少女屋

物語のなり損ないと倫理というものが欠落したエッセイを気紛れに綴って打ち棄てます。生まれ…

少女屋

物語のなり損ないと倫理というものが欠落したエッセイを気紛れに綴って打ち棄てます。生まれたかった胎児とわたしという人間の嘔吐物。 美しい製作のお迎えはBOOTH、存在確認はTwitter(@syojoshop)にてどうぞ。

マガジン

  • 少女屋週刊

    少女屋の店主らしきひとの日記です。日記といいながら週一掲載です。もうだめだこのひと。 店主は世間一般でいうだめなひとなので、ほとんどだめな感じの生活を書き綴っています。 もうだめだー、みたいな感じです常日頃。

  • assortment

    小品ていどの品物はここに納めています。 後払い制です。というか、少女屋へのお賽銭箱のやうに納めてください。ご利益はアンドロメダ式賽子によってさだまるので、特に何もなくても怒らないでください。

  • 美と生活

    わたしは生活の中に美しさを挿れなければならない。そうまるで花瓶に水を遣るかのように。そうしなければ枯れてしまうから。

最近の記事

シンプルに金がなくて死にたい。

シンプルに金がなくて死にたい。 襤褸を着ても心は錦というのは真っ赤な嘘だ、鮮血もかくやという程の嘘だ。金銭がないというのは人間の約束を破る要因にもなり得るし、金銭を約日までに支払うことに支配された思考は貧しく狭くなり、本来ならば売る必要がなかった物や尊厳を売却する必要さえ出てくる。 私の場合のそれは、人形だった。かつて私は小説に、理想の少年を、この脳味噌で生み出せる最も美しい少年を書き出した。その少年は「美しくあれ」と願われ生まれたのだから当たり前だが、それはそれは美しい少

    • とある友人と仲違いをした。

      とある友人と仲違いをした。 とある友人と仲違いをした。もう一年以上前のことなので、恐らく向こうはわたしのことなど思い出すことはないだろう。思い出したとしても、眉をひそめてウォッカでも呷るだろう。直接会ったことはないが、強い度数の酒と銀色のジッポーライターが好く似合う、中性的な人だったように思う。遠慮なく正確に言えば、そのように見せたがっていた人だったと思う。わたしも今の今まで忘却の彼方だった。最近のTwitter、或いはXのTLというものは実に優秀この上なく、ブロックされた

      • つづかない

        つづかない 週報と銘打ちましたね。アレは嘘です。少女屋です。 わたしは物書きを唯一の得意としておきながら、では毎日一定の出力をなさいと言われると途端に萎む妙な性質があります。別に物書きだけではありませんが。学びも、人間関係も、おのれの心すらも一定の出力を為しません。そんなんだから█████████! 閑話休題。それを正そうとしたのが前回の少女屋週刊なのですが、まぁ無理でしたね。というか翌週には忘れてました。時間的都合により書けないことを想定しての週刊方式だったのですが、まさ

        • 少女屋週刊 鐘を鳴らそう世界を革命するために

          1月3日 鐘を鳴らそう世界を革命するために 〇2024年の抱負 ゲームシナリオライターとして1~2月に内定を頂戴する 遅くとも年度内には →現在のゲームシナリオライター自体の業務内容の下調べ(インターネットの情報を鵜呑みにするのではなく、実際にそういった業界で活躍している友人に聞くことも含む) →企業研究(同上) ゲームシナリオライター用ポートフォリオサイト及びゲームα版完成 1月中 →テストプレイ等も頼む&シナリオの精査もするため(脱稿ハイから抜けていざゲーム画面に

        シンプルに金がなくて死にたい。

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        • 少女屋週刊
          10本
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          2本
        • 美と生活
          1本

        記事

          とある絵描きとインターネット

           ふと好きな絵描きがいた。知ったのは最近だ。たまたまバズった漫画がたまたま目に入ってたまたま惹き込まれてたまたまフォローした、まぁ要はよくいる流動型のフォロワーだ。そんな流動型のフォロワーが言うのも何だが、彼/彼女の作品や普段の言葉からは「速さ」を感じた。僕は速さを感じる人間が好きだ。落下的な人種に惹き込まれる。けれどもそういう人は死にやすい。すごく。「何回未遂してんだよ」と言いたくなる人もいる。でも「零回の人」と「インターネットの周囲から見て数え切れない程の回数の人」だった

          とある絵描きとインターネット

          少女屋新装開店のお知らせ〜美と生活のすゝめ

           心療内科から帰って即布団を被り世界から遮断された状態で今この文章を書いています。鼓膜に詰め込んだ最大音量のiTunesはメンデルスゾーンの無言歌集です。  お久しぶりの方はお久しぶりです、初めましての方は初めまして。少女屋というものです。    僭越ながら自己紹介をさせていただきますと、学歴は高専卒うち一年ほど鬱病で留年、職歴はラップランドもびっくりのロマンチシズムに満ちた純白、所持資格は精神障害者手帳二級、最近の悩みは自宅にバカスカ届くエグい色をした催促状と債権譲渡通知書

          少女屋新装開店のお知らせ〜美と生活のすゝめ

          もう大丈夫だよ、だから私の腕に飛び込んでおいで、一億円。

          (2016年に書いた手記を幾分か手直ししたものです) 今日も辛く厳しい現実から逃避してたのしくゲームを作ってます。少女屋です、職業は二酸化炭素排出機です。 私めはコミュニケーション能力が皆無ですが、結婚式場のアルバイトをしています。時給に釣られて応募する私も私ですが、採用するほうもするほうです。まだ新人ですが、お客様にウェルカムドリンクを差し出しお料理のご説明をし赤ワインを零し時給950円を頂いております。ありがたいことです。 働いてお金を頂く、というのはとても尊く、素

          もう大丈夫だよ、だから私の腕に飛び込んでおいで、一億円。

          飾らない私を愛すな、ギッタンギッタンに殺せ。

          (2016年に書いた手記を幾分か手直ししたものです) 友達がいない。少女屋です。 今日もぽちぽちと文章を直しています。なんか他にもやるべきことがあるような気がするのですが、大丈夫ですかね。俺のゲームを出せば院試なんてチョロいチョロいワッハッハと豪語しているんですが、大丈夫ですかね。 私めは友達がおらず、小学生の頃はダッシュで家に帰ってパソコンに齧り付き、ハム速の釣りスレを見て笑い、好きな漫画の二次創作裏サイトへのパスワードにうんうん唸っていた、まぁ~~~~~~~~~~~~

          飾らない私を愛すな、ギッタンギッタンに殺せ。

          なんでもない日の日記。

          ※途中まではノンフィクションです。 高校二年生、初めてのアルバイト、私は口座を作成するようアルバイト先の店長に言われました。私は銀行に行き、口座を作成したい旨を伝えました。銀行窓口のお姉さんは早口で説明をこなすので私は頷くのに精いっぱいでした。 「口座を開設するのに幾らか入金しなくてはなりません」 「ええと、それはいくらからですか」 「1円からになります」 「あっ、では1円でお願いします」 「1円ですね」 銀行窓口のお姉さんは私を見て世間知らずの白痴を見るかのよ

          なんでもない日の日記。

          社会に適合できないおれにどうすればお前らみたいになれるのか教えてくれ

          (この記事は2016年に書かれたとある手記の再録です。当時はADHDの診断を受けておりませんでしたが、いざ病院に足を運んでみたらコンサータ72mgMAX処方の立派なADHDでした。やったね!) 友達がいない。少女屋です。 自己紹介をさせて頂きますと、ADHDの疑いがある社会不適合者です。やるべきことができません、みんなができることができません、周りは頭がおかしいと指差して笑うくせにわたしのアタマの病院代ひとつ出しちゃくれません。とっとと死にてぇとTwitterで毎日叫んで

          社会に適合できないおれにどうすればお前らみたいになれるのか教えてくれ

          わたしはだめな人間です。

           タイトル通りです。人生がびっくりするほど詰んでいます。否、わたしは人間ではなく鉄筋コンクリート構造の少女を商う店舗なのですが。ごきげんよう、少女屋です。  ところでわたしには死んでも行きたい大学があります。「この参考書を遣れば絶対に大学合格するけどきみ死ぬよ、どうする?」と言われたら迷わずその参考書を買い求め貼り出された合格発表の紙に自分の受験番号が書き記されていることを確認して幸福の絶頂のまま死にます。今でも自分の受験番号がないことを夢に見るんだ。645がない。645がな

          わたしはだめな人間です。

          精神病院の手記 一冊目

           私は罪を犯し、刑法に触れ、今ここに居る。そう考えなければ我が現状の説明が付かなかった。数日前、首を吊った。死ねなかった。其れが私の罪であるようだった。私は監獄に居る。  笑い声を立てながら廊下を幾度も往復する者、奇声の如き聲で「此処から出して」という旨の叫びを上げる者、皆、皆、様々だった。皆、何かしらの理由をもってこの監獄に居る。ここでは、排泄ですら自由でない。ボタンで職員に声を掛け、監視を受けながら排泄するのがここでのしきたりであった。家畜のやうであった。事実其れに等しか

          精神病院の手記 一冊目

          セフィロトの樹液酒

          「蜂蜜みたいな甘い味がする」 「濃いだろう?」 「うん。胸焼けしそうだ」 「底にアルコールも詰まってる」 「ウイスキイ?」 「まぁ、そんなものだ」 「氷を溶かして飲むのが好きなの。きついのは、苦しいから」 「酔うのが?甘いのが?」 「貴方がね」 「うん」 「そういう目で見るでしょう?」 「どういう目?」 「濡れた瞳。はやく、寝台でおれを喰らいたくて涎を垂らしてんの。瞳からみっともなくだらだらと」 「男はなかで出せるからいい」 「妊娠しちゃうのになぁ、おれ」 「男だったら親

          セフィロトの樹液酒