国大会権利獲得 "やすまつ式レックウザ+カイオーガ"

初めまして、シャロン (@syaronalex)と申します。
この度、流行に乗じてnoteを開設しました。宜しくお願いします。

主にポケモンビデオゲーム部門(以下、VGC)のプレイヤー。
今年からはポケモンカードゲーム部門(以下、TCG)にも力を入れている、ポケモン大好き男


■VGC 主な実績


 ・WCS2010 東京大会 準優勝
 ・WCS2012 全国予選30位
 ・WCS2013 全国予選7位 全国大会出場
 ・WCS2014 全国予選14位 全国大会出場
 ・WCS2015 全国予選21位 全国大会TOP8 世界大会Day2権利獲得
 ・WCS2016 全国予選1位 全国大会出場 世界大会Day1権利獲得
 ・WCS2017 全国予選44位 全国大会出場 世界大会Day1権利獲得
 ・WCS2018 全国予選9位 全国大会出場 

参考:WCS2018予選 -シャロンの適当日記
http://syaron467.blog69.fc2.com/blog-entry-1270.html

他にも、WCS2015,2016,2017,2018と世界大会の決勝戦を公式解説者として解説させて頂いています。

ポケモン WCS2016 世界大会決勝 マスターリーグ
https://www.youtube.com/watch?v=zRME9g0amBk

■WCSに参加する為に


今年の8月開催の「WCS2019 ワシントン」にVGCで参加する為には、6月開催の「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019」(所謂、全国大会)で上位に入賞する必要があります。

そして「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019」に参加する為には、

「2018 International Challenge November」上位30名
「2019 International Challenge February」上位30名
「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019予選」上位40名


のいずれかに入賞する必要があります。

既に11月に開催された「2018 International Challenge November」についてですが、30位のボーダーであるレート1826を達成するも、惜しくも同レート内勝率順により33位という悔しさの残る結果に・・・。


前置きが長くなってしまいましたが、今回の記事は全国大会の権利を懸けた2回目の大会である「International Challenge February」(以下INC)の参加レポートになります。


■事前準備編

INCに向けた練習時間ほぼ0。2/17開催のポケモンカードの大型大会、チャンピオンズリーグ千葉の練習に使える時間を全て注ぎました。後述しますが実は私、TCG部門でも世界大会の権利を狙える位置にいます。

11月開催のINCの時は「サンルール」というルールで今回のINCは「ムーンルール」、全く違う訳では無いにせよ新ルールに対して時間が取れてないことは絶望的。残された少ない時間で出来ることは無いかと、これまでのWCSでも何度も助けられた信頼の置けるパーティビルダーであるやすまつ(@yasumatu0714を頼ることにしました。

やすまつ -全国大会に3度出場、世界大会top16の実績もある強豪。
安定感があり性能の高いポケモンを好み、堅実なパーティ選択で知られる。ニトクリスが大好き。


彼の事だし、直前だからいつも通り堅実な良いパーティがあるだろうと思った私は早速やすまつに連絡してみることに。


私「ムーンルール、もう直前だけどなんか良いパーティある?」




やすまつ「今、アルタリア調整してる。」




私「?」




所謂「厨パ」を愛する堅実なプレイヤーであるやすまつへの数年間培ってきた信頼が一瞬で崩れ去る音を聞きながら、一応話を聞いてみるとどうやらチルタリスは流行の「グラードン+フシギバナ」に非常に有効とのこと。

グラードン+フシギバナ」構築自体は、11月のINCの時点でも一定数存在していましたがここに来て数を増やした理由は明白
それは11月のINCで全国大会の権利を獲得した有名プレイヤー、「アルカナ」氏の執筆した「グラードン+フシギバナ」構築の完成度の高さ及び、解説記事の濃密さが要因となっていることは誰の目にも明らかでした。

【VGC2019】グラードンゼルネアス INC November使用構築 【ダブル】 - それいけ! アルカナ!! http://alcana10906.hatenablog.com/entry/2019/01/24/220254


その「グラードン+フシギバナ」に対してチルタリスは特性「ノーてんき」でフシギバナの特性「ようりょくそ」を無効化しつつ、グラードンの主な攻撃技である「だんがいのつるぎ」「ほのおのパンチ」どちらとも無効・半減で抑えることが出来るまさにキラーカードとなる存在でした。ムーンルールで解禁されたZクリスタルの力を携えて、「ヒコウZ」+「チルタリス」の有用性は疑う余地がありません。

そこでチルタリスのスペシャリストであるくるす(@kurusu_5319さんに調整に協力してもらい、チルタリス構築で実に300戦(!!!)をこなしてもらいました!これにより彼は体調を崩してしまい、INCに参加出来なくなる不幸に見舞われてしまうのですが、その調整量に裏付けされた恐るべき結果が出たのです。




それは・・・・










くるす「レックウザで良くないですか?」



私、やすまつ「確かに」


こうしてやすまつがレックウザを軸に熱心に調整を重ね、完成したパーティが、コチラです。

■使用パーティ

■レックウザ@ヒコウZ しんちょう 
そらをとぶ しんそく つるぎのまい まもる

耐久に特化したレックウザ。ムーンルールでは「ガリョウテンセイ」を使う事は出来ないが、「ヒコウZ」+「そらをとぶ」により擬似的に「ガリョウテンセイ」を放つことが出来る。

主な役割としては、パーティの主軸であるカイオーガの障害となるポケモンを排除していくことになる。
草タイプのポケモン、特性「かんそうはだ」のドクロッグを「ヒコウZ」で倒すのは勿論だが、真価を発揮するのはグラードン構築とマッチした時になる。

基本的に「カイオーガvsグラードン」の戦いでは、どちらも特性で天候を取り合って最終的に天候を取って攻撃していった方が勝つ、という流れが一般的だが特性「エアロック」を持つレックウザが組み込まれていれば話は別だ。
エアロック」が働いていればグラードンカイオーガの「しおふき」を受けて倒れてしまうし、相手にかかる制限は非常に大きいものとなる。

■カイオーガ@こだわりスカーフ ひかえめ
しおふき ねっとう かみなり れいとうビーム

パーティの主軸。このパーティは、いかにこのポケモンの「しおふき」を通せるかに懸かっていると言っても過言ではない。

レックウザの「エアロック」が働いている時には、天候雨の影響を受けられない為火力がイマイチと感じる時が多々ある。その為、性格は「ひかえめ」とした。これによって「こだわりスカーフ」を持ったカイオーガ同士の対決に不利になってしまう場合もあるが、そもそも「おくびょう」な性格だったとしても仕掛けていかないのが賢明だろう。

もちろん先発から出していって、ただ「しおふき」をするだけといった展開には相手もそう易易とさせてはくれないだろう。そのゲームプランを通すことの助けとなるのが、前述したレックウザとそして後述するアマージョの2体である。


■アマージョ@バンジのみ いじっぱり
パワーウィップ とびひざげり フェイント まもる

特性「じょおうのいげん」により、カイオーガを「ねこだまし」から守ることが主な役割となる。
カイオーガは持ち物「こだわりスカーフ」の性質上、先発から出していきたいポケモンなのにも関わらず相手の「ねこだまし」に対して無力という弱点を抱えてしまっているが、それを補ってくれるのがこのポケモンだ。

特に経験の浅いプレイヤーは、先発「カイオーガ+何か」という並びに対して平気で「ねこだまし」を選択してくる。そこで「何か」をアマージョに交代するとあら不思議、相手のポケモンが2体とも倒れているなんてことは、今回の大会の内に何試合あったか、もう忘れてしまった。

もちろん強そうな相手には、「あえてアマージョに交代せず、そのまましおふき」なんてスリリングな読みを通すことだって出来る。そういった意味じゃ、パーティに入ってるだけで相手にプレッシャーを与える素晴らしいポケモンだ。

ワイドガード」を使って「しおふき」を止めようとしているやつには「フェイント」をお見舞いして、相手のポケモンが2体とも倒れていたなんて試合も何試合あったかは、もう思い出すことは出来ない。


■ツンデツンデ@レッドカード なまいき
ジャイロボール いわなだれ トリックルーム まもる

このポケモンの役割は、ゼルネアスを「レッドカード」で飛ばす。その1点に尽きる。
パーティの性質上、ゼルネアスの「ジオコントロール」を許してしまう展開は起こりがちだ。相手は「しおふき」を受けながらでも、「ジオコントロール」を狙ってくるだろう。
そこで活躍するのが、この「レッドカードツンデツンデだ。

レックウザの「ヒコウZ」や、カイオーガの「しおふき」で手負いながらも「ジオコントロール」に成功したゼルネアスを「レッドカード」で退場させる。次出てくる時は、「しおふき」の餌食って寸法だ。簡単だろう?


■ガオガエン@イアのみ わんぱく
フレアドライブ はたきおとす とんぼがえり ねこだまし

言わずとしれたVGC2019最強のポケモンだ。しかしこのパーティでの選出率は低めとなっている。
主な選出理由は、相手のパーティにルナアーラがいた時だ。

後から気付いたが、採用理由からすると「はたきおとす」は「DDラリアット」の方が良かった。「ルナアーラZ」を持ったルナアーラを倒しそびれる試合が何試合かあったからだ。

雨が降っていても「エアロック」があれば、「フレアドライブ」を高い威力のまま放つことが出来るのは頭の隅に入れておこう。


■カプ・コケコ@とつげきチョッキ おくびょう
10まんボルト ボルトチェンジ フリーフォール しぜんのいかり

主な役割は、カイオーガ構築とルナアーラ構築とイベルタル構築に出していくことになる。
ボルトチェンジ」で削りを入れながら盤面を整えて「しおふき」の為のお膳立てをする。特にルナアーラ戦で特性「ファントムガード」を潰しながらガオガエンで技を受けていく流れは重要なプレイングとして覚えておこう。

他には、レックウザの技構成の性質上「ヒコウZ」を使ったあとは「しんそく」しかほぼ使えない状況に陥ってしまうのだが、その際に相手にカプ・テテフがいて特性「サイコメイカー」でサイコフィールドを展開されてしまうとレックウザが腐ってしまう。その為、カプ・テテフが採用された構築に対してレックウザを出さざるを得ない状況の場合はセットでカプ・コケコも選出していき、特性「エレキメイカー」でフィールドを書き換えるようにしておきたい。

■総合相性

超有利
グラードン全般

普通
それ以外

不利
ディアルガ
ソルガレオ
ゼクロム
ネクロズマたそがれのたてがみ

不利なポケモンは採用率の低い伝説枠のポケモンとなっており、当日はほとんど当たらないであろうという予想の元、対策は薄めのまま望んだ。結果的に、当たったとしても序盤の完成度の低い構築での採用がほとんどだった為、この作戦は正解だったと言える。

肝心の「対グラードン」についてだが、結果的には全勝をマークすることが出来た。メタゲームを読み切れたと言えるだろう。


■結果


このパーティを使用した私とやすまつの2名揃って見事30位以内に入賞し全国大会の権利を獲得しました!!


11月のINC「サンルール」では苦渋を舐める惜しい結果でしたが、なんとか今回で取り返す事が出来ました。

これで無事、6月開催の「ポケモンジャパンチャンピオンシップ」の参加権利を獲得し、記念すべき「7年連続全国大会出場」という前人未到の成績を残すことが出来ました。勝ってるうちは老害ではないと自分を言い聞かせています。


ポケモンジャパンチャンピオンシップ」の参加権利を獲得したということは、大コケしない限り世界大会の権利ほぼ獲得出来たと言えます。(強気な発言に見えたかも知れませんが、去年などは全国大会で4勝3敗程度の成績でも世界大会の権利獲得ラインでしたので、ほとんどの参加者はこの自信を持っているかと思います。)

ただ途中で書いた通り、私は現在ポケモンカードゲーム部門でも世界大会が狙える位置にいます。

ポケモンカードゲーム部門でWCS2019世界大会の権利を獲得するには、「年間チャンピオンシップポイント」という大会の成績に応じて貰えるポイント(=csp)の獲得ランキングで上位50位以内に入る必要があります。

ボーダーは450csp前後と囁かれていますが、現在私は250csp前後でランキング100位前後となっています。残す大会はあと3つで、勿論結果次第ですが充分狙える位置にいると思っています。

ここで問題になってくるのが、この残す3つの大会の内の1つであり、最大規模の大会である「TCGポケモンジャパンチャンピオンシップス」がゲームの全国大会である「VGCポケモンジャパンチャンピオンシップス」と同じ日の開催であり、どちらか片方しか出れないということです。

私がTCGに力を入れたのは今年からですが、正直今年はVGCとは比べ物にならないほど熱意を持って取り組んでいるため、TCG部門で世界大会の権利を獲得したいという想いはとても強く、非常に悩ましい問題です。

現状の方針としては、TCG部門の4月に開催される大会「チャンピオンズリーグ京都」そして「シティリーグ season4」の結果次第で、今回のINCで獲得した権利を辞退してTCG部門の「ポケモンジャパンチャンピオンシップス」に参加することも視野に入れています。


大変長くなりました。蓋を開けてみれば自分語りがほとんどでしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

今後ともTCGの練習も欠かさず行い、「ポケモンジャパンチャンピオンシップス」のルールでもありWCSのルールでもあるVGC「ウルトラルール」についての研究も重ねていこうと思っております。

また大会の際にはこうして調整過程や使用した構築、そして隙あらば自分語りをします。どうでもいいコラムなんかも書きたいですが、次はTCGの記事になりそうですね。


それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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