今年の漢字の選定結果は妥当だったのか?

今年の漢字に、『災』という漢字が選ばれた、という発表がありました。

振り返ると、確かに今年は災害の多い年だったように思います。
幾多の地震や、大雨被害に日本人は苦しめられました。

しかし、果たして本当に『災』という漢字は
選ばれるに妥当な漢字だったのでしょうか?
人の記憶以外に、これを裏付ける指標を加えることは出来ないでしょうか?

試しに『災』という漢字が昨年と比べてどの程度多く(もしくは少なく)
つぶやかれていたのか?をリスニングしてみました。

<設定キーワード>"災"
<期間>2017/1/1~2018/12/11 (20171/1〜2017/12/11と、2018/1/1〜2018/12/11に分けて調査)
<条件> 特にセグメント設定はなし

- 結果 -
2017: 23,528,078
2018: 49,605,988(210.8%増)

なんと、2倍以上も2018の方が多い結果となりました。

もう少しこの差の要因を探るべく、日別でのVolumeグラフを見てみました。

3/11は東日本大震災を追悼するモーメントとして毎年スパイクがあります。
以降、3度のスパイクが立っていますが、これはそれぞれ大阪北部での地震災害、関西エリアでの大雨被害、北海道での地震の際に立ったものです。

さらに特徴を挙げると
- 災害発生時により大きなスパイクを生んでしまうのは地震被害(約200万投稿以上)
- 大雨はエリア毎に災害警報が発生する日時が異なるので、スパイクは地震の際よりも長引く
- 北海道での地震時は発生後の残存ツイートが大阪の際より多い。その投稿の中身は、2018年は地震・大雨など災害が多すぎて異常、と嘆く人たちの声であった。

これらの結果から考えると、2018年の漢字として『災』が選ばれるには充分過ぎるほど定量的な裏打ちもあり、またその数値の裏に、多くの人々の苦痛が表されている事も分かりました。

来年は、この『災』という漢字がつぶやかれる回数が減り、
より安心で安全な生活を送れる日々が続くことを切に願います。

サポートしてくださったあなたの心を、俺はもっとサポートしたい。有難うございます..!