シティリーグ東京(4/7) 準優勝 デッキ解説:レシラム&リザードンGX
シャロン( @syaronalex )です。
今回、4/7(日)開催の「シティリーグ東京(参加者:136名)」に参加し、「レシラム&リザードンGX」デッキを使用し"準優勝"という結果でした。
このシティリーグは、4/14のチャンピオンズリーグ京都(以下CL京都)直前の最後の大きな大会ということで、注目度の非常に高いイベントであったことと思います。
その大会で準優勝という成績を残す事が出来たので、CL京都に参加される予定の方々への助力になればと思い、筆を執らせて頂きました。
この記事では、
・デッキ選択、構築経緯
・使用したデッキリストと、その解説
・当日の対戦レポート 10ラウンド分
・大会結果を踏まえた改善点
・レシリザ対策、CL京都に向けて
の5つに分けて、書き記していきたいと思います。
正直なところ、今回のシティリーグは言うなればCL京都の前哨戦という意味合いで臨みました。
というのも、このシティリーグは4/7開催で、最新弾「ジージーエンド」が発売されたのは4/5。この間が2日間です。
勿論、カードリストが公開されたのは1週間前ですがそれを踏まえても約10日間で、その間には参考にするジムバトルなども無いわけですから環境が成熟するとはとても思えません。
このシティリーグ東京を経て、CL京都の環境が固まっていくことを確信していたので、自分がそこに立つことによって新鮮な情報を得ることを主な目的としました。
■デッキ選択、構築経緯
さて、今回使用した「レシラム&リザードンGX」というデッキタイプの選択理由ですが、これは極めて単純でした。
「一番強かったから」です。
お気付きの方も多いとは思いますが、今回のシティリーグ東京及びCL京都のメタゲームは混沌としています。
これは自分がポケモンカードを始めてから、最も難しい環境といって差し支えないかと思います。
どのデッキもパワーが高く、更にパートナーポケモンの選択肢も多岐に渡り、細部のカードの採択にも構築力が問われます。
デッキ相性のダイアグラムを出すことすら難しい。
そんな中でも、少ない情報を集めて検討していかなければなりません。
3/30に開催された、プロキシ(代用カード)を用いて新環境をいち早く試す「ポケカメモ杯」などは特に参考になりました。
これを見て、デッキ相性を検証する必要性があるデッキを以下に設定。
・ピカチュウ&ゼクロムGX
・レシラム&リザードンGX
・ゾロアークGX
・サーナイト&ニンフィアGX
・ジラーチサンダー
・ウルトラネクロズマGX
の6デッキです。
「ジージーエンド」のタッグチームGXである「ライチュウ&アローラライチュウGX」「ガブリアス&ギラティナGX」の2枚については、ポケカメモ杯の結果や周囲の考察を踏まえても、すぐにメタゲームのトップに来るスペックでないことはわかりました。
なので、この絞った6デッキの中で特に良かったものと戦わせる程度でいいという判断です。
●サーナイト&ニンフィアGX
初めは、少なからずメタゲームに食い込んでくるであろう「ガブリアス&ギラティナGX」に対してタイプ相性による有利を取れ、かつ「ジージーエンド」収録のコーチトレーナー、タッグスイッチという明確な強化カードを獲得した「サーナイト&ニンフィアGX」を試すことにしました。
更に、環境を変える一枚であるリセットスタンプに対しても、"ようせいのうた"によって盤面のみでエネルギーを供給出来るギミックもあることから、耐性さえあることが追い風となっています。
いくつかあるデッキタイプの中から
・ブルーの探索+ムウマージ(ふしぎなことづけ)型
・ジラーチ+マーシャドー(やぶれかぶれ)型
・アブリボン+チャーム型
の3系統を試しました。中でも、リセットスタンプをうまく使いながら、相手のリセットスタンプにも耐性を持てる「ブルーの探索+ムウマージ(ふしぎなことづけ)型」の使用感は良かったです。
ただし、デッキの強さが「相手への手札干渉」に依存している部分が気になりました。
結局のところ、サーナイト&ニンフィアGX自体の出来ることは少なく単純です。なので「手札干渉」「チャーム系での完封」という要素が効き辛いデッキタイプに対しての苦しさを感じました。
具体的には、
・「レシラム&リザードンGX」の先攻での溶接工やボルケニオンの"フレアスターター"などで手札妨害の効かないエネルギー加速をされるケース
・「ピカチュウ&ゼクロムGX」に対して、フェアリーチャーム雷をフラダリラボで無効化されてしまうケース
・「ウルトラネクロズマGX」はジラーチによる手札回復、カラマネロによる手札干渉を受けないエネルギー加速があり、以前に比べフェアリーチャームUBを入れるスペースも作り辛いケース
です。逆に言えば、「ゾロアークGX」「ジラーチサンダー」に対しては有利を感じることが出来ましたが5デッキ中3デッキに暫定で不利なことから好感触とはとても言えず。
参考:
●ゾロアークGX
常に環境に存在するカードであり、個人的にも信用度の高いゾロアークGXを軸に据えたデッキです。
・ルガルガンGX
・ジュゴン
・ペルシアンGX
が現在主に使われるパートナーですが、今回は主にジュゴンをパートナーに据えた「ゾロアークGXジュゴン」に注目し調整しました。
感想としては、
・前環境までかなり対策カードを寄せてようやく勝てていた「ピカチュウ&ゼクロムGX」には、まず勝てない
・「レシラム&リザードンGX」には勝ったり負けたりだが、無人発電所によるイージーな敗北が存在することから総合的な不利を感じた。
・「サーナイト&ニンフィアGX」に対しても、しっかりと対策カードを積むことで勝ったり負けたりだが、やはり無人発電所がきつく、フェアリーチャーム特性でもきつい。
といった要素によって、1不利2微不利を感じました。
しかし、「ウルトラネクロズマGX」に対してはジュゴンによるイカ漁が非常に捗り以前にも増して有利であるポイントもあった。
積極的に使いたいと思う結果では無かったが、やはりゾロアークGXは構築の細部によってどのデッキとも五分近く戦えることがこの環境でもわかったので、環境が固まって来た時の逃げ道として温存することに。
参考:
●ピカチュウ&ゼクロムGX
前回大会のCL千葉で猛威を奮ったデッキですが、対策が薄れてきているのが追い風。
更に、よく知られたデッキタイプであることから、有名プレイヤーさん達が構築や文献をたくさん残してくれていることから、初めから高い完成度とプレイ精度で使うことが出来るという明確な利点があります。
Takuyaさん 2/3シティリーグ 準優勝https://note.mu/takuya_pcg/n/n96fbe1db2898
葱さん 第35回えどぽけ2位 ピカゼクhttps://twitter.com/negi_ptcg/status/1107992282957905921
自分自身4/6(土)に開催された、「第九回サントス杯」というポケモン実況者を中心に開催されるオフ会で「ピカチュウ&ゼクロムGX」を使用し準優勝。
この時負けたのは、サポート事故を起こしてしまった試合とエネ事故を起こしてしまった(+闘タイプのデッキ)だったので、全体的な感触は良かったです。
初動となるカードが多投されていることによる事故率の少なさや、ゲームスピードが早いことによる引き分け防止など、チャンピオンズリーグの長期戦を見越した上でも申し分ないデッキであると考えましたが、「レシラム&リザードンGX」との調整では思うように勝つことが出来ませんでした。
無人発電所で止まってしまうケースもあれば、こだわりハチマキ"フレアストライク"がどうしても止まらないケースも・・・。
ここまでで気付いたことがありました。
「レシラム&リザードンGX」強すぎ?
そうです。ここまで、自信を持って選び抜いて調整してきたデッキが全て「レシラム&リザードンGX」に討ち滅ぼされているのです。
これはCL千葉の時に「ピカチュウ&ゼクロムGX」でもあった現象であったと記憶しています。
「練習相手にしてるデッキが強すぎて、それ使えばいいじゃん」現象です。
しかも「レシラム&リザードンGX」は序盤の動かし方自体はとても単純で、どのデッキタイプでも「レシラム&リザードンGXにエネルギーをたくさんつける」だけです。それも長期戦を戦う上では魅力でした。
そこに気付いてからは、「レシラム&リザードンGX」を中心に考察を進めました。
既存の「ガブリアス&ギラティナGX」デッキに対して若干の不利を感じつつも、若干程度の認識で済みました。
冒頭でも話した通り、今回のシティリーグはCL京都の前哨戦であり、逆に言えば今回自分のレシラム&リザードンGXを倒してくれる何かに出会いたいという思いなので、完成度の高い「ガブリアス&ギラティナGX」に出会えたならそれはそれで嬉しいことなのです。
以下が、使用したデッキリストになります。
■使用デッキリスト
●レシラム&リザードンGX
・ボルケニオン
・ブースターGX
・ムウマージ
・エンニュート
など、パートナーの選択肢の多いポケモンですが今回ボルケニオンのみを選択した理由は大きく2つ。
① 殆どの場合で"フレアスターター"を使用出来るため、後攻の時でも安定したゲーム展開を行える
② "フレアスターター"という技が山札からエネルギーを加速するという性質であることから、中盤以降でも手札干渉に対しての耐性がある
になります。
・レシラム&リザードンGX 3枚
・ボルケニオン 3枚
ポケモントレーナーとして手持ちは6体に留めたいため、計6枚。
嘘です。どちらもゲーム中に2枚しか使わないため、サイド落ちや手札コスト等で使うことも3枚。
・ポケギア3.0 4枚
・ダートじてんしゃ 4枚
最強のパワーカードである溶接工のパーツを揃えること、最強のサポートカードであるブルーの探索へアクセスする確率を上げるためのカードなので4枚。
・ネストボール 3枚
レシラム&リザードンGXとボルケニオンのどちらか選べることが重要です。終盤は必要ないカードなので、リセットスタンプのケアで空打ちします。
・火打石 4枚
このデッキはいかに溶接工というパワーカードを宣言出来るかどうかが最も重要なポイントなので、コンボパーツということで強気の4枚。
・炎の結晶 2枚
このカードがあるから火打石で炎エネルギーを2枚切るようなプレイを躊躇無く取れます。相手のデッキや展開によってはエネルギー不足になるので、1枚は使いたく念の為2枚。
・ポケモンいれかえ 2枚
・あなぬけのヒモ 1枚
主な役割はレシラム&リザードンGXでスタートした時に、ボルケニオンに入れ替えて技を使うため。
逃げるためのエネルギーが重いポケモンしか入っていないため、グズマと組み合わせて使ったり、"フレアストライク"の後隙を消すためにも計3枚。
あなぬけのヒモは、ベンチを絞るタッグチームのデッキに対しては実質グズマ。
・フィールドブロアー 1枚
相手のエスケープボードを割って隙を作ったり、はらざるを得なくなったこだわりハチマキを割ったり、適切なタイミングでブルーの探索で持ってこれるように1枚。
・リセットスタンプ 1枚
ゲーム中1回は使いたいカードで、ブルーの探索でのサーチが効くこと、デッキの基本の動きには噛まないカードなので1枚とした。
・ブルーの探索 4枚
・溶接工 4枚
最強のカードなので4枚。
・グズマ 3枚
他のデッキに比べ使い辛いカードではあり元々2枚であったが、カラマネロ系統など特定のポケモンを追いかけないといけないマッチアップがあり3枚とした。ベンチにポケモンを出さずにプレイしてから、改めて出すこともある。
・ククイ博士 1枚
主な役割は、レシラム&リザードンGXミラー。こだわりハチマキ+ククイ博士+"フレアストライク"で270ダメージ。"こうねつばくは"110+こだわりハチマキ+ククイ博士+"こうねつばくは"160で計270ダメージ。ククイ博士+"こうねつばくは"130ダメージ(ボルケニオン倒せる)。微妙に火力の足りないマッチアップで使いたいカードとして1枚。
・ヒートファクトリー◇ 1枚
リセットスタンプのケアとして重要度が増したカード。安易に貼らないようにしよう。
・無人発電所 2枚
1枚で完封出来るようなマッチアップがいくつか存在することがあまりにも強力で、3枚にしていましたが1枚を試験的に巨大なカマドにしました。
・巨大なカマド 1枚
ブルーの探索が使えるデッキは基本的に選択肢を増やしておいた方が得であるため、無人発電所を1枚差し替えました。
以上です。それでは当日の対戦レポートに進みます。
■当日の対戦レポート
会場は秋葉原のイエローサブマリンさん。
自分は秋葉原在住かつ事前受付枠なので、ゆったりと朝を過ごし会場へ。
会場のデュエルスペースは非常に広いものの、参加者は136名と凄まじい人数であったため、真夏のような暑さです。
見渡していると有名なプレイヤーも参加していることがわかり、中には先日「Cardrush Pros」としてスポンサードプレイヤーとなった「とーしん」さんの姿も。
●予選ラウンド
・1R レシラム&リザードンGX+エンニュート ◯ 先攻
ジャンケン負けるも後手選択される。
サポートがククイ博士しかなく絶望するも、相手は後手選択だがヤトウモリを並べてターン返ってきて安堵。
相手のヒートファクトリーのお陰で動き出せるようになり、レシラム&リザードンGXを2体倒して勝利。
・2R ガブリアス&ギラティナGX+カラマネロ ◯ 後攻
7回マリガンしてしまい、当然だが相手のマーイーカが並びまくる。
相手がギラティナ(超)にエネルギーを貼って殴ってくる動きに対して、ギラティナを無視してグズマ・あなぬけのヒモを駆使しイカ漁。
レシラム&リザードンGXでシャドーインパクトを2発耐えつつ、途中で出てきたカプテテフGXも倒し、最終的にガブリアス&ギラティナGXも出てきたが1:1:1:1:2でサイド取って勝ち。
・3R レシラム&リザードンGX+ムウマージ ◯ 先攻
先攻で溶接工から展開出来る好スタート。
ただ相手の返しが強く、ムウマージ2体起動からのリセットスタンプで手札を弱くされつつ、相手も溶接工→レシラム&リザードンGXで"げきりん"から入られる。
こちらの動きが、グズマで相手ベンチのエネルギー無しのレシラム&リザードンGXを呼び出しつつ"げきりん"。
次ターンも溶接工で動かれるが、そのまま"フレアストライク"でレシラム&リザードンGXを倒しサイドを先制することが出来た。
リセットスタンプが既に3枚見えており特に警戒していなかったが、終盤リセットスタンプをケア出来ない場面があり打たれずに勝てたと言える。
・4R ガブリアス&ギラティナGX+ムウマージ ◯ 後攻
相手ゲンガー&ミミッキュGXからスタート。
ブルーの探索でアセロラを加えられる、こちらはブルーの探索でグズマとこだわりハチマキを加えて、ボルケニオンの"フレアスターター"でエネルギーを加速。
相手は「ゲンガー&ミミッキュGXに"こうねつばくは"を食らった返しにアセロラをする」算段だと考え、こだわりハチマキ"フレアストライク"でゲンガー&ミミッキュGXを倒すことを狙っての選択。
相手はゲンガー&ミミッキュGXをベンチに引っ込め、ガブリアス&ギラティナGXの"ちょくげきだん"でレシラム&リザードンGXにダメージを蓄積してくる。
次のターンは狙い通りグズマ→こだわりハチマキ"フレアストライク"でゲンガー&ミミッキュGXを倒し3枚サイドを獲得。この返しにリセットスタンプを貰いながら、"カラミティエッジ"でレシリザを倒されてしまう。"こうねつばくは"で蓄積を入れたガブリアス&ギラティナGXをタッグスイッチ+まんたんのくすりのコンボで無傷にされてしまうも、盤面にエネルギーが潤沢にあったことでゲームは続き、最終的にエネルギー+グズマを引かれたら負けというところでなんとか引かれずに勝利。
・5R ピカチュウ&ゼクロムGX+ライチュウ&アローラライチュウGX × 後攻
6回マリガンしてしまい、当然のように相手がブン回る。
そして不運にも後手で"フレアスターター"が出来ないハンドで、溶接工から"げきりん"を入れ、"フルドライブ"でライチュウ&アローラライチュウGXにエネルギーを貼られる。自分のターンはフラダリラボを割りながらこだわりハチマキ"げきりん"でピカチュウ&ゼクロムGXを気絶させる。ゼラオラGXの"プラズマフィスト"でレシラム&リザードンGXを倒されてしまい、リセットスタンプも使われてしまう。トラッシュに既に2枚見えていたため、油断していた。これにより相手ベンチのライチュウ&アローラライチュウGXを倒して3-3でサイドを取るプランが崩れ、仕方なく目の前のゼラオラGXを倒して残りサイド1。
ここでこちらもリセットスタンプを使えなかった(序盤に手札コストに切らざるを得なかった)ことが大きく、エレキパワー"ライトニングライドGX"でレシラム&リザードンGXをワンパンされ負け。
ここまでで4勝1敗。
最終試合勝てば確定で決勝トーナメントに進出出来るが、負ければオポネント次第になってしまう・・・。
頼む、奇跡的に4-1ラインにポケカ始めて間もない初心者の方だったり、異常に相性の良い鋼デッキ・草デッキなんかが来てくれ~~~!
不戦勝でもいいぞ~~~~!!
お願いお願い~~~~!!
・6R タマムシビリジオン@とーしんさん × 先攻
ブルーの探索でナゾノクサ2体並んだので投了。
悲しみのあまりくだらないことを言っている間に、運命の順位発表の時が訪れる。
そして、
ギリギリの16位で通過。
4-0からの0-2だからぶっちゃけいけるとは思ってたけど、まさか16位とは・・・。
●決勝トーナメント
・1R ピカチュウ&ゼクロムGX ◯ 先攻
先攻で無人発電所貼りながら溶接工で展開する好スタート。
しかし後攻でフラダリラボに張り替えられつつ、マーシャドーGXによる後手1フルドライブを決められてしまいボルケニオンが倒れ、ベンチのピカチュウ&ゼクロムGXにエネルギーが加速される。
2枚目の無人発電所に張り替えながらグズマで相手ベンチのピカチュウ&ゼクロムGXを呼び出し、前のターンの溶接工と合わせて4エネとなったレシラム&リザードンGXのこだわりハチマキ"フレアストライク"という強ムーブでサイドを3枚獲得。
マーシャドーGXの特性"シャドーハント"も、ゼラオラGXの"じんらいゾーン"も"デデチェンジ"も"ワンダータッチ"も無人発電所が封じていたことがクリティカルとなり、そのままレシラム&リザードンGXで押し切り勝利。
・2R ウルトラネクロズマGX ◯ 先攻
サポートの無い手札だったが、ヒートファクトリー◇でなんとかサポートに辿り着く。
対戦相手はカプテテフGXからジャッジマンを宣言。
しかしこちら側ヒートファクトリー◇があるためすぐに立て直すも、対戦相手が事故る。
"こうねつばくは"でイカ漁を始めると、相手のジラーチが特性"ねがいぼし"でサポートを探し出すが、これがスカる。
その間に更にサイドを取り進めることが出来、相手がリーリエに辿り着いた時には既にサイド差がついておりそのままリードして勝利。幸運。
・準決勝 レシラム&リザードンGX+ブースターGX ◯ 後攻
お互いにヒートファクトリー◇で手札を増やし合い、相手はエンニュートまでいるため山盛りの手札で戦い合うゲーム。
中盤ポケモンキャッチャーのコイントスで心臓潰れるかと思ったが、裏を出して頂いた。
相手のレシラム&リザードンGXを倒して3枚サイドを先取し、もう1体のレシラム&リザードンGXも手負いにして有利に感じていたところをまんたんのくすり+ヒードランGXという予想外の切り返しを食らってしまい動揺。しかしそのヒードランGXを倒したことで相手盤面からエネルギーが消え去り、そのままサイドを取りきって勝利。
結構アドレナリン出てたし手札多すぎて序盤の流れは正確に覚えてません(涙)
・決勝 レシラム&リザードンGX+ブースターGX × 先攻
相手のベンチにはイーブイ&カビゴンGXがおり、あなぬけのヒモを使って呼び出して先制してレシラム&リザードンGXで一撃叩き込むことに成功。
イーブイ&カビゴンGXに殴り返されるも、倒してサイドを3枚先取。
その後ブースターGXにレシラム&リザードンGXを倒されてしまうが、ボルケニオンでブースターGXを倒し更にサイドを2枚獲得。
残りサイドは1枚。ベンチのレシラム&リザードンGXが3エネ蓄えており、手札には溶接工と3枚の炎エネルギーの準備が完了。
大体勝ち大体勝ち大体勝ち・・・と念仏のように唱えていたところ、マチスの作戦→ブルーの探索→溶接工→カウンターキャッチャーという見事な動きでベンチのレシラム&リザードンGXが急死して、敗北。
という訳で、準優勝という結果に終わりました。
■大会を終えて、改善点
結果を見ると、上位4人中3人がレシラム&リザードンGXというデッキタイプであったということもあり、デッキ選択は正しかったように思えました。
前評判では「レシラム&リザードンGXに有利なのでは無いか」と言われていた「ガブリアス&ギラティナGX」デッキについても上位に上がってくることは無かったし、実際に自分がマッチングした際も2回とも勝つことが出来ています。
やはりデッキの安定感・デッキパワーのどちらを取っても強力なデッキであったことは疑う余地が無いでしょう。
しかし優勝していることもそうですが、自分以外の二人はブースターGX型であったことについて、実際に自分が破れた「ラフレシア」デッキのとーしんさんを倒していることを考えると、「レシラム&リザードンGX+ブースターGX」こそが真の勝ち組と言えます。
ただ自分の使用した「レシラム&リザードンGX+ボルケニオン」は「レシラム&リザードンGX+ブースターGX」よりも手札干渉に対しての耐性があるという利点もありますし、この後の環境の動き次第では当然移り変わる可能性があると思いますので、当日自分の思った改善点を書いて行きます。
・ボルケニオン3枚→4枚
当日のマリガン(引き直し)が多すぎた。
全10戦で計20回近くマリガンした。流石に許容出来ないと思った。
・リセットスタンプ1枚→2枚
ゲーム中に1回「絶対に」使いたい。
先述したマリガンが多くなってしまうことのケアでもある。
どうしても序盤の動きを優先させて火打石のコストにしてしまったりしまうこともあり、それも踏まえて2枚にしたいと思った。
・隠密フード0枚→1枚
ラフレシア対策。
・ククイ博士1枚→2枚
ミラーマッチが増えるのであれば、増量したいカード。
・減らしても良いカード
こだわりハチマキ3枚目、巨大なカマド、グズマ3枚目、火打石4枚目
フィールドブロアー
ここらは別のカードに差し替えることを検討しても良いかも知れない。他の部分を触るとデッキの基幹に関わるため、危険です。
■レシリザ対策、CL京都に向けて・・・。
さて、では今回の結果を保ってCL京都に向けてどうするのか・・・。
それは簡単で、「レシラム&リザードンGXを倒せ」に尽きます。
冒頭で書いた「レシラム&リザードンGX対策が見たいからレシラム&リザードンGXを使う」というくだりも、結局解決しないままになってしまいました。
元々多かった「レシラム&リザードンGX」ですが、今回の上位独占の結果を受けて更に増えることは間違いないでしょう。
勿論増えるといっても、5割以上の対戦相手が「レシラム&リザードンGX」だなんてことはありえませんし、ほとんど当たらないなんてこともありえます。しかし、メタゲームを読むのであればこのデッキと戦うことを避けて考えるのは不可能な状況です。
調整録を見て貰えればわかりますが、自分の見解としては現状の環境デッキそのままでは「レシラム&リザードンGX」に対して高い勝率を出すことは難しいです。
となると、「新しい何か」を考え出さなければならないわけです。
自分が使用して思った、「レシラム&リザードンGX」の対策を見ていきましょう。
その① 弱点を突く
水タイプで、140以上のダメージ(こだわりハチマキ込で良いので、110ダメージ)以上の技を出せるポケモンを無理なく展開出来るデッキ。
その② 手札干渉
先述した通り、今後ブースターGX型がメインとなっていくのであれば"ヒートステージ"によるエネルギーの加速を妨害したり、積極的な手札干渉により溶接工+炎エネルギーを揃わせないように自然と妨害が出来るデッキは、可能性があります。ただし、その場合は先攻溶接工に対するケア(コールドクラッシュGXや、フルメタルウォールGXといったエネ破壊など)は必要です。
その③ レシラム&リザードンGXを使い、ミラーに強いカードを積みまくる
「ミラーで絶対勝てるレシラム&リザードンGX」なんてものがあれば、それは最強である可能性があります。
汎用性を落としすぎると、他に落としてしまうので最適なバランスを見つけることが鍵かも知れません。
その④ 非GXで小突きまくる
レシラム&リザードンGXは大振りであることから、ほとんどのタッグチームデッキに有利ですが、小回りが効くデッキではない為、しっかりとHP270を2発で持っていけるデッキであれば有利が付けられると思っています。
大きくは以上となります。
これだけではわからない、と思う方もいるかも知れないので自分が今日から始めようと思っているアプローチについてですが、
・メタデッキの開発
水タイプで対策することも勿論ですが、こういった特性によって詰みの状態を生み出せるポケモンについても考察を進めていくことを考えています。
"ダブルブレイズGX"は強力ですが一度しか打てないため、2体以上で対策するのが望ましいですね。
・こだわりハチマキ多投の『ウルトラネクロズマGX」
これは対策その④に当てはまります。
小回りを効かせるのが難しい部分を狙い、カラマネロ+ギラティナを狙う際にこだわりハチマキで確実に2発で持っていけるような構築であれば有利になると思っています。
・ガブリアス&ギラティナGXの新たな形を模索する
理論上、ガブリアス&ギラティナGXはレシラム&リザードンGXに強いポケモンです。
"ちょくげきだん"+"カラミティエッジ"で自然な流れで一撃で持っていけることは非常に魅力的です。
実際にシティリーグ会場でも様々な形のガブリアス&ギラティナGXを見かけました、まだ何かを見出だせると思っています。
自分でも、実際にどんなデッキが「レシラム&リザードンGX」に強いのか今の所これ以上はほとんど検討がついておりません。
なのでどうしても、こうしてヒントを共有するような書き方になってしまっていますが、本当に何も考えずにこの記事を公開しています。
皆さんが一体どんな対策してくるのか、今から楽しみで仕方ありません。
■終わりに
ここからは自分の話ですが、今回のシティリーグの結果により、CSPは現在320ptと、CL京都の結果次第によっては世界大会の権利を獲得することもありえなくないところに来ることが出来ました。
今年からポケモンカードに力を入れ始めた身としては、予想以上の結果に驚いています。
6月開催のPJCSはゲーム部門とカード部門の開催日程が被っているため、ゲーム部門での参加権利を既に獲得している都合最終的にどうするかは未だに決めかねているところですが、やはり前回の記事で書いた通りCL京都の結果を見てからにしようと思っています。
記事を購入して頂いた方、そして長文に付き合って頂いた方、今回のこの結果をTwitterで応援してくれた方、皆様ありがとうございますm(_ _)m
今後もこういった形でトーナメントシーンで活躍していけた際には僭越ながら筆を執らせて頂きたいと思っています!
それではありがとうございました。
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