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自分が変われば、周りも変わる

「親やパートナーは、性格や態度を変えようとしても、絶対に変わりません」

昔、あるメンターから教わった一言だ。

長年一緒にいる相手ほど、こう変わってほしいと、ついコントロールしてしまいがちだが、コントロールの氣を感じた瞬間、相手はその通りに動いてくれなくなる。

なぜなら、私達は誰もが人からコントロールされることが嫌いだからだ。

当時、相手をなんとかして変えたいとばかり思っていた僕に、この言葉はショックだった。

「相手が変わらないんだったら、もう相手に何を言っても無駄じゃないですか!」

そう思ったが、メンターが言うには
「相手とコミュニケーションをとったり、要望を伝えるのは大切だけど、自分が望むようにコントロールしようとしても、相手とぶつかるだけだよ」とのこと。

そして、結局のところ変われるのは自分だけであり、自分が相手に対して見るフィルターをいかに変えられるかが大事だ、とも。

私達はありのまま物事を見ているように、つい錯覚するが、自分独自の見方、捉え方をするフィルター越しに相手を見ている。

僕は、この言葉を聞き、相変わらず相手を変えようとすることは、ちょくちょくしながらも(笑)、自分と向き合い、自分の心のフィルターを変えていくようにした。


特に、劣等感が強かった僕は、相手に挨拶しても挨拶が返ってこなかったら、軽んじられていると思ったり、相手にひそひそ話をされたら、自分への悪口を言っているのではないか、と反射的にとらえることが多かった。

でも、自分の劣等感と向き合い、手放していくことによって、周りがそういう行動をとったとしても、心は平静でいられるようになり、氣づけば、そういう行動を取ってくる人が周りにいなくなった。

メンターがまた言うには

「自分が変われば、相手を変えようとしなてくも、相手はそのエネルギーの変化を感じて変わっていく、もしくはそのエネルギーの変化に同調できなくなって離れていく」

とのこと。

私達は、全員が似たような人間関係を形成していると思いがちだが、そんなことはなく、なぜか怒りっぽい上司ばかりと当たってしまう人や、なぜか異性が暴力的な人と付き合ってしまう人もいる。

僕の人生を振り返っても、怒りっぽい上司に当たることが多く

「この人いなくなってくれればいいのになあ」

なんて思っていた時は、全然状況が変わらず、むしろどこの職場に転職しても、同じような人が必ずいたのですが(笑)

それよりも相手を鏡として、自分も同じところがあるのではないか、と観察し、自分の深いところを変えていくことで、相手のことがまったく氣にならなくなり、結果的に相手から離れていくことがたくさんあった。

あなたの身の回りにいる人は、全員、あなたのエネルギーに近いものを持っている人たちだけだったりする。

それを見た上で、相手を変えず、自分のことを変えるよう、今日から試みていこう。



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