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『FF7 リメイク』を始めたけど「エアリスの家」が気になって仕方がない

最近『FF7 リメイク』を始めた。

『FF7 リメイク』は1997年にPlayStationで発売された作品のリメイクで、私は原作未履修。「メインヒロインの「ティファ」が可愛い、やたらかわいい」くらいの情報しか持ち合わせていない状態からスタートを切った。

これまで「FF7は名作」という評価は再三聞き及んでいたが、始めてみるとこれがまぁ面白い。爽快なアクション、個性・性格が立った魅力的なキャラクターたち、主人公が置かれた状況がスッと頭に入って来る分かりやすいストーリーライン、映画さながらの迫力あるムービーシーン。どの要素を取っても、とっても魅力的だ。

ことストーリーに関していえば、開始1時間分だけでFF7 リメイクを始める前にやっていた『ドラゴンズドグマ2』の3倍くらいの密度・深さを叩き出している(※極めて偏った個人の感想です)。

「なるほど売れるわけだ」

と膝をぽんぽこ打ちながらプレイしている。

そんな好調な滑り出しでスタートした『FF7 リメイク』だが、開始4時間くらいで、どうしてもツッコまずにいられないポイントが出てきた。

「エアリスの家、綺麗すぎ問題」

である。

エアリスとは本作のメインヒロインが一人だ。彼女は、主人公と初めて会うシーンで「花売り」をやっていることが明かされる。

FF7の舞台となる街は二層構造で「上層はデカい企業が支配する栄えた都市だけど、下層はスラム」という、貧富の差がきっぱり分かれる殺伐とした世界だ。なので、エアリスと出会った時点で

「えっ、この世界で花売り?そんなふわっとした稼業で大丈夫か?」

という問いが出た。しかしこのエアリスちゃん、シミ一つないパリッパリの服を身にまとい、ヘアセットもカチッと決めていて、アクセサリもこなれている。見るからに余裕ある暮らしをしていることがうかがえるので、「ははぁ、この子はきっといいとこのお嬢さんで、さしずめ花売り稼業も『家賃を払ってない喫茶店』のようなテンションでやっているに違いあるまい」と推測した。

初登場時は、エアリスの素性もほとんど分からないまま別れることになった。問題はその先である。

しばらくゲームを進めて、2度目に再開した時、彼女がスラムに住んでいることがわかった。嘘だろ????

その後、なんやかんやあって彼女をスラムの自宅に送り届けることになる。道中、エアリスはスラムの住民から次々と親し気に話しかけられる。なるほど、この地に住んでいることは嘘ではないようだ。

しかし、エアリスは相変わらずシミ一つないパリッパリのコーデで身を固めている。対して、スラムの住民は全体的に薄汚れた服を身にまとっているから、エアリスの異質さが際立っている。「メインキャラクター補正」というメタ要素を加味してもなお、圧倒的な違和感がある。

また、スラムの町並みはプレハブをつぎはぎしたような劣悪な環境なので、「エアリス、このなりで、いったいどんな家に住んでるんだ・・・?」という疑問が大きくなっていく。

エアリスの家は、スラムの奥の細い路地を抜けた先にあった。その光景を目にしたとき、私は目を疑った。

細い路地の先には広大な開けた土地が広がり、橋の下には川が流れ、道端には美しい花々が咲き乱れている。その先に立つオシャレな木造二階建て、これがエアリスの家だった。

無理があるだろう…!!!いくらなんでも、無理があるだろう、それは!!!!

もはや「シルバニ〇ファミリー、スラムの大きなお家」である。

家の周りはスクラップの山で囲まれているから、そこがスラムの敷地内であることは間違いない。家の周りに流れる川の水の出所をたどると、上層から来ているのが見える。構造からして「都市部からの排水」と思われるが、なぜかエアリスん家の橋の下をのぞき込むと、その水はキラキラと澄んでいて、なんなら魚が優雅に泳いでいる。なんだこれは。

家に入ると、さっぱり片付いたオシャレな室内に、やはりエアリスと同じくパッキパキの服を着た彼女のお母さんがいる。なんだこれは。

この暮らしぶりが、エアリスのバックグラウンドと大きく関わっていることは間違いあるまい。しかし、現時点でエアリス一家に対するスラムの人たちの心象がめちゃ心配である。この隔たりは、エアリスの持ち前の明るさとコミュ力だけで埋められるものなのか…?…ちょっと厳しくないか?

エアリスに会った時に抱いた問いは、

「そんな暮らしぶりで大丈夫か?」

へとアップグレードされた。彼女の素性が明らかになるであろう今後のストーリーが大変楽しみだ。

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