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チャンピオンズリーグ東京(9/22) 使用デッキ:ルカリオ&メルメタルGX

どうも、シャロン( @syaronalex )です。

今回は、先日開催されたチャンピオンズリーグ東京において使用した「ルカリオ&メルメタルGXデッキ」についてのデッキ解説記事になります。

今回このデッキに至るまで、今までで最も長い時間をかけ深く考察をし、環境理解を深めたデッキ選択を出来たと思います。

結果としては、使用者4名のうち最終ラウンド完走が1名。5-3が2名と物足りない結果で終わってしまいました。
ですが、優勝デッキがサーニーゴさんの「ルカリオ&メルメタルGXデッキ」であったこともあり、デッキ選択のミスではなかったのかなと思えたことが一つと、これだけ時間をかけた考察を世に出さないことを惜しんで、備忘録として書き記したいと思います。

以下、調整メンバーの一人である「はす( @h_1234567s )」の執筆になります。

※オルタージェネシス発売前から行ってきた考察を、時系列に沿って全て書き記していますので、大変長い文章になっています。デッキレシピとその解説は後半有料部分になっていますが、無料部分だけでも大ボリュームです。


■環境考察・構築に至るまで

今回の東京CLにおいては、前回の大規模公式大会であるPJCSからかなりの期間が空いており、その間に

【リミックスバウト】
【ドリームリーグ】
【オルタージェネシス】
によるカードプールの変化がありました。

大規模大会が久しくなかったため、新しく強いギミックやレシピが出回っていないこともあり、今回の環境考察はどこまで周りの環境が進んでいるのかを読むことが難しかったと思います。


【オルタージェネシス】発売前での環境は、以下のように考えていました。
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○tier1
カラマネロ系統
レシラム&リザードンGX

○tier2
ミュウツー&ミュウGX(炎型)
ゾロアークGX系統
ドリュウズ

○tier3
サーナイトGX
マタドガス
シルヴァディGX系統
アローラペルシアンGX

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カラマネロ系統は、強力な打点とGXワザを持つ≪ソルガレオ&ルナアーラGX≫を獲得したことにより、各地方で多くの実績を残してシェアを拡大していました。
一方で≪ドリュウズ≫の登場によって、闘に弱いゾロアーク系統のシェアが落ちており、≪メイ≫の登場でレシラム&リザードンGXに勝てるプランを取りやすくなったサーナイトGXや、≪ウォーターメモリ≫を搭載したシルヴァディGXも一定数存在していました。


◆第壱話 3神、襲来 ◆8月4週目~

≪アルセウス&ディアルガ&パルキアGX≫≪メガミミロップ&プリンGX≫≪タッグコール≫≪レッド&グリーン≫≪グズマ&ハラ≫などの公開

≪アルセウス&ディアルガ&パルキアGX≫

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GXワザにより、サイドを取りきるまでの攻撃回数が減り、従来の中打点デッキに対して圧倒的なパワーを誇るカードが公開されました。
まず初日は試作でミュウツー&ミュウGXに入れた型を試してみましたが、レシリザの≪カキ≫に対する対抗案が少なく、GXを打つターンに隙ができてしまうため、≪カイリューGX≫と≪タッグスイッチ≫を使う型や≪ひかるミュウ≫などを試すも要求値が高く、構築難易度が高いデッキだと感じました。
このカードの発表によって、非GXはもちろん、ゾロアーク系統などの中打点GXも活躍できる幅が狭くなると考えましたが、ゾロアーク系統に関しては今まででも環境に残り続けられる安定感やカウンター性能を持っているため、並行して考察を進めていきます。

≪ウルガモスGX≫
従来のレシリザが≪ククイ博士≫などで調整をして高耐久TAGを倒していた点を十分にカバーできており、また≪ラティオスGX≫のタッグパージなどの課題も克服できています。ただ≪ウルガモスGX≫を入れて調整してみたところ、レシリザが苦手とする相手には≪無人発電所≫がかなり有効に働くため、噛み合わずもやもやした状態で試行錯誤を続けていきます。

≪メガミミロップ&プリンGX≫
その時点での環境に多くいるレシリザやミュウミュウは、性質上GXを盤面に多く置くことが多く、3体+ハチマキで簡単に倒せる範囲内になること、無色で打てるためどのようなデッキにも入ることから、当時はデッキ単位やプレイでのケアが必要になるキーカードという評価でした。
無色3つを揃えられるデッキタイプとして、カラマネロ系統、≪溶接工≫による加速、ダブル無色を使うデッキ、そして後述の≪グズマ&ハラ≫と≪カウンターゲイン≫を組み合わせたデッキが挙げられていました。

≪レッド&グリーン≫
1進化GX全ての見直しをしたところ、≪オンバーンGX≫≪マニューラGX≫が候補にあがりました。
特に≪マニューラGX≫に関しては、発表された≪アーゴヨン&アクジキングGX≫と相性が良く、また≪ブラッキー&ダークライGX≫で相手のTAGが即気絶も期待できるポテンシャルを持っています。
2日前に公開された3神によりドリュウズが数を減らすことを考えると、十分環境入りするポテンシャルを持っているカードのため、とりあえずでムウマージ型とガオガエン型を構築しました。

≪グズマ&ハラ≫
様々な種類をサーチできるサポートが公開され、≪タッグコール≫との相性もあって環境を大きく変えうる1枚だと騒いでいました。
ですが、当時の現存デッキに入れて相性の良さそうなシルヴァディやジラーチサンダーなども考察範囲にはありましたが、これだけで環境トップになるパワーを持つものに変わるほどではなく、別の視点で考える必要がありました。
従来のメルカリLOで≪プレイヤーズセレモニー≫or≪無人発電所≫≪鋼鉄のフライパン≫≪ダブル無色エネルギー≫を持ってこれる動きが強いことも考察していたため、この時点で今回のデッキのきっかけになりそうな話もしていたのですが、≪ケルディオGX≫が脅威になっており、お蔵入りとなりました。


◆8月4週目 まとめ◆
3神によって中打点GXデッキや非GXデッキの活躍の幅が狭くなることが予想されました。
≪ケルディオGX≫をサブアタッカーにし、≪ヤーコン≫を入れた形でまずは調整をしていきます。
新しいカードの情報が出てくる度に、即デッキ構築をして試行錯誤していましたが、一方でたけるとうきリザードンの考察も進めていました。

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今まで苦手としていたカラマネロ系統に対して、≪ビクティニ≫での回復をするアプローチで戦うことができるようになり、≪溶接工≫でエネルギー加速をすれば280ダメージを与える盤面を作ることも難しくなかったためです。
また、ひっそりと注目していた≪アグノム≫がツイッター上でも話題になり、注目度が上がりつつありました。
これにより、レシリザが握る人が増えるか減るかを予想するのが少し難しくなるだろうと感じていました。

◆第弐話 鋼の造りしもの ◆8月5週目~

≪ゴルーグ≫≪マオ&スイレン≫≪混沌のうねり≫などの公開

≪ゴルーグ≫
開発側としても高く評価をしているだろうというのが伝わり、ポテンシャルの高いカードでしたが、ドリュウズのような使いにくさがあるだろうということで、具体的な構築案などの話には至りませんでした。
実際に東京CLでも一定数いた上に勝ち上がっているプレイヤーも少なくなかったため、もう少し早めに評価すれば良かったと悔やまれる1枚です。

≪マオ&スイレン≫
今まで≪まんたんのくすり≫や≪アセロラ≫などが回復カードの主流として活躍していましたが、エネルギーを消費や戻したりなどせずに回復が可能ということで、
3神の台頭も相まって、更に中打点デッキが動きにくくなるだろうと評価しました。

≪混沌のうねり≫

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3神が環境の中でさらに強くなるだろうと確信づけた1枚です。
≪ケルディオGX≫が動きやすくなるため、3神が強い要素盛り沢山のデッキになることと、≪無人発電所≫に弱かったデッキがこのカードを使って対抗してくるであろうことが想像できました。
≪混沌のうねり≫を使われる側はリセットホールの≪マーシャドー≫や≪フィールドブロアー≫を入れさせられることによる構築の歪みがデッキパワーを落とすことになるため、ある程度のデッキパワーが必要になります。

◇8月30日
【オルタージェネシス】全カードリスト、≪アローラサンドパンGX≫などの公開

カラマネロ系統のシェア率が落ちる要因の1つとなりえるカードでした。
この時点で、ミュウミュウは≪リザードン&テールナーGX≫で動かす軸で模索しており、≪ホミカ≫と≪マタドガス≫を組み合わせてGXワザでカラマネロを一掃する型は魅力的でした。

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◆8月5週目 まとめ◆
【オルタージェネシス】のカードリストが全公開され、事前にある程度の構築と考察は進められていたため、この時点で東京CLでのtierを仮で作成し、使用する可能性があるところを重点的に考察できるようにしました。
カッコ内は強さが上下した要素です。

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○tier1
ミュウツー&ミュウGX(炎型)
↑(うねり、サンドパンによる強化、ミミロップが脅威)

レシラム&リザードンGX
↑(ウルガモス、ミミロップ)

カラマネロ系統
→(3神、サンドパンによる弱体化、ミミロップによる強化)

○tier2
3神ケルディオ
new(混沌のうねりが強力。エネルギー加速方法で構築が難しく模索中)

シルヴァディGX系統
→(3神により動きにくいが、同時にドリュウズも相対的に少なくなる。TAGに対してワンパンできる性能を保有しており一定数存在する)

ゾロアークGX系統
→(シルヴァディGXと同じような影響を受け、マオ&スイレンによりTAGの2パンも難しくなる)

ドリュウズ
↓(3神に不利)

○tier3
悪バレット
new(アーゴヨン&アクジキングGX、レッド&グリーン、混沌のうねり)

化石
new(グズマ&ハラ)

エルフーンGX
new(混沌のうねり、島巡りの証)

サーナイトGX
→(tier1のデッキに対して一定のダメージが見込める)

アローラペルシアンGX
→(混沌のうねりによる無人発電所への耐性アップ)

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3神はヤーコン型に≪カプ・テテフGX≫や≪デデンネGX≫を入れたものをメインにして回していましたが、いかんせん運要素が強く、とてもCLで使用して決勝トーナメントに進むようなデッキではありませんでしたので、他のアプローチがないか模索していました。

≪ウルガモスGX≫搭載のレシリザもただ入れただけでは思った以上のパワーが見込めず、更に盤面にGXポケモンを複数おかなくてはいけないため、複数のデッキに採用されるであろうミミロップへの脅威で構築が難航していきます。

また、カラマネロ系統のアプローチとして≪ラティオスGX≫≪ゲンガー&ミミッキュGX≫が入る構築も多く出てくるのではとメンバー内では感じており、デッキのシェア率は低くなるとは思うもののゾロアーク系統と同じく息の長いタイプで一定数握る層は存在する可能性はあるため、注意を払いながらプレイを進めることを意識していました。

更に、週末に開催された桃屋杯の情報が入ります。
この大会は新弾がプロキシありで使える大会で、他のプレイヤーがどのように考察を進めているかを確認することができました。
≪メガミミロップ&プリンGX≫を採用したカラマネロ系統の活躍や、ミュウミュウ炎型の多さなど、進めていた考察はさほど間違っていないように感じていました。

そして、決勝トーナメント16名の中に≪ルカリオ&メルメタルGX≫がいた情報もありました。

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このデッキは6月に行われたPJCSでも配信にて映っていましたが、当初はレシリザ環境で鋼メインは流石に弱いだろうという感想で終わってしまっていました。
ただ今回も残っているところから、表面的なイメージだけではなく、一度作成してみてまずはどのようなものか確かめることにしました。
≪グズマ&ハラ≫でパーツを持ってこれるようになったこと、≪メガミミロップ&プリン≫で打点が出るようになったこと、≪タッグコール≫からのTAGサポートが充実していること、こうてつのこぶしからの≪タッグスイッチ≫≪アセロラ≫のギミックと相性がいいことなどから、構築を始めました。
その時の原案がこちらです。

原案

これを元に、9月からはルカメタの考察を進めていくことになります。

◆第参話 死に至るカキ、そして ◆9月1週目~

この時点ではルカメタや3神ケルディオの研究をそれぞれで行っており、現存のデッキと壁打ちを続けて構築の精査や相性の判断をつけていました。
まだ環境にいそうなカラマネロ系統のアプローチとして、先述した≪ゲンガー&ミミッキュGX≫や≪ラティオスGX≫のタッグパージとクリアビジョンGXが挙げられましたが、3神のGXを打つタイミングに間に合わなかった場合に結局サイドレースで負けてしまい、明確な勝ち筋とはなりえませんでした。

この時点ではどこまで3神ケルディオが流行ってシェアを増やすのかが、現存の非GXやゾロアーク系統などのシェア率を上下するカギになっていると感じており、もし大きく認知された場合にはミュウツー&ミュウGX(炎型)が更にシェアを増やすことになるだろうと推測しました。
そのため、新弾直後で分散しがちな環境のデッキをわかりやすくして、握るデッキを早めに確定させて調整できるように、多くのデッキに影響を及ぼす3神ケルディオを逆に流行らせた方がいいのでは、と考えました。
このようなデッキが認知されると、対策を講じるためのカードが様々なデッキに入ってくるため、相対的に全体のデッキパワーが落ちる傾向にあります。

更にルカメタを使うとなると、相性として有利になるフェアリーの使用率も増えて欲しいという思惑もありました。
まだパック自体は発売していなかったものの、≪しまめぐりのあかし≫≪混沌のうねり≫による≪エルフーンGX≫の話題は多く、ツイッター上を賑わせていました。
また、レシリザをはじめとするTAGに対するアプローチとして≪サーナイトGX≫も一定数存在していたため、3神が流行ることによって更に握る層が増えれば環境がある程度わかりやすくなります。


◇9月6日
ついに【オルタージェネシス】が発売されます。
ルカメタを身内だけで回していたため、そもそも対人で通用するのかをとあるジムバトルで使用してみたところ、意外と既存のデッキに対して強いパワーを持っていることがわかりました。
≪フーパ≫に対しても≪ゲノセクト≫で回復を挟みながらダメージを与えるだけで突破でき、ある程度のポテンシャルを持っていることは確認できました。
ツイッター上などでも色々なジムバトルの結果を検索して確認し、優勝ではなかったようですが、福岡県のジムでも当日同じようにTAGサポートをメインにした構築で入賞している画像などを目にしました。
ただし、依然としてルカメタを使用する際のレシリザへの回答は見つけられず、≪カキ≫をされた返しの要求と、打点の低さに苦しみ続けていました。

普段は基本DiscordやLINEでのやりとりが多いのですが、たまたまその日のジムバトルには皆で集まっており、帰り道に≪テンガン山≫と≪ルザミーネ≫でエネルギーの枯渇を防いだり、≪シロナ&カトレア≫を間に挟んで半永久的にサポートやスタジアムが使えたりLOを対策できたりなど、戦い方の幅が広がりそうな可能性のある話に溢れており、レシリザ以外に対しては何かと対応力の高いこのデッキの強さを実感していました。


◆9月1週目 まとめ◆
ルカメタのポテンシャルは実感できたものの、課題はやはり弱点になる炎が環境のトップにいる点で、≪フィールドブロアー≫とダブルブレイズGXが脅威でした。
≪ウィークガードエネルギー≫を採用するも、回復量を上回る打点で超えられたり、≪タッグスイッチ≫と≪アセロラ≫による回復も、場のエネルギーの観点から≪マオ&スイレン≫に寄せた構築にする方がいいのではと様々な調整を重ねます。

そして、ミュウミュウに入ることも多い≪ラティオスGX≫のタッグパージや、カラマネロ系統における≪ソルガレオ&ルナアーラGX≫の高打点連打も辛かったため、≪ポケモンいれかえ≫ではなく≪あなぬけのヒモ≫でのアプローチを試みていました。

≪グズマ&ハラ≫を使用した化石デッキの優勝がツイッター上で話題になり、耐久がウリのルカメタの使用に影が差します。
ただ、使用数の多いカラマネロ系統には勝ちの目が薄い点や、ルカメタを使用する際には≪ゲノセクト≫によるばらまきで、サイドを取らずに≪カウンターエネルギー≫を使わせないプレイはできるため、≪混沌のうねり≫の流行も相まってあまり流行らないように祈る日々が続きます。

ミュウミュウの構築も同時進行で進めており、要求値の高い≪アローラサンドパンGX≫から≪ファイヤー&サンダー&フリーザーGX≫を採用した型にシフトしていきます。

新弾発売の週末のため、環境には様々なデッキが存在していた状態でしたが、現状出ているデッキタイプに対しては、レシリザ以外の全対面に対してルカメタが有利もしくは五分で戦えそうなことがわかりました。

ただ、様々なデッキを構築するするもどれも決め手に欠けており、東京CLまで2週間という余裕はあるものの、終着または発見された頃には練習する時間が限られていたりして、練度不足が露呈する可能性があり、焦りも感じていました。

◆第四話 瞬間、丘、重ねて ◆9月2週目~

ルカメタを使用するにあたって、最大の課題となるレシリザ。
ここに対抗するべく、様々な案を毎日検証しては没になっていきました。
ルカメタを使わない選択肢を取った時の代替として、3神や特殊エネルギーをメインに使用したミュウミュウなどの考察も進めていきます。
ジムバトルでも≪アグノム≫の採用が意外とみられた点、3神に≪フェローチェ&マッシブーンGX≫を採用した型がみられたりなど、環境の変化が伺えました。

迷っていた3神の構築ですが、ミュウミュウ型の3神で≪ミステリートレジャー≫を使用して≪オドリドリ≫のバイタルダンスでエネルギーをサーチし、≪トキワの森≫を採用せず≪混沌のうねり≫を有効に使用できる型を発見しました。
今までの考察では、後攻1ターン目でGXをする構築に注力させすぎていたのですが、即GXさせなければ強く動けないのか、実はゆったり準備できないのかという視点が欠如しており、発見はしたもののここからの考察が伸び悩んだのが、今回の反省点の1つでもあります。

化石の考察に関しては試運転の結果、TAGに対しては無類の強さを誇るものの、他の非GXやカラマネロ系統に対しての勝ち筋が薄く、またカウンター状態で戦わなくてはならない受け身の性質から、穴の多さを感じました。

そして先述した、環境にデッキが多くなることで全体的なパワーが落ちる件もこの時点で感じており、そのような環境だとトップになるであろうレシリザへのアプローチをまとめました。

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・青天井
≪ズガドーンGX≫
≪ズガドーン≫
≪バクガメス≫
≪リザードン≫
≪ウルトラネクロズマGX≫
≪ゲンガー&ミミッキュGX≫
≪ネクロズマGX≫
≪ヤドン&コダックGX≫

・高火力、気絶
≪ブラッキー&ダークライGX≫
≪ラムパルド≫
≪レシラム&ゼクロムGX≫
≪リザードンGX≫2種

・弱点、相手依存など
≪ユキメノコ≫
≪アバゴーラ≫
≪スターミーGX≫
≪ケルディオGX≫
≪シルヴァディGX≫(ウォーターメモリ)
≪サーナイトGX≫
≪フーパ≫
≪ラフレシア≫
≪ドータクン≫

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その当時挙げてみたのはこのようなもので、あとは中打点で複数回攻撃することによるアプローチなどになるでしょうか。

ここからルカメタの構築のヒントとして、≪アバゴーラ≫を採用したものを構築するも、進化のスピードや進化先のアクセス、エネルギーの色分散など、扱いづらい要素が多い結果となりました。


◇9月11日
前日に話していたレシリザの突破方法として、新たに≪フロストロトム≫が挙げられました。

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≪カウンターエネルギー≫を使用して倒す方法で、ここからだんだんと構築が現在の型に近づいていきます。
ミラーでも≪グズマ&ハラ≫を使用して≪こだわりハチマキ≫と共にサーチすることで、相手の場に5エネルギーがあれば突破することが可能です。
フルメタルウォールGXを打った後には隙ができやすいため、こうてつのこぶしでダメージを与えると気絶圏内に入れることができます。
仮に炎系統のデッキ選択を取った際、ミラーで相手の≪カキ≫に対しての回答は用意しておきたかったため、悪くはないカードでした。

また、【オルタージェネシス】が発売されて1週間が経とうとしており、よくみるデッキの中を踏まえて再度考察したtierが以下になります。

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○tier1
ミュウツー&ミュウGX(炎型) →
レシラム&リザードンGX →
3神ケルディオ ↑

○tier2
カラマネロ系統 ↓
ゾロアークGX系統 →
シルヴァディGX系統 →
サーナイトGX ↑
化石 ↑

○tier3
ドリュウズ ↓
悪バレット →
エルフーンGX →
アローラペルシアンGX →

--------------------------------

3神ケルディオの周知で、非GXのデッキは軒並み数を減らしていました。
以前から考察を続けていた≪レインボーエネルギー≫を採用したミュウミュウは、3神ケルディオの突破手段に悩み、没案となりました。


◇9月12日
レシリザへの対抗案として、≪ホワイトキュレム≫が発見されます。

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≪カウンターゲイン≫≪カウンターエネルギー≫で即起動でき、≪カウンターゲイン≫に関しては≪メガミミロップ&プリン≫との相性も良く、場に着地させてエネルギーをつける余裕があれば≪こだわりハチマキ≫をつけることで、≪ケルディオGX≫にも有効なカードです。

そして、今まで採用を続けていた≪ウィークガードエネルギー≫にも、疑問の声が上がります。
エネルギーを手張りする際、基本的に≪ダブル無色エネルギー≫からスタートするため、ヘビーインパクトを最速で打つまでのターン数に無駄が生じ、構築から抜けていきました。


◇9月14日

この日には東京にて【けんてぃーGX杯】が開催されました。
この週末で活躍したデッキは、少なからず来週に控えた東京CLに影響を与えます。
自分たちはレシリザやミュウミュウなど、環境トップになりえるデッキを使用し、3神をはじめとする新カードを使ったデッキや、周りがどのようなアプローチを用意しているのかを注目することにしました。

また、同日に開催された【くりちゃんねるマット争奪戦】にて、ルカメタがベスト4に3名いたという情報が入ります。
ルカメタが認知されることを恐れ、今までジムバトルですら使うことをほぼしなかったルカメタですが、こればかりはプレイヤーの注目もあり、数を増やすことが想像できました。
そのため、ミラーを意識した構築やプレイも必要になり、考察を進めていきます。

そして、最後のピース≪せせらぎの丘≫を発見します。

画像7

ツイッターをみていると、この時点で気づいているつぶやきをいくつか見かけたのですが、
ルカメタは≪無人発電所≫≪テンガン山≫という固定概念が強く、カードプールを見直すことを怠っており盲点でした。


これによって、≪タッグコール≫≪グズマ&ハラ≫から1枚でレシリザにカウンターをすることができ、構築とプレイの幅が広がります。
メンバー全員が疑心暗鬼になっていたルカメタのデッキ選択を、確定へと変えた瞬間でした。


◆9月2週目 まとめ◆

この週末で各地の非公認大会でルカメタの優勝報告が複数上がります。
元々の認知はあったものの、この目立ち具合から、1週間前で対ルカメタの練習を始めたプレイヤーも少なくはないはずです。
ただし出回っていたデッキは≪ブルーの探索≫を入れた型が多く、弱点のレシリザにはパワーで押し負けてしまうようなものが多くみられました。
強い構築が仮に出てきて大きく認知されてしまうと、対策プレイの研究やカードの採用が進んでしまうため、他のデッキを使用する可能性も残しながら残りの1週間を過ごすことになります。

1週間後の東京CL環境を予想した時に、3神の対策を重く意識している層、3神にも強く出れるルカメタを意識している層、そこで調整しているプレイヤーの着地点を考えていました。
その際、≪ウルトラフォレストのかみつかい≫を採用したズガアゴが強いのでは、という説が浮上します。

画像8

3神に淘汰されて非GXが動きづらくなり、カラマネロ系統は≪ウルトラネクロズマGX≫、メタが回りきれば≪ピカチュウ&ゼクロムGX≫も候補というものもあり、これらの対策プレイの練習も並行して進めました。

◆第伍話 ????、魂の座 ◆9月3週目~

東京CLまで1週間となりました。ツイッター上でもちらほらと環境予想をする発言や画像などが出回っていきます。

この段階でルカメタのデッキに関してはほぼ完成形に近く、プレイの練度を高める段階に入っていました。
そしてプレイの質と共にデッキの性質上、長期的な対戦となるため、プレイの速さは必要不可欠です。
特に回復合戦となるゾロアーク系統戦は地獄のようで、使用するメンバーによっても勝率の差が見え始めました。

また、ルカメタの認知度が非常に上がり、「裏のtier1」と噂されていました。
ここで最後の数枚の微調整を図り、バランスを整えながら、環境にいる中での不利対面の研究やプレイのテンプレを見つけることに注力することにしました。
最終的な環境として考察したtierが以下になります。

--------------------------------

○tier1
レシラム&リザードンGX →
ゾロアークGX系統 ↑
ルカリオ&メルメタルGX new

○tier2
3神ケルディオ ↓
ミュウツー&ミュウGX(炎型) ↓
サーナイトGX →
化石 →
シルヴァディGX系統 →

○tier3
カラマネロ系統 ↓
悪バレット ↓
アローラペルシアンGX →

○tier?
ズガドーンGX new
ラフレシア new
ピカチュウ&ゼクロムGX new

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ゾロアーク系統はその対応力の高さから、様々な3神へのアプローチが発見され、レシリザ、ミュウミュウなどに対しても勝ち筋がはっきりしていることから、環境が混在する中での安定択の1つでした。
3神による環境の変化は凄まじく、当初想像していた通り、様々な非GXや中打点デッキが淘汰されて非常にメタのわかりやすい環境となりました。

スタジアムの観点においては、≪無人発電所≫vs≪混沌のうねり≫のような構図になっており、特に≪無人発電所≫の使用側は≪フィールドブロアー≫を2枚投入したり、リセットホール≪マーシャドー≫を投入せざるをえない上に、フィールドが張り替えられなかった時の第2プランも用意したりと、特にレシリザにおいては相対的なデッキパワーの低下を生んでいました。


様々なデッキを考察し通ってきた上で、ルカメタを握ることに迷いがなかったため調整を続けていましたが、ここで一番の課題に頭を悩ませることになります。

認知度がここまで上がってしまったが所以のミラー戦です。
その時点での構築であれば、お互いの回復リソース合戦となり、不毛な戦いになるのは避けられません。
ミラーを意識するとはいえ、当たっても1回程度だと考えていたため、ある程度は汎用性のあるアプローチのできるカードが必要でした。
そして、発見したカードがこちらです。

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このカードの発見により、特殊エネルギーを主に使用するデッキに対して、リソース勝負で勝つことができ、あわよくばLOできるという勝ち筋が生まれました。
また、≪混沌のうねり≫を剥がしながらそのターンに≪無人発電所≫を置くことができ、またその2枚のカードは≪ルザミーネ≫で回収するというプレイもできるようになりました。
このデッキの可能性をさらに大きく広げたカードで、実際にこのカードを使用してミラー戦も勝利を収めています。


◆9月3週目 まとめ◆

ゾロアーク系統はその対応力の高さから、様々な3神へのアプローチが発見され、レシリザ、ミュウミュウなどに対しても勝ち筋がはっきりしていることから、環境が混在する中での安定択の1つでした。
3神による環境の変化は凄まじく、当初想像していた通り、様々な非GXや中打点デッキが淘汰されて非常にメタのわかりやすい環境となりました。

スタジアムの観点においては、≪無人発電所≫vs≪混沌のうねり≫のような構図になっており、特に≪無人発電所≫の使用側は≪フィールドブロアー≫を2枚投入したり、リセットホール≪マーシャドー≫を投入せざるをえない上に、フィールドが張り替えられなかった時の第2プランも用意したりと、特にレシリザにおいては相対的なデッキパワーの低下を生んでいました。
あとはプレイを詰めるのみに注力していたため、細かいプレイングなどは後の別項目にて解説します。

このようなプロセスを踏んで環境を考察しながらデッキ構築を行い、必要なパーツを探しながら東京CLに臨むことになりました。

■使用デッキ 

本

■レシラム&リザードンGXとの戦い方

さて、この記事を読んで頂いている中にはルカメタを握った方、握ろうとしたけれどレシリザに勝てなくて諦めた方もいるのではないでしょうか。
自分たちはこの課題に対してのアプローチとして、≪ホワイトキュレム≫を採用しています。
≪フロストロトム≫に関しても考察を進めており、1枚ずつ採用を検討したりなどもしましたが、散らすことによるサイド落ちや、相手のエネルギー枚数に依存しない点、他のデッキにもサブアタッカーとして有効に使える場面がある点などから、今回の結論として≪ホワイトキュレム≫型としました。
他のデッキに対しての戦い方も記載していきますが、この部分では特に意識していたであろう炎に焦点をあてて、説明していきます。
サイド落ちの可能性も考慮し、≪ホワイトキュレム≫を使用したレシリザに対しての勝ち筋は大きく分けて2パターンに分類されます。


(1)レシリザを2回連続カウンターで倒すプレーンな場合

○レシリザ-ルカメタ●(カッコ内はサイドの残り枚数)
○【6-6】先攻カキエンド
●【6-6】非GXポケモンを並べてエンド
○【5-6】レシリザで非GXポケモンを倒す
●【5-6】ルカメタを出してフルメタルウォールGXをする
○【2-6】ダブルブレイズなどでルカメタが倒される(ここには数ターンかかっても可)
●【2-3】グズマハラからカウンターエネルギー、カウンターゲイン、せせらぎの丘をサーチし、ホワイトキュレムでレシリザ1体目を倒す
○【1-3】ホワイトキュレムが倒される
●【1-0】2体目のレシリザを2体目のホワイトキュレムで倒してルカメタ側が勝利

これがプレーンなカウンターの動きになります。
この動きで重要なポイントは、”相手のサイドを2にすること”と”カウンター状態を継続するために敢えてルカメタを倒してもらう”ことです。
カウンターの動きを1度でも見せてしまうと、相手は2回目もあるのではないかと警戒をしてしまい、≪バクガメス≫などのアタッカーに切り替えてくるため、上手いプレイヤーならば2体目のレシリザが場に出てくることはないでしょう。
そのため、「相手が気付いた時にはもう既に自分でサイドを取ってしまっていて、取り返しのつかない状態」にさせることが重要なのです。
要は初見殺しですね。

また、このデッキには≪リセットスタンプ≫に弱いという弱点もあります。
ボールや大量にドローができるシステムやサポートなどが少ないため、≪リセットスタンプ≫をされても数枚のカードから復帰できる山をつくる準備が非常にやりにくいデッキです。
ただ、このカウンターを使う時にはサイドが6枚の状態から、一気に2ターンかけて2体の炎TAGを取りきるプランを取るため、仮に準備途中で≪リセットスタンプ≫を打たれても6枚ドローからの復帰が可能なのです。

理想としては、≪ルカリオ&メルメタルGX≫が倒された返しのカウンターで動き始めるターンに、≪グズマ≫を持っている状態で≪リセットスタンプ≫を打ちながら≪ホワイトキュレム≫でカウンターをすれば、勝利は目前です。
ただ、これには≪ホワイトキュレム≫≪カウンターゲイン≫≪カウンターエネルギー≫≪せせらぎの丘≫全てがサイド落ちしていない前提の理想の動きになりますので、実際には何かがサイド落ちして理想通りに進まないケースもあります。
(≪せせらぎの丘≫は≪ホワイトキュレム≫現物や≪ネストボール≫であったり、≪カウンターゲインは≫あらかじめ出して用意してしまうなどで実際にそうとは限りませんが)
そのためのプランが下記になりますが、このプレーンな動きが基本となることに変わりはありません。


(2)1体のレシリザを2パンで取る場合

≪カウンターゲイン≫≪カウンターエネルギー≫が1枚ずつサイド落ちしてしまった場合に主に取るプランになります。

→≪ルカリオ&メルメタルGX≫ヘビーインパクト150ダメージ+≪ホワイトキュレム≫フィールドクラッシュ+≪こだわりハチマキ≫120ダメージで倒す
≪ダブル無色エネルギー≫1枚でも≪ホワイトキュレム≫が起動させることができますので、相手のスタジアムを剥がす追加効果を使いながらレシリザを倒すことができます。

普通に他のポケモンでダメージを与えておき、≪メガミミロップ&プリン≫などを使うパターンは想像に難くないと思いますのでこれに関しては割愛します。


※戦う際の留意点
カウンターを狙うとは言っても、まずは非GXを取らせることが必要条件となります。
そのため、このままだとレシリザが倒されてしまうかもしれないというギリギリを攻めたり、早期決着のルートを押し付けて焦らせることが重要です。
特に、山の圧縮手段に乏しく、≪リセットスタンプ≫からの復帰が難しいデッキのため、キーカードをサーチする≪タッグコール≫の使用量を抑えておき、≪グズマ&ハラ≫はなるべく早めにトラッシュから回収しておくことで、手札を流された時にドローできる期待値を上げることが求められます。
カウンター時に不要なカードも多々あるため、ポケモンが倒されてきた中盤では手札コストで捨てたり過剰に消費しておき、いつ流されてもいいように備えておきましょう。


■各デッキへの立ち回り

ここからは主にメタを張っていたり、苦手そうなデッキに対しての動き方をピックアップして説明しています。
書いていないからと言って実は不利なことを隠しているとかではないのでご安心ください(笑)

◆対ミラー
≪ザオボー≫が光るマッチアップです。デッキを圧縮できるように意識しながら、≪ルザミーネ≫や≪グレートポーション≫などに触れられる確率を上げていきます。
フルメタルウォールGXは、どちらが先に使用するかのチキンレースです。非GXのみで場を固めておき、先に相手に≪ルカリオ&メルメタルGX≫に≪ダブル無色エネルギー≫を貼るように誘導できるのが理想です。
エネルギーをGXで壊すことができたら、あとは≪ザオボー≫を2~3回使用するだけで、このマッチアップでは勝利することができます。
仮に相手が≪ダブル無色エネルギー≫を3枚投入した型の場合、≪ルザミーネ≫か≪シロナ&カトレア≫で1回≪ザオボー≫を回収するだけです。
≪ダブル無色エネルギー≫のない相手はエネルギーを基本鋼エネルギーのみで貼ることになりますので、仮に≪アセロラ≫を使われたとしても攻撃に移るまでに数ターン手張りをしなくてはなりません。
仮に基本鋼エネルギーが4枚ついた≪ルカリオ&メルメタルGX≫に、殴り合いで回復が追いつかず1体目が倒されてしまったとしても、事前に≪ザオボー≫で相手の≪テンガン山≫をロストしておけば、デッキに8枚以上の基本鋼エネルギーを入れた構築は見たことがないレベルでしたので、そのまま相手は攻撃できずに勝利することができます。
また、≪ルザミーネ≫が採用されていない相手には、LOでの勝利も可能です。

◆ゾロアークGX系統
≪無人発電所≫と≪ザオボー≫が刺さるマッチアップです。
当初≪ダダリン≫の採用も最後まで悩みましたが、≪ゲノセクト≫で30ダメージをばらまくことの強みがありました。
フルメタルウォールGX後に≪鋼鉄のフライパン≫をつけた≪ゲノセクト≫はHPが実質190もあり、≪ペルシアンGX≫意外で取ることは困難です。
そのため、安全に30ダメージをばらまくことができ、≪メガミミロップ&プリンGX≫の圏内、2回まくことができれば、その後の≪ルカリオ&メルメタルGX≫や≪ホワイトキュレム≫の圏内になり、無類の強さを誇ります。
また、≪グレートポーション≫によるずらしも有効で、サポート回収などにかかるターン数を稼ぐことができました。
お互いに中打点で耐久合戦となるマッチアップのため、時間切れには注意して進めていきましょう。

◆対ミュウツー&ミュウGX(炎型)
同じく≪無人発電所≫が非常に刺さるデッキになります。
≪混沌のうねり≫を採用する型も見受けられましたが、≪巨大なカマド≫や≪トキワの森≫からのエネルギーアクセスが強力だったため、相対的に速度もしくはパワーが落ちています。
超抵抗のおかげで、≪リザードンGX≫などで300ダメージのワザと使う際、仮に≪こだわりハチマキ≫をつけても≪フィールドブロアー≫がないと≪ルカリオ&メルメタルGX≫を倒すことはできません。
相手への要求値がかなり高いため、非常に優位に戦うことができます。
≪無人発電所≫を嫌って炎TAGで攻めてきた場合は、≪ホワイトキュレム≫でカウンターしましょう。

◆対3神ケルディオ
相手がオルタージェネシスGXを打とうとエネルギーを3神のみにつけている場合、フルメタルウォールGXを使用することでかなりの足止めが可能です。
調整の際にこれに苦しんだ人もいるのではないでしょうか。
また、≪ケルディオGX≫へのメタとして≪無人発電所≫が刺さるデッキになりますが、相手の≪混沌のうねり≫が非常にやっかいで、フィールドの張り替えが多く行われます。
採用されている≪ルザミーネ≫≪ザオボー≫がカギになってきますが、サーチ手段がなく引いてくるしか方法はありません。
そのため、≪グズマ&ハラ≫や≪シロナ&カトレア≫を有効に使ってデッキを圧縮し、≪マオ&スイレン≫で≪ルカリオ&メルメタルGX≫を回復させながら≪ジラーチ≫でねがいぼしの試行回数を増やして探しに行く行動が必要です。
また、仮に≪ケルディオGX≫へのエネルギーを用意されてしまった場合には、回復が追いつきにくくなります。
その前に≪ゲノセクト≫で≪ケルディオGX≫をはじめとするGXポケモンに30ダメージを乗せておくと、≪ルカリオ&メルメタルGX≫のヘビーインパクト圏内に入るだけでなく、≪ホワイトキュレム≫のいてつくほのおで倒すことができ、この動きが非常に有効です。
≪ホワイトキュレム≫に裏でエネルギーをはる余裕があれば、≪こだわりハチマキ≫を使用することによって、≪ケルディオGX≫を倒すこともできます。

◆対カラマネロ系統(ウルネク)
非GXの中打点には勝てることは皆さまも想像に難くないと思いますので、≪ウルトラネクロズマGX≫の対面のことを記載します。
基本的に≪ギラティナ≫だけのことを考えれば≪ルカリオ&メルメタルGX≫だけでも余裕なのですが、この対面では≪ゲノセクト≫を有効に活用しなくてはなりません。
≪ルカリオ&メルメタルGX≫を出すと一気にサイドレースが進み、敗北に近づきますので出さないプレイを心掛けます。
≪ゲノセクト≫で前に≪カラマネロ≫を固定しながらばらまいている間に、途中で相手がしびれをきらして≪ウルトラネクロズマGX≫で≪ゲノセクト≫を倒してくることになるので、その場合にも≪ホワイトキュレム≫のカウンターが刺さります。
フルメタルウォールGXを使用しないままばらまいていくことになるので、≪ギラティナ≫からの攻撃回数や、ウルトラネクロズマからの超エネ要求枚数は≪鋼鉄のフライパン≫をつけてもつけていなくても変わりません。
裏で≪ルカリオ&メルメタルGX≫がきてもいいように待機している≪ウルトラネクロズマGX≫がいたら、≪グズマ≫で前に固定してばらまけるようにするため、≪こだわりハチマキ≫をつける選択肢を残すために、何もどうぐをつけないで置くことも必要です。

◆対化石
こちらも≪ゲノセクト≫でのばらまきが有効です。
特にカウンター要素の強いデッキに関しては、サイドを取られないと動き出すことができないため、こちらでサイドを一切取らずにダメカンだけを乗せていき、一気にサイドを3枚とるプレイからスタートさせます。
そして相手は脅威である≪ゲノセクト≫を取ろうとしてくるため、そのままの勢いで≪ルカリオ&メルメタルGX≫も≪ラムパルド≫などに取らせてしまいましょう。
そうすれば、またカウンター状態から解放され、2枚目の≪ゲノセクト≫でそのまま3枚同時に取り切って勝ちのルートに向かうことができます。
ユニットエネルギーで動かして来た場合は、≪ザオボー≫を≪ルザミーネ≫でループさせてエネルギーを飛ばしてしまいましょう。

◆対ズガアゴ
レシリザと違い、サイドの取りにくさがあるデッキのため、レシリザのように簡単に勝つことはできません。
ただし、逆に≪無人発電所≫が刺さりやすいデッキになりますので、調整の結果、結果的にはルカメタの方が勝率が高いという結論になりました。
ここでも≪ホワイトキュレム≫でのカウンターが有効なのと、≪ゲノセクト≫で30ダメージを入れて打点の補助をする動きが非常に強力です。

◆対ラフレシア
ダメージがほぼ発生しないため、≪ルザミーネ≫で回復リソースをループするだけでLOで勝利することができます。
≪こだわりハチマキ≫なども≪ザオボー≫を使いながら、ロストゾーンに送ってしまいましょう。


ここまでがデッキ解説になります。次はこのデッキを実際に使用した対戦レポートです。

■対戦レポート CL東京

調整メンバーの一人、ナナキさん( @nanaki_pokecard
)の簡易対戦レポートになります。

1R レシリザ 後 ◯
ルカメタ 取られてから、ホワイトキュレム、ロップリン通して勝ち。

2R レシゼクアーゴヨン 後 ○
無人で止まってる間にベベノム処理して勝ち。

3R レシリザ 先 ○
ルカメタ 取られてから、ホワイトキュレム、ロップリン通して勝ち。

4R レシリザズガドーン 後 ✖️
ズガドーン間に挟まれて負け。

5R ゾロペル 先 ○
グレポ、マオスイレンで耐久しつつ、要所で無人通して勝ち。

6R 3神ユキメノコ 先 ○
オルタージェネシス の返し フルメタルウォールは鉄板

7R 3神ケルディオ 後 ✖️
クラハンでエネ割られ続けてテンポ取られて負け。
相手のデデンネお願いの選択肢を消すためにザオボーで混沌剥がして、無人張り替えのプラン取るべきやったので明確なプレミ

8R レシリザ 後 ○
ルカメタ 倒れた返しにホワイトキュレム、ロップリン通して勝ち。

9R ルカメタフーパ 後 ○
お互いエネ割り展開になって、ザオボールザミーネでループ決めて勝ち。

10R レシリザ 後 ✖️
後攻展開できず、ほぼ事故負け

7-3 CSP60pt獲得

続けて調整メンバーの一人、くつろぎさん( @kuturogi_poke )の簡易対戦レポートになります。

1R レシゼクアーゴヨン 後 ○
裏のベベノム、アーゴヨンを倒すことを意識して立ち回って勝ち。

2R サナキュウ 後 ✕
フライパン持ちメルメタルルカリオにヘビーインパクトを打たなくても良いターンに4エネの状態を作ってしまい、1エネついたラルトス進化からハチマキ、特性でフェアリーエネ、トリプル加速を貼られて、300で気絶させられ、次のターンにフルメタルウォールでエネを剥がすも回復が追いつかず負け。

3R レシリザ 後 ○
エネがついたレシリザにフルメタルウォールを打ちながら無人発電所を貼ったところ、相手が事故りルカメタで殴り続けて勝ち

4R エビサワカポ 後 ○
フルメタルウォールを早めにうち、ゲノセクトにフライパンをつけて殴り続けて勝ち

5R 化石 後 ○
相手に先にルカメタを取らせて、ゲノセクトで相手をカウンター状態にしないように立ち回り勝ち。

6R マッシブーンGX 後 ✕
ミミロップスタートしてしまい、エネがちゃんと貼れれば1体マッシブーンを倒せたもののエネも引けず、ミミロップが気絶してそのまま相手のペースに持ち込まれ負け。

7R ジラーチカメポチャ 後 ○
お互い回復しながら殴り合い、サポートをトラッシュから回収する札が多かったこちらが多かったこともあり勝ち

8R ゴルーグ 後 ✕
やぶれかぶれで事故って負け

5-3 CSP20pt獲得

■終わりに

以上になります。

今回は調整過程から全て書き出すという試みとなりましたが、いかがでしたでしょうか?

自分たちと同じような熱量で調整に励んでいた読者の方がいらっしゃいましたら、自分のグループの調整録と比較して楽しむというようなことも出来たかと思います。

それでは、長文に付き合って頂きありがとうございました。


質問や感想などありましたら、私シャロンのTwitterアカウントのダイレクトメッセージ迄お願い致します。

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