脛に傷をもつネット声優【1/25追記】
ヤクザということではありませんよ笑
過去を清算…というつもりではありませんが、自戒も兼ねて。
※下記は過去の私の失敗談です。現在は下記内容を猛省・改善のうえ活動に励んでおりますことをご了承ください。
2022年末に活動を開始したのですがあくまでも本格的な始動であり、
実はそれよりも2年ほど前から活動は開始していました。半年くらい。
今は個人製作のボイスドラマやゲームに出させてもらっていますが、そのころは企業案件や個人の資料読み上げといったナレーション案件をメインに対応していました。
活動のペースとしては…我ながらあわただしく受注をいただいておりました。もちろん自分から取りにいったものも多くあるのですが。
定期契約の案件を週2~3件こなしつつ、不定期案件にも対応するといった感じでした。
しかし、無計画のなかで獲得した仕事に対して、次第に自分のタスク管理がついていかなくなってしまいました。
さらに、収録機材はコンデンサーマイクにインターフェースと…必要なものはそろっていましたがすでに10年選手もの。パソコンはOSがWin7のほぼガラクタ同然の仕様。
セッティングやPCの起動、メインマシンがMacbookだったのでWin⇔MACへのデータ転送…なにからなにまで作業にタイムラグが発生しておりました。
タスク管理能力の欠如
劣悪な収録機材
承認欲求からくる「案件をとりたい」という気持ち
明らかに限られた状況下であるにもかからず、多くを求めようとしている自分がいました。自分のキャパオーバーであることを理解しようとしないままに、活動を続けていました。
あってはならないことですが。
いただいた案件に対して納期を守ることができない。そんなことが発生するようになります。結果、案件が中断・キャンセルになる…ということもありました。
「これ、自分はやるべきじゃないな。」
だいぶ遅くになって気づきました。遅延を発生させる前に気づくべきでした。そうして逃げるように活動をフェードアウトしました。
それから2022年の本格的活動に至るまで。
もちろん、活動をもう二度としないという選択肢も考えました。
明らかに自分は向いていない。自分が活動すれば人様に迷惑をかけてしまう。でも表現・演技する活動を続けたい。
活動するなら、せめて人様に迷惑のかからないようにしよう。それが大前提。でもどうしたら人様の迷惑にならないようになるんだろう…。
1つ1つ、課題点となるものを洗い出し、まとめることにしました。
タスク管理能力の欠如
劣悪な収録機材
承認欲求からくる「案件をとりたい」という気持ち
その結果、先ほど記述した3点が浮き彫りとなりました。
少なくとも、ここを放置していては同じ轍を踏むことになる。
ここを具体的に改善していこう。そう思い立ちました。
書きながら思いますが、上記のことなんかほかの活動者さんからすれば改善して当たり前だろと思われることかもしれませんね…それができていなかったんです。
〇劣悪な収録機材
まず、ここから考えることにしました。これは一番簡単でした。
Macbook使ってるんだからMacで使用できるインターフェース買えばWin7なんか使う必要ない。人様の迷惑をかけないようにしたいならそこに費用は惜しむな。ということで活動再開に向けてインターフェースはおろか全機材を一新しました。マイクも10年選手だったもので。
〇タスク管理能力の欠如
収録時間について考えてみました。
仕事・プライベートにさらに声優活動が組み込まれる。シンプルに自分の時間が減る。自分が声活動に充てていい時間は1日何時間?セリフ量に換算したら1日何文字?平日の場合は?休日の場合は?・・・まずはこれくらいの粒度で。過去の実績から考察し、下記のような時間になりました。
平日…2h/日または1,500字/日
休日…5h/日または3,500字/日
※整音作業込み・あくまで目安
加えて、最近皆さんにも公表する形にしましたが、スケジュール管理表も作成することにしました。何の案件を抱えているか。締め切りはいつか。それぞれの進捗具合がどうか。それをこまめに更新するようにしました。
上記の結果、やらなければならないことと、それに必要な時間が明確になったのでかなり余裕をもった活動ができるようになりました。
〇承認欲求からくる「案件をとりたい」という気持ち
正直にいうと、ここは現在でも自分自身と戦っています。先の2点は定量的に解決ができるところでしたが、これについてはそうもいきません。
やるからにはいろんな作品に出たい。今でもこれは思うところですが、計画なしに案件をとるだけでは前の活動のままです。
なので、いったん自分のやりたいこと・やりたくないことの2軸で考えることにしました。(ここはかなり私の生々しい考えが入っているのでもしかしたら不快に思われるかも…。)
こんな感じで箇条書きで当時リストアップしていました。
結構自分が参加したいと思う企画の方向性が絞られてきました。自分が基本有償ベースでいるのも、自分の活動範囲をやりたいこと・やりたくないことを軸にして制限した結果…みたいなところがあります。
結果、のべつまくなしに応募するということは減りました。
魅力的な企画でも抱えている案件が複数あればいったんステイ。応募したければ今ある案件の対応が終わってから。というルールを設けつつ。
進捗管理表をみて自分の状況を整理したうえで、応募を検討できるようになったのが効果的だったなと思っています。
・・・・そんな感じで。
一定の制限を設けながら活動を本格的に開始させて、1年経った今でもなんとか活動させていただいております。
一時、演技の方向性・声のコンディションなどでお時間をいただいた案件などもありましたが…。その節は大変ご迷惑おかけしました。
今でも試行錯誤の日々を送っております。
それでもいえることは、今のほうが2年前よりも楽しく・充実した活動を送らせていただいているということです。
ただ一方で。
当時の自分を美化するつもりはありません。
今でも当時ご迷惑をおかけした方々に申し訳なく、後ろめたい気持ちで活動をしていることも事実です。たぶんこれは活動を続ける限り背負い続けることになると思います。
自分にできることは、あの時のようなことを二度と繰り返さないよう、
どうしたら今の活動をよりよくできるか。人様に迷惑をかけないように続けるにはどうあるべきか。これを活動の中で試行錯誤することだと思っています。
自分は脛に傷のあるネット声優である。
自戒をこめて、ここに記さなきゃとふと思い記してみました。
お目汚し失礼いたしました。
大森ショージ
【追記 2024/1/25】
我ながら赤裸々につづってしまったな・・・と思うところがあります。
もしかしたら、思うところは自分だけでなくご拝読いただいた皆様にもあるかもしれません。読まれて不快に思われた方もいるかもしれません。
よろしければ、ご拝読いただいたご感想・ご意見など匿名で構いませんのでお聞かせいただけますと幸いです。(宛先を記載いただいた方には可能な限りご返信できればと思います。)
大森
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