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仕方なかった。

「そうせざるを得なかった」
「そう生きるしかなかった」
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『仕方なかったんだよ』
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風にもまれる葉っぱのように
ただただ流されたり、
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自分の弱さを盾にして、
誰かも自分をも傷付けたりしながら、
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そんな風に、
自分の人生をコントロール出来ずに、
生きてしまう時がある。
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そう、「仕方なかった」。
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そういう風にしか、生きられなかった。
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その生きてきた道に、間違いはない。
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どんな「間違い」があったとしても。
どんなことしてきたとしても、ね。
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でも、「仕方ないよ」で片付け続ける人生は、
なんだか無力で、虚しい。
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そして、
そういう人生を生き続ける人が
減らない、無くならないのは悲しい。
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自分も含めて、ね。
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だから、
どんなに歩みが遅くても、
玉ねぎの皮一枚ずつむくようにしか
変化していけなくても、
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「ちょっとずつ、あの場所へ、
 息をするように当たり前に幸せなわたしへと
 近づいていく」
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そういうじんわりした日々の悦びを、
しあわせと感じられることがうれしいし、
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「チャチャッと何とかしてくれそう」な
安直なものに飛び付かずに、
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自分と 誰かとで、
「わたし」を育て合う悦びを、
尊んで、大事にしながら生きる人を、
とても、とても、好ましいと思う。
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応援したいと思う。
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時間をかけること自体に、
意味があるんじゃないの。
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早くても、遅くても、
その時間の中に詰まってる意義を、
自分でくみとって、味わって、
感じられる心が、尊いのだと思う。
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味わうから、
それは「わたしのもの」になる。
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ゆっくり
一歩ずつしか進めないとしても、
薄い皮一枚、少しずつ剥ぐようにしか
なかなか自分の中身に
近付いて行けないとしても、
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それでも自分を育てていく、
その時間と経験を「わたし」と分かち合う
あたたかな悦びを知った時、
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『仕方なかったんだよ』
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その言葉を発する時の感覚が、
それを聴いて、受け止める自分の感覚が、
きっと変わる。
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ぐっと 喉元を迫り上がって来るような
冷たい他人行儀の「仕方なかった」が、
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するり あたたかく、腑に落ちる。
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ほんとうに、「わたしのもの」になる。
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わたしの命に。
わたしと、誰かを勇気付ける力に。
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そうなった時に、
コントロールを失ったわたしの人生が、
「わたしのもの」になっていく。
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わたしのところに、帰って来る。ㅤ ㅤ
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だから、
「仕方なかった」をたくさん経験した人ほど、
誰かのことを力付けられる。
応援出来るんだ。
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「あなたの人生は、あなたのものだ」と。
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今、「仕方ない」を生きている人も。
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たくさんの、
「仕方なかった」を抱えてきた人も。
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それは宝物なんだと思える時が来るから、
きっと大丈夫。
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「仕方なかったこと」、大切にしてね。
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#弱さは強さの種
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