実は私はコスプレイヤー

はい。私はコスプレイヤーです。見てくれはなんかどうでもいいこと呟いてる変な大学生ですが、趣味はお絵描きと読書と酒とコスプレです。あとはギターやサックス等の音楽を演奏したり、宝石が好きだったりします。聞いてない

ただ、私は造形レイヤーではありません。家も狭いし、そもそも手芸がへたくそごみかすいもむしなので自分で作るということはできないのです。

なので、cosonsen様やそこらのコスプレ道具の通販サイトから、コスプレの道具や衣装を仕込みコスプレをしています。しかしまぁ、なかなかどうして上手くいかないものでして。

• やりたいキャラの衣装を売ってない

• 自分通りのサイズが売られてない、指定できない

• 欲しい小道具が揃わない

こんなことが往々にしてあります。何とかコスプレイヤーに寄り添った世界はないものかと、どうも思うものです。

そんな中見つけたこのサイト！

このサイトは、コスプレ道具が欲しいコスプレイヤーと、衣装を作れるクリエイターをマッチングするサイトです。何とも非常に上手く商機を突いたなーと感心しました。

私も、このサイトを使ってクリエイター様にコスプレ道具を作って貰いました。学生の身なので安めの金額での依頼でしたが、価格以上の素晴らしいものを作っていただきました。

はい、何を隠そう「生塩ノアの頭部についてる何か」です。どこをどう工面しても、これと手に持っている銃である「書記の採決」だけは揃えられなかったんですね。書記の採決も、同様にこちらで作ってもらうことも恐らくできましたが、残念ながら予算の都合上諦めました😢

この部分を探し求めていた私に、このサイトはまさに天佑神助そのもの。私が非常に助かったのはもはや言うまでもないですが、同時に私みたいな立場の人も沢山いるのではないか、そうも思います。

コスプレは寡占市場

コスプレは続々と市民権を得ていて、今ではクールジャパンを支える1つの巨大な柱となっているコスプレ界隈。近頃では、イスラム教を国教としている国でもコスプレが盛んなように、世界でも圧倒的な存在感を放っています。これからのコスプレ市場も当然大きくなることが予見されます。

今や世界のコスプレ市場規模は36億2500万ドル以上…日本円にするとなんと5827億以上になります。その中でも国内の規模で見ると250億円規模のものとなります。クールジャパンを牽引する一大コンテンツにしては、世界リーディングは高望みにせよ、少々ちっぽけな規模に思えませんか？

それもそのはず。ナレッジエンジン社様の事業データベース「Baseconnect」によると、「コスプレ・仮装用品販売を事業として行っている会社」は、たった13社しか日本にありません！その中でも、見たことも聞いたこともないような企業様が多く、本当に未開拓の領域なんだなぁ…と素直に思いました。

日本におけるコスプレ市場は非常に小規模な世界であり、あくまでマーケットニッチャーとしてのコスプレ事業という面がどうしても日本にはあるようです。

このように、同業他社があまり存在せず、市場のシェアを奪いやすい領域を、まっさらな海に準えてブルーオーシャンと言います。逆に、数多の企業がリーディングを狙って血みどろの争いを繰り広げている領域をレッドオーシャンと言います。

コスプレの世界市場は、年間16.4％の割合で成長していくと予想されています。この成長率は凄まじいもので、コンビニ以上AI以下、あえてランキングするなら業界別第4位に位置する成長著しいマーケットです。

こんなマーケットが、なんとブルーオーシャンですよ！？PPM分析における、ちょっと手を加えるだけで莫大な利益を生み出せる花形になりうることは言うまでもないのに、未だに本腰据えて取り組んでいる企業がこれだけしかいないというのが、いちコスプレイヤーとして少々物寂しい気がします。

なんと言っても、これです。韓国のゲームのキャラクターを、中国のコスプレ衣装販売会社に作ってもらってコスプレして「これがクールジャパンだ！」とか言って、虚しくなるのは私たちだと思うんですよ。

なればこそ、私はこの「narikiri」、それを展開している㈱オタクラウドは商売上手だなと思ったわけです。日本人は重箱の隅をつつくような、細すぎるこだわりが特徴の民族です。そんな日本には、惚れ惚れするような手芸能力を持っている人材がいっぱいいます。

そんな職人の人々と、日のいずるオタクの国のコスプレイヤーが組み合わさって、「クールジャパンここにあり」と声高に叫ぶことが出来るこのようなマッチングサービスは、これからの日本のコスプレ文化の中核をなす、素晴らしいものであると確信しています。

またそれと同時に、この市場価値を理解した各企業がこの界隈に参入して、市場を賑わせてくれることを心から願っております。市場が賑わって、もっと手軽に色んな人がコスプレに参入できる土壌が出来るといいですね。