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TOBで話題! 決算書からみるH.I.SがユニゾHDにTOBを仕掛けた理由とは?

8月10日、HISが敵対的な株式公開買い付け(TOB)をユニゾホールディングスに実施すると発表。

その後、アメリカの不動産投資会社フォートレス・インベストメント・グループがホワイトナイトとして登場し、TOB価格は1株4000円、そして一時4200円を超え、話題となりました。

このユニゾホールディングスとはそもそもどのような企業なのか、またなぜHISがTOBを仕掛けたのか?を決算書と貸借対照表からみていきましょう。

ユニゾホールディングス概要

ユニゾホールディングス株式会社は、傘下にユニゾ不動産株式会社とユニゾホテル株式会社などを有する持株会社

上記のようにHPを確認すると、2つの事業がメイン事業となっています。

比率としては不動産事業が8割方、ホテル事業が2割という比率です。

ユニゾホールディングスの売上高・営業利益推移

2015年3月期から2019年3月期にかけて売上高は200%以上増加し、278.4億円から560.5億円、営業利益についても176%増の89.9憶円から176.2億円となっています。営業利益率は31.4%となっております。

ユニゾホールディングス売上高成長率とその要因

実際に売上高の伸び率としては2017年3月期から2018年3月期にかけて32.5%伸びていますがこの要因は主にHPに記載がある米国における賃貸可能面積の増加つまり、米国における物件取得が進んだという要因が大きく占めています。

米国における賃貸可能面積は2014年度から飛躍的に伸びており、2018年3月末までで、38万9千㎡となっています。

2019年度4月末において、賃貸可能面積が減少している点は下記の2019年3月期における決算短信の中のBS(貸借対照表)に記載があります。

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