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人生に還元する

 オーストラリアの精神医学者ヴィクトール・フランクル著書「それでも人生にイエスという」の中にこんな言葉がある。

「私たちは問われている存在なのである」

 何故生きているのか、自分は何のために存在しているのか、多くの人が一度は持ったことのある疑問であり葛藤だと思う。私もその1人だ。
 長い間、いや、いまでも時に思う。自分の存在価値についてや、何故こんなにも辛いのに生きていかなければならないのか。そんな時、学生時代に学んだこの言葉を思い出す。
 私たちは、人生から生きている意味を見出すのではなく、常に人生から、何のために生きているのか、存在しているのかを問われ続けているのである。そして、常にその答えを人生に還元していかなければならないのだと考える。
自分自身に何のために生きているのかを問うのではない。人生からその答えを求められ続けられ、答え続けていくことこそが人生なのである。

 疲れた時、何でこんなに辛くてしんどいのに頑張る必要があるのか、どうせいつかは死ぬのに。こんか中二じみた自問自答をいまだに私は誰に問うわけでもなく疑問を抱く。果たしてこの行為に意味はあるのか、と。
そんな時この言葉を思い出すのだ。

 人生における課題は自分自身が見出し、答えを出し、形にしていく。
時々、どれだけその答えを導き出せただろうか、 と考えることがある。
妻としての人生、職業人としての人生、自分の人生の中でより多くの答えをその生き様に還元出来るよう、常に多くの引き出しを持っていたいと思う。やがてそれが道となり、未来へとつながりを持たせていくのだと信じて。

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