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学校での読みきかせ会。

5月に息子が通う小学校で『読みきかせサークル』なるものに入会した。

このサークルは月2回、地域の方々や保護者の方々が、小学校に通う子どもたちに絵本を読んできかせるもの。

初回はどんな様子か見学させていただいた。
プロジェクターに投影して読み聞かせている人もいれば、そのまま絵本をクラスの子どもたちにみせて読み聞かせている方もいた。

終了後、会の先輩に話をきいたら10年以上、続いているらしい。

Youtubeに限らず、読みきかせという需要というのは案外、身近に転がっているものだと感じた。

問題は、読みきかせる本と、時間だ。

制限時間は15分。
10歳向けの本はなんだろう?
なにせ経験がないから、少しだけなやんだ。

家内に相談したら家にあるもの、とりわけ息子が気に入っているものをオススメしてくれた。

絵はかわいいが考えされられる本


最近、我が家で推しの一冊だ。
この本を創った人のお話し会に参加したことがある(以下記事)。

よし、コレにするか…と思い、練習をはじめた。

やってみて思うのは、

「15分という制限時間」

は、案外みじかく感じるものだ。
それだけ、内容が濃いと言うこと。

どんなに練習しても15分切れない。
ぜんぶ読むと最低19分はかかる。
でも、ぜんぶよみたい。
にんげんだもの。


うん、これはじつに困った。
いくらか、よむ所を削らなければならない。

つまり、

・どの内容を、この本の良さを損なわずに伝えるのか?

という課題があり、添削の識別力が試されることになったのだ。

アタマと心は「ぜんぶ、よみたい。」って、なってるのでこの領域のみにまかせるのはとてもあぶなっかしくて信用できないw

そこで…
エゴを超越した「生命そのもの」に直接はたらきかけるOリングテストで、

・どれを話すか?
・どのページを伝えた方が望ましいのか?

などを識別した。

左手でOKサインの輪っかを作り、右手人さし指で指を輪っかの中にひっかけ、軽くひっぱりながら本をよみ、

最良の意図のもとに…
「このページを読みます」
「この箇所を読みます」

などと肯定文で宣言し、

・右手でひっかけた指が強い反応で、そのままだったらよむ
(YES)
・右手でひっかけた指が弱い反応で、外れたらよまない(No)

とルールを作り、読まない箇所には付箋をはり、その上で練習した。

コレが不思議だったのだけど…
じつにピッタリ15分に収まった。

(Oリングテストについては、おもしろいので別記事で書こうと思う)

むかえて当日。

なんかイケナイ人みたい

結論からいうと、まぁキンチョーしましたなぁ。録音とは全く異なるもの。
なんせ、ライブだもの…にんげんだもの。

ストレッチで身体と心を整え、担任の先生にご紹介を受け、さぁ登壇ですよ。

開始1分たらずで、子どもたちのざわつきは、ピタリとおさまった。
ちょっ、おま…聴く前はあんなにギャーギャー騒いでたのに…なんだ、その切りかえはw

イザ!ってなると、子どもたちの眼差しはほんとうにまっすぐで、真剣そのもの。
読み手の自分も責任を強く感じ、真剣に一所懸命、よみました。

五感を研ぎ澄ましてきいてくれている感じが伝わってきて、強い手ごたえを感じていることに、気づいた。

読みきかせというよりプレゼンをやっているような感覚に陥った。
プレゼンやったことないけどねっw

ときおり時計のチェックをしながら、よんだけれども、泣きそうになるくらい見事に15分におさまった…ふぅ。

おわったあとに先生がコメントしてくれたのだけど、授業でもゴミ問題を社会でやっていて、非常にタイムリーだとおっしゃっていたので、この本の選択は正解だったと思う。

最後に先生にコメントを求められたので、

『この本の内容は、ほんとうに実際に起きていることだと思います…そういう物事を理解するためにも、また世の中に役に立ってもらうために、いま目の前にある勉強を、がんばってください!!!』

というような言葉を残し、朗読タイム15分を終えた。

自分も朗読を通じて、色々感じたし、考えさせられた。
子どもって、感性がすごいなと…感じた。


個人として感じたこと。

自分はそれなりに経験はしてきたつもりだけど生きてきた分、やはり雑念が多い。
感性が…五感が、鈍っているんだなと、つくづく実感。

自分の見直しは相当やったつもり。
それでも…とてもじゃないけど、子どものすぐれた感性には、かなわないものだ。

同時に、こうも思っている。
もっと余計なモノを削ぎ落として…
彼らと同じくらいの感性をとり戻していけたら…ある意味、最強かもね?

と、認識させられる15分間だった。

※今回、読んだ本です。
推しです。

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