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本場でタイ古式マッサージ留学してみた #1 | タイ・チェンマイ

こんにちは。世界一周中のくりちゃんです。

2023年12月、タイ・チェンマイで1ヶ月間のタイ古式マッサージ留学をしてきました!
その記録を残します。

下記2本立てで書いていきます。
①マッサージ学校とコースの内容
②わたしが1か月間受講してみた感想(ゆるめ)

今回は前者①の記事です。

1. 選んだ学校と概要

タイ古式マッサージには大きく分けて2つの流派があります。
① バンコク式(ワットポー式)
② チェンマイ式

このことは事前にはよく知りませんでしたが、伝統的なタイ古式マッサージと言えばチェンマイのイメージがあったため、チェンマイの学校を探しました。

※ それぞれの違いや歴史はクラスで簡単に学んだので別記事でまとめる予定です。

1.1. TTC スパスクール チェンマイ校

選んだ学校はチェンマイにあるTTCスパスクール
チェンマイスタイルのマッサージを教えてもらえます。

選んだ理由はこのあたり。
・Webサイトが分かりやすい
・タイ文部省と厚生省の認定を受けている
・値段が他より安め
・学校併設の寮がある
・コース日程が分かりやすい(1ヶ月にギュッと詰まっている)
・日本人経営なので言語のフォローがある

1.2. 受講料

わたしが下記内容で申し込んだ料金です。

・タイ古式マッサージ180時間コース(4週間)
・シャワートイレ共用の相部屋宿泊
・月〜土曜日の朝食&昼食付

定価 34,900バーツが先行予約割引(15%OFF)で29,665バーツに。日本円にして12万円ちょっとでした。
※2023年9月時点

1.3. 講師と生徒の構成

先生は2名、タイ人女性と日本人男性です(ご夫婦)。
学校には大きく2つのコース(タイ古式マッサージコース、セラピスト養成コース)があるため、基本は各コースに1名先生がつきます。


生徒数は、わたしが受講した2023年12月は全体で大体15〜20人(?)ほどでした。2つのコースは最初は同じレッスン(タイ古式レベル1)を受けますが、その後分かれます。

最初は日本人が多く7割ほどいましたが、その後日本人が減り、日本人以外の生徒が増えたので全体の比率は日本人とそれ以外が半々くらいでした。

生徒のマッサージ経験値としては、セラピストさんと初心者が半々くらいのイメージでした。

学校のアイドル ココちゃん

2. コースの構成

2.1. 全体像

1ヶ月間のタイ古式マッサージコースでは、レベル1〜4の4コースで構成されています。
わたしが参加した2023年12月の授業スケジュールはこんな感じ。

実際のスケジュールをもとに作成 ※2023年12月

一応月曜日から土曜日までですが、土曜日は基本自習(任意)なので実質は月ー金みたいな感じです。
全レベルで実技テストがありますが、わたしの時は全て平日に実施しました。そして週末は遊びに出かけていました。もちろん練習している人もいます。

各コースは座学・実技講習・実技練習・テストで構成されています。

<座学>
各コース1〜2時間、日本語と英語で分かれます。
内容はタイ古式マッサージの歴史やセン理論など。
※レベル3だけ座学はありませんでした。

<実技講習>
各レベルごとのテキストに沿ってマッサージの手技を学びます。
テキストはマッサージ施術の一連の流れに沿って構成されていて、レベルにより1時間〜2時間の内容になります。
それを体位/部位ごとに分けて順番に教えてもらいます。

誰か1人がモデルになり先生が説明しながら施術していきます。他の生徒は動画を撮ったりメモを取りながら見ます。

<実技練習>
一連の説明を受けたあとはペアを組んで実際に練習します。
テキストや撮影した動画を見ながら、そして先生に質問しながら各々練習していきます。

身体は個人差が大きいため、なるべく色んな身体を触れるよう毎日相手を変えながら練習します。

2.2. 1日の流れ

9:00-9:30      ストレッチ・瞑想 ※任意
10:00-12:00  練習
12:00-13:00  お昼休み
13:00-15:00  練習
15:15-17:00  練習
17:00            掃除
以降、自由に自主練

だいたいこんな感じですが、個人の練習具合により休憩時間は結構自由に前後してきます。

マッサージ練習室


3. 寮生活

宿泊棟(別館)

<施設全体>
練習室や食堂がある本館の2Fと道路を挟んで向かいの別館が宿泊施設になっています。バスルーム共用の部屋が本館、バスルームが室内にある部屋が別館でした。

また、本館には広々としたお庭があり、練習前後の休憩時間や夜はみんなここでくつろいだりしています。

タイ古式マッサージの創始者 シヴァカ先生
毎朝9時から感謝のお祈りをします
本館敷地内のお庭
休憩時間はここでのんびり

<部屋>
個室と相部屋(2人部屋)があり、わたしは1番安かった相部屋をチョイス。部屋の真ん中に仕切りがあり、プライベートは守られていました。ただし、部屋によっては仕切りがない部屋もあります。

部屋には窓がたくさんあって陽は入るし風通しも良い。とても快適でした。
ただわたしの部屋は照明が天井の蛍光灯のみだったので、間接照明が欲しかったです。部屋によってはランプや暖色の照明があるようでした。

共用のバストイレも綺麗でした。日本人経営かつ滞在者も日本人が多かったので、日本人基準の清潔感が保たれていた印象です。これは施設全体でも感じました。細かい配慮が行き届いています。
※ただし同時期の滞在者によって若干変わってきそうです。

本館2Fの廊下、奥には東屋がある
A3に宿泊していました(室内写真撮り忘れた)

<食事>
寮に入らず通学も可能ですが、何より寮のメリットは毎朝おいしい朝食が出ること。フルーツ、サラダ、おかず、スープ、パンが毎日日替わりメニューで出され、ビュッフェスタイルで食べられます。

野菜もりもりフルーツもりもり。コーヒーも漢方茶もあります。

滞在中、毎日の朝食タイムが何よりも幸せでした。毎朝早起きしてお庭を眺めながら優雅なモーニングを過ごしていました。

昼食は通学者も寮滞在者も同じく近所のレストランのテイクアウトが提供されます。日替わりメニューです。ベジタリアンやアレルギーなどは事前に確認してもらえます。

キッチン/食堂

<学校周辺>
学校はチェンマイ中心部からは車で20分ほどの距離。
授業後にサクッと出歩いて遊べるところは少ないですが、徒歩10分ほどのところに手頃で美味しいレストランや、徒歩30分ほどのところに大きなスーパーとマーケットがあります。学校では自転車も借りれます。

また、徒歩2分のところにミニマート(売店)、徒歩7分のところには美味しいアイスクリーム屋さんがあり、お腹が空いたらすぐ買いに行けます。

金曜日の夜は学校の人たちと市街地へ繰り出すことが多かったです。

近所のアイスクリーム屋さん
ココナッツアイスがとっても美味しい!

4. 実際に行って分かったこと

4.1. 自主練時間が長い

教えてもらいながら練習する(手本を見ながら一緒に真似する)イメージでいましたが、実際は一通りの手技を教えてもらい(見るだけ)、その後自分でテキストや撮影した動画を見ながら練習形式でした。わからない時は随時先生に質問します。

大体各コースの半分以上は自分たちでひたすら練習する時間でした。もちろん先生が見ているので、分からないときは質問したり間違えていたら指導してもらえます。

4.2. 全てのレベルで新しい施術フローを学ぶ

基本の施術があり、それをベースにレベルが上がる毎により細かく深く教えてもらうイメージでしたが、実際には各レベル毎に異なる内容の1〜2時間分の施術を学びました。各レベルでテーマや意識するポイントが変わります。

毎週のようにテストがあり、習う内容(手技の数)も多いので、最初は手技とその施術順を覚えることに必死になってしまいます。レベルが上がる毎に徐々に意識すべきポイントや効く部位を意識できるようになってはきますが、もう少し理論的なところを詳しく知りたい気もします。まずは基本の動作を覚えてからの次のステップなのかな。

実際の施術では、たくさん習った手技の中からお客様に合ったものを組み合わせて構成することになります。まだまだ何も分からないので、修行あるのみ。

4.3. 日本語授業がある

座学は日本語と英語クラスで分かれます。実技はレベル1、2はタイ人の先生が英語とカタコト日本語で指導。レベル3、4は日本人の先生が日本語とカタコト英語で指導でした(わたしの参加時期は日本人ばかりだったのでほぼ日本語でした)。
英語が全然分からない方も結構いましたが、生徒同士でフォローしあって追いついていました。

4.4. 雰囲気がゆるい

タイ人の先生はとてもフレンドリーでお茶目な方でした。実技はジョークを交えたりしながらワイワイ楽しくやる雰囲気で、練習中も写真撮影してInstagram投稿しがちです。日本らしい真面目さを求めるとちょっと拍子抜けするかも。
※ 質問したらきちんと真面目に返ってきます。

(個人的にはお茶目な先生が可愛くて、練習も気張らずリラックスしながら楽しくできたのでこれはよかったです。)

テストもなんとなくできていればOKで、忘れていても間違えていても大体合格します。全てのステップを完璧に覚えることがゴールではないと理解しつつも、改善点をもっと伝えてくれたらうれしいかも。

5. 1ヶ月学んで得られるもの

5.1. 修了認定証

全てのテストに合格すると学校の認定証をもらえます。
資格というわけではないですが、タイの文部省と厚生省の認定校でタイ古式マッサージを180時間学びましたという証明になります。おそらくどこの学校も同様だと思います。
(ちなみに日本でタイ古式マッサージを施術するのに資格は必要ありません。)

5.2. 基本的なマッサージスキル・知識

タイ古式マッサージの基本的な考え方(大事にすること)や手技を学べます。施術としてはレベル1は2時間、レベル2とレベル3は各1時間、レベル4は1時間半の内容を学べます。

ですが初心者が1ヶ月マッサージを学んだところで、正直そこまで上手くはなれません。やっぱり実際に色んな人の体で実践あるのみ。

なお、180時間の基本コース以外にもアドバンスコースやティーチャーコースもありました。

まとめ

TTCスパスクール チェンマイ校で1か月間のマッサージ留学をしてきました。
毎回のテストは覚えることが多くとても大変でしたが、充実した環境の中で基礎を学ぶ事ができます。施設の綺麗さ、環境、食事、値段、レッスン。留学生活は総じて大満足でした。

マッサージ留学に興味がある方にはとってもおすすめです!◎


以上、マッサージ留学先のまとめでした。

次回はより個人的な感想を書きます!
こちら↓

学校のWebサイトはこちら↓
日本語:https://ttcspaschool.jp
英語:https://ttcspaschool.net

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