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会社員なら知らなきゃ損!~私が店長を辞めた理由

私は36歳で新卒から10年以上務めた会社を退職し、

新たに転職をしました。

会社は東証一部上場企業の外食チェーン店でした。

役職は店長で10年以上数店舗を経験していました。

なぜ、私が店長を辞めたのかを書きたいと思います。

同じくらいの年齢の方や同業種で働いている方の

何かのきっかけや参考にしていただければ幸いだと思います。

「辞めたい」と思うことはもちろん常に感じていました。

ただ、それは実行に移すわけでもなく、単に辛いと感じたりしたからでしょう。

私は我慢強く、忍耐力があるほうだと自負してはいます。

多少の辛さなどは乗り越えてきました。

そう、辞めた理由は仕事が辛いからではないのです。

仕事なのですから、辛いこともあるのは当たり前です。

それは人としては乗り越えなければいけない部分ではあります。

もちろん、人には「限界」があります。

自分が耐えられないと思ったら、そこは線引きをしても良いと思います。

これをしないと、うつ病や、自殺などに繋がってしまいますからね。

また、私の場合は店長でもあったので、

仕事を楽にすることなどはいくらでもできます。

楽にするというと聞こえが悪いですね。

「要領をよくする」「効率を上げる」ということでしょう。

それはひとつのやりがいでもあります。

この仕事の面白さのひとつが店舗を回すということでしょう。

これは実際に今、同じような境遇の方は、その面白さがあって働いているのだと思います。

私はもちろん、仕事の面白さは否定はしませんし、

自身も10年以上やってきただけに、十分にわかります。

特に若いうちはアルバイトなどとの距離も近く、

違った面白味もあるでしょう。

それでは、なぜ私は退職に至ったのだろうか。

まずはいくつかの小さな要因を拾っていきたい。

①金銭的な事由

ちなみに安月給です。年収も500万に満たなかったですね。

ボーナスも期待できないくらい、会社も業績よくありませんでした。

店長という肩書にしては世間的には低い部類だと思います。

ただ、これは私はそこまで気にしてはいませんでした。

もちろん、やってられないなと思ったことはありましたが。

②出世に関する事由

店長の上にエリアマネージャーという役職があり、

その上には部長という役職があります。

出世を目指せばいいのではと思う方もいるかもしれません。

これは先ほどの会社の業績や次に出てくるものに繋がることでもあります。

部下は上司を見て育つといいます。

私は上司の役職になりたいと思えなかったので意欲がありませんでした。

これはどういうことかというと、

エリアマネージャーもそう給料が高いというわけでもありません。

また、上司は「ほとんど休んでない」などを口にすることもあります。

休みの日でも電話が余裕でかかってきたりします。

それを見て、その立場になりたいと思うでしょうか。

私は絶対に嫌だと思いました。

③会社業績に関する事由

会社の業績は重要です。

私の父はもう亡くなってしまいましたが、

1つの会社で人生を終えました。

それはもう40年以上務めたことになります。

これはこれで立派なことだと思います。

ただ、昨今の社会情勢を見ればわかるが、

今は時代が違います。

会社の業績なんてそう良い状態が長く続くわけではないんですよね。

あの大手会社が倒産や低迷などニュースでも見た方が多いでしょう。

自分が勤めている会社にそう明るい未来が見えないのであれば、

そこに固執する必要もないでしょう。

もちろん「安定」のあるような業態なら別ですが、

少なくても外食チェーンは入れ替わりが数年レベルでは生じる世界です。

店舗が閉店したり、会社の業績が赤字であれば、

今後も待遇が良くなる可能性は少なくなります。

給料が上がることもほとんどないでしょう。

上がったところで、それは逆に自らを苦しめることになりますからね。

店舗での人件費にも反映されますので。

そんな企業に定年までのあと20年以上いられるでしょうか。

④仕事面での問題

実は私は飽きっぽい性格でもあるんですよね。

正直、「店長」という仕事にもういいのではと思いました。

それは10年以上もやっているというのもありますし、

ある程度のノウハウもわかってきたので、

それ以上、この仕事に対して前向きな面白さを感じなくなりました。

もちろん、やり続けることはできますが、そこに気持ちが入らなくなったんですよね。

これにはいろいろな事情があるのですが、

ひとつの要因としては閉店による店舗の異動でした。

退職する前年までいた店舗が閉店することにより、

私は近隣店舗に異動することになりました。

閉店理由は家賃交渉が折り合わなかったというところです。

これはひとつ前の要因に繋がるのですが、

利益体質にも問題あるので、家賃代の数万円が払えなくなるのです。

結局、田舎でしか生き残れないということになってしまいますよね。

この3年間いた店舗でけっこう良い店舗作りが出来たんですよね。

しかし、次に異動した店舗の醜態を見た時に、

かなりショックを受けました。

またこれを改善していかなければいけないんだなと。

これまで私が前店舗でしっかりとやっていたことを

この店では出来ていなかったわけですよね。

同じ時間軸で見たら、困った話です。

もちろん、そこから改善することに注力しました。

そこから半年後に退職に至ります。

一応、最後の数か月はAAA評価というものを獲り会議で表彰されたりはしました。

これにより、周囲には「なぜ辞める?!」感を作ったかもしれませんね。

さて、ここまでは小さな要因の積み重ねです。

これまでの4個の要因というのは数年の蓄積の成すものでもあります。

私の辞める理由の一番の要因は

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