#30『”今日も今日とて君が好き”SHISHAMO「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」を語る』
今回は2021年6月30日にリリースされた7thアルバムSHISHAMO7の5曲目に収録されている、「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」について語っていきます。また、この曲は2023年2月4日にリリースされたCDデビュー10週年を記念したコンセプトアルバム『恋を知っているすべてのあなたへ』のdisc1”恋の喜び”にも選曲されています。
この曲は簡単に説明すると、”恋人が好き過ぎてたまらないという気持ち”がテーマになっています。実はSHISHAMO史上一番タイトルが長い楽曲で、「このタイトルを人に言わせるのが申し訳ない、自分たちですらたまに抜かしたりするんです、顎が無かったなって」というエピソードを明かしています。確かに読み上げる時にひとパーツ抜かしそうですよね(笑)。YouTubeにてMVがありますので載せておきます。
それでは曲や歌詞について語っていきます。
一番Aメロの歌詞
出だしがピアノの軽快なサウンドで始まるのが聴いていて心地いいですよね。
恋人同士と歌詞に出てくることから、二人は出会ってから付き合い始めた時間を考えるとある程度の期間が経っていますよね。それでも「おかしいな」というフレーズが二回出てくるように、彼にドキドキしたりする気持ちや彼をかっこいいと思う気持ちが一切冷めることない状態が続いているということが分かりますね。
一番Bメロの歌詞
「絶対誰より素敵だもん」と言い切る主人公。
その後に出てくる「盲目(もうもく)」とは、”他のものが目に入らず、理性的な判断ができないこと”という意味で、「おべっか」とは”相手に気に入られようと媚びる”という意味だそうです。歌詞に当てはめてみると、決して理性を失ってはいないし、無理してご機嫌を取ったりするようなことはしていないから信じてねということになりますね。
つまり、彼のことを誰より素敵だと思うことを念頭に置きつつ、彼に夢中になり過ぎて依存するようなことや、彼のイエスマンになるようなことはないから安心してねという主人公の彼女から彼へのメッセージのように思われます。ただ大好きっていう気持だけでなく、ちゃんと恋人関係を続けていく上でそういう部分をしっかりと定めている彼女もまた超素敵ですよね。
一番サビの歌詞
一番Bメロからサビにかけて一気にサウンドのテンポがアップします。
きましたね。タイトルにもなっている「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」というフレーズ。この主人公の女の子は彼の顔が凄くタイプなんだということが分かります。正直、初めてこのタイトルを見た時に変な曲きたなって思ったんですよ。でも、恋人のすべてが愛おしいんだという気持ちをこのように言語化したから、この楽曲にインパクトが生まれたと思うので、結果的に大成功なんですよね。
そして「私のものじゃなくなるその日のために」というフレーズがまた、ある意味この曲の裏テーマになっているように思われます。この曲では恋人同士の好きな気持ちがテーマに描かれていますよね。でも、どんなに好き同士のカップルでも、何かしらのタイミングで私のこと本当に好きなのかなとか疑ったり不安になる気持ちって絶対にあるじゃないですか。このワンフレーズが入っていることでそういう恋愛のリアルさを表現しているように思います。
Cメロの歌詞
ここで、マイクの音を変えておしゃべり部分を入れているのも良いですよね。
「どうぞ皆さん見てくださいこの人が私の恋人です 触るのはダメです見るだけです 憧れも許すけどそこまでです」というフレーズは、彼を自慢げに思う気持ちと、手を出したら許さないからねという心理が描かれていますね。
その後の「私が選んだ恋人が たった一人選んだ恋人が私」というのが、恋人同士になれるというのは好きなの人と一緒に居れるという喜びはもちろん、好きになった人が私を選んでくれたという喜びもあるんだなということに気付かされますよね。
そして「今日も今日とて君が好き」という言い回しが凄く可愛いですよね。この記事のタイトルにしちゃいました(笑)。
Dメロの歌詞
「そんな顔で謝られたら 最後には結局許しちゃう」という歌詞も共感しますよね。顔がタイプだとイライラするようなことがあっても最終的に許せちゃうんです。分かります。
その後の「私にはなんにもない つまらない平凡な女です」と自分を謙遜してから、「だけど君を想う気持ちは 来世でも私に勝てる人はいないでしょう」と彼を好きな気持ちだけは誰にも負けないと自信満々になっている主人公もまた愛くるしいですよね。
最後のサビ歌詞①
「四角い爪も食べちゃいたい」というフレーズ。ここまでくると最高に狂ってて笑っちゃいますよね。彼の隅々まで愛おしく思えるんでしょうね。
最後のサビの歌詞②
最後は一番のサビの繰り返しですね。
この曲は激しいサビが終わった後に、”ふ~う~う~~うう~~”という切ないスローなメロディーで終わるんですよね。そこが彼のことを超素敵とは言いつつも、「私のものじゃなくなるその日のために」という歌詞があるように、二人の関係がいつか終わってしまうのではないかという女心をサウンドでも表現しているように思います。でも、そういう不安があるから誰かを大切に想うことができるのかも知れませんね。
まとめ
恋人が大好きで仕方ない気持ちがストレートに描かれていましたね。やっぱりサビの顔のパーツを並べた歌詞がインパクト大で強烈ですよね。とてもエネルギーに溢れていてハッピーな気持ちになれる一曲だなと思います。
そして、サウンドの展開が魅力的な一曲ですよね。ピアノで爽やかに始まり、サビでは一気に駆け抜けて、最後はスローテンポで終わるという曲展開になっており、SHISHAMO7まできてもまだまだ新しいサウンドを作り続けていることが凄いなと思います。YouTubeで”SHISHAMO NO YAON!!! 2021 EAST ダイジェスト”と題してこの曲のライブ映像が一部分公開されているので載せておきます。(冒頭~1:23まで)
ボーカル宮崎朝子が歌いながらキーボード演奏をギター演奏に切り替える技術が凄いですよね。初めて演奏を見た時にそうやって演奏してるだって驚きました。
もう一つ、YouTubeにて”SHISHAMO「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」×安斎かりん「顔だけじゃ好きになりません」コラボムービー”というのがアップされているのでこちらも載せておきます。
また、この曲はTikTokといったSNSでも話題になり、サビを振付した動画が流行りました。ここ最近のライブでもよく披露されており、SHISHAMOの楽曲の中でも新たな代表曲になりつつあるのではないかと思います。
皆さんも是非聴いてみて下さい。
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