才田翔

写真美術/芸術家。20世紀美術が専門ですが古典も好きです。noteでは展覧会の告知や作…

才田翔

写真美術/芸術家。20世紀美術が専門ですが古典も好きです。noteでは展覧会の告知や作品解説以外にも観てきた展覧会の記録などを記します。Contactはsyosaida18@gmail.comまで

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最近の記事

2020年の終わり。

写真作家の才田です。 気がついたら2020年が終わろうとしています。 本当に色々あった1年。私の制作も大きく軌道修正せざるを得ず、また経験したことによって作品も変化していくだろうと思います。 私にとっての2020年は「疫病と死」「交通事故」でした。 疫病と死私は「命の質感」というテーマで10年近く制作を行ってきました。「私達は生きていて、いつか死ぬ」ということ。当たり前の事ですが日々を過ごしているうちにいつの間にか忘れてしまっている感触・輪郭・紋様。それらを写真で可視化

    • 現状記録。

      写真作家の才田です。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって世界中の人々の生活は大きく変化しました。私の作品を観てくださっている方々の生活にも様々な影響があったことと思います。 私自身の状況としては…… ・撮影の仕事が全て無くなった ・年内に予定していた展覧会が全て中止・延期となった ・兵庫在住で大阪・京都の撮影現場で制作をしていたので、「県をまたいだ移動自粛要請」によりそれが難しくなった。 といったところです。 「撮影の仕事が全て無くなった」 私は兼

      • 写真集「無題」掲載写真解説。

        3月13日(金) 〜3月29日(日)  東京・千駄木gallery幻「反額装芸術市2020」に合わせて出版した私家版写真集「」(無題)。 全72ページの写真集で、ページを開くと左側に私が2019年から制作している「ユウゲンの極光」シリーズ、右側にスナップ写真が掲載されている構成となっており、このnoteは右側のスナップ写真の解説です。 例えるならば映画のブルーレイの特典によくあるオーディオコメンタリーのようなもので、読むと写真集との距離が少し縮まるかもしれませんし、「

        • 誕生祝返礼と2020年に向けて。

          去る11月29日は私の誕生日でした。いろんな方からお祝いを頂いたのですが、11月中旬から仕事や展覧会準備に追われ、noteでの返礼記事を投稿することができないまま12月末になってしまいました。師走を甘くみてはいけませんね……。 誕生日は毎年amazon欲しいものリストを公開してインターホンがなるのを正座して待つのが慣例となっています。 ランチョンミートタワー。総重量5kg超え。 今年は大量のランチョンミートが届きました。1129(いいにく)の日なので、やはり肉だろうと思

        2020年の終わり。

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        • 制作雑記
          5本
        • 展示作品情報
          7本
        • 展覧会告知
          1本
        • 観にいった展覧会の記録
          3本

        記事

          中村趫・才田翔 写真展「ALTERNATIVE PHOTO SPACE IN GAREGE GALLERY」

          2019年12月20日〜2020年1月12日までの金土日に 京都大宮Green&Garden1階奥のガレージにて、中村趫・才田翔による写真展覧会を開催します。 場所↓ http://green-and-garden.net/?page_id=4 〜ステイトメント〜 街路に咲いていた多種多様な色は権力によって剪定され、グレースケールの庭園がどこまでも続いている。 もはや鮮やかな色は陽の当らないメゾンの小さな箱庭の中で厳重に保管されるものになった。 『ガレージ』は街

          中村趫・才田翔 写真展「ALTERNATIVE PHOTO SPACE IN GAREGE GALLERY」

          Green & Garden「CROSS」展を終えて

          写真美術/芸術家の才田です。 2019年11月2日〜10日、京都大宮Green & Gardenにて「CROSS」展が開催されました。 出展作家 Trevor Brown 垂狐 中村鱗 フクモトユカ うちの敦子 傘嶋メグ 北村侑紀佳 きりすみさ キルルキルク 銀狐久 才田翔 田野敦司 紅紫紗貴ひなら 星レン 聖絵 みか 美澄 巡 杳 芽具見 夜野茉莉亞 わたなべみゆき 展覧会の情報は季刊誌「TH」などにも掲載され、多くの方々にご来場頂きました。 私は2019年1月よ

          Green & Garden「CROSS」展を終えて

          「ユウゲンの極光」被写体募集

          写真美術/芸術家の才田です。 基本的に被写体を募集することはありませんでしたが、「ユウゲンの極光」シリーズは今までの撮影方法や作風から大きく変化したものなので、被写体選びに関しても変えていくべきだと感じて今回募集してみることにしてみました。

          有料
          9,999

          「ユウゲンの極光」被写体募集

          長崎県美術館 クリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」展 アーティストトーク記録

          このnoteは2019年10月18日~2020年1月5日に長崎県美術館で開催されたクリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」展初日(10月18日)、作家本人によるアーティストトークの記録です。 この展覧会は大阪→東京→長崎と巡回しており、大阪・東京それぞれのアーティストトークも記録していますので気になる方はこちら↓からどうぞ 大阪会場 https://note.mu/syosaida/n/n5b1a673bd419 東京会場 https://note.mu/syo

          長崎県美術館 クリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」展 アーティストトーク記録

          命日をジーマブルーに染めて。

          このnoteを簡単に説明すると… ・netflixオリジナルアニメ「ラブ、デス&ロボット」の中の1篇「ジーマブルー」がとても素晴らしい内容だった。 ・「ジーマブルー=原点」としたなら、私にとってのジーマブルーとは? ・原作もアニメと合わせて読んでみたい(洋書) といったものです。アニメ作品を観た感想と私個人の体験(やや重い話)を織り交ぜた内容なので、「ラブ、デス&ロボット」への感想・解説とは趣きが少し異なります。 「ラブ、デス&ロボット」の解説はいくつかネットで読みまし

          命日をジーマブルーに染めて。

          空想の景色を撮り続けて見えた流星について。

          「ユウゲンの極光」シリーズの撮影を始めて約半年が過ぎた。 2019年4月に参加した企画展の際に用意したフレーバーテキストにも書いていたが、「ユウゲンの極光」シリーズは他の作品を撮影していた時に偶然撮れた写真がスタートだった。 撮影した時の状況、カメラや機材の設定をもとに再現を試みたが最初はうまくいかず、モデルさんに申し訳ないと思いつつ何時間も動き回らせたり機材の微調整を繰り返していた。 私は作品制作において偶然の発見(セレンディピティ)を大切にしていて、その奇跡あるいは

          空想の景色を撮り続けて見えた流星について。

          東京都国立新美術館 クリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」展 アーティストトーク記録

          このnoteは2019年6月12日~9月2日に東京都国立新美術館で開催されたクリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」展初日(6月12日)、作家本人によるアーティストトークの記録です。 この展覧会は大阪→東京→長崎と巡回しており、前回の大阪会場でのアーティストトークも記録していますので気になる方はこちら↓からどうぞ https://note.mu/syosaida/n/n5b1a673bd419 フランス語で話すクリスチャン・ボルタンスキー氏の言葉を通訳の方が訳し

          東京都国立新美術館 クリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」展 アーティストトーク記録

          green & garden「孵化」出展作品に寄せて-フレーバーテキスト-

          このテキストは2019年5月3日(金)〜12日(日)京都green & gardenにて開催される「孵化」展に出品している作品に対するフレーバーテキスト、いわば香辛料です。 美術/芸術作品について作者が雄弁に語ることは作品を観る人に対して快適な鑑賞へ誘うと同時にイマジネーションや体験を重ねる事への遮断にもつながる為、解答と脱線のバランスを自己の判断でコントロールし、くれぐれもかけすぎにはご注意を。 今回出品するのは「ユウゲンの極光」シリーズより5点。 「ユウゲンの極光」シ

          green & garden「孵化」出展作品に寄せて-フレーバーテキスト-

          green & garden「京都極彩秘宝館」出展作品に寄せて-フレーバーテキスト-

          このテキストは2019年4月16日〜28日京都green & gardenにて開催される「京都極彩秘宝館」に出展している作品に対するフレーバーテキスト、いわば香辛料です。 美術/芸術作品について作者が雄弁に語ることは作品を観る人に対して快適な鑑賞へ誘うと同時にイマジネーションや体験を重ねる事への遮断にもつながる為、解答と脱線のバランスを自己の判断でコントロールし、くれぐれもかけすぎにはご注意を。 はじめに…… 今回出展した「ユウゲンの極光」シリーズは、今年の1月末から継

          green & garden「京都極彩秘宝館」出展作品に寄せて-フレーバーテキスト-

          gallery幻「反額装芸術市 Anti-framed Art Market」に出品します

          写真美術/芸術家の才田です。 チョコミントのクッキーサンドが最近の主食です。 さて、4月~5月の京都での展示の告知をしていましたが、この期間中に東京で開催されるイベントにも招待して頂いたので、こちらも宣伝させてください。 場所はいつもお世話になっている東京千駄木にある「Gallery幻」様。 「Anti-framed(アンチ・フレームド)」というタイトルには二つの意味が込められています。 額装(フレーム)されていない作品 芸術の枠(フレーム)にとらわれない何か 額装さ

          gallery幻「反額装芸術市 Anti-framed Art Market」に出品します

          nekomata Lab & Syo Saida コラボレーションガラスドーム

          写真美術/芸術家の才田翔です。 2019年4月16日~28日、5月3日~12日と京都「Gallery green & garden」様にて開催される美術展に出品するにあたり、特別なアイテムをご用意できればと思い、今回、大阪大正区にあるガラス工房「nekomata Lab」様との共同開発によるガラスドームを展覧会用グッズとして制作しました。 -展覧会の詳細はこちら- nekomata Lab様へは去年から何度かガラスドームアクセサリーの制作体験教室に通わせて頂いていて、そ

          nekomata Lab & Syo Saida コラボレーションガラスドーム

          2019年4月/5月の展示告知と注意事項。

          写真芸術家の才田翔です。 平成最後に腫瘍摘出手術を受けることになり、心身共に悪い部分とはキッチリお別れして新時代を迎えれそうです。 さて、本題ですが2019年4月~5月に京都で行われる展覧会に参加しますので、その告知をさせていただきます。 2019年4月16〜28日(日) 「京都極彩秘宝館」-其ノ弐 快楽の活用- 2019年5月3日〜12日(日) 「孵化」展 どちらも京都Gallery green&garden様にて開催します。 http://green-and-g

          2019年4月/5月の展示告知と注意事項。