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Yell note :Page60 絆のアリル セカンドシーズン感想まとめ

時が過ぎるのは早いもので!アニメ「絆のアリル」セカンドシーズンが昨年10月~12月に放送されひとまずの完結を迎えました。

ファーストシーズンから通して全24話の物語でしたが皆さんはどのような感想を持ちましたか?
今回全体のまとめということで私なりに感じたことを記事としてまとめたいと思います。なお、ファーストシーズンの感想と重複する点については省きますので過去記事を参照ください。

※記事中のアニメ本編画像は絆のアリル公式サイト(©KA/絆のアリルPJ ©絆のアリル製作委員会)より引用しています。

1.良かった点

①「アリルズ」に繋がる物語

バーチャルグリッドアワードの出場権を巡る戦いが主軸になっていたので各ユニットごとはともかく15人としての関係性をどうやって描くのだろう?と想像していたのですが、コラボをしながらユニットを結成するところから描くことで色々な可能性を見せてくれたなと。

アニメが始まる前から4つのユニットが存在することは言及されていたのでメタ的にはストーリー展開のワクワク感はスポイルされてしまっていましたけど、その代わりにミラクとニスカ、リズとソフィア、ジェシーとヒメナなどアニメの展開ならではのコラボもありましたね。

そういったユニットを超えた絡みがあったからこそ最終話の展開に無理なく繋げられたと思いますし、15人がバーチャルアーティストとして個性を持ちながら大きな意味でのグループとしてどう活動していくのかがますます楽しみになりました。
昨今のアニメコンテンツの流れだとアニメ放送後にリアルイベントを開催するのが常なので、予告されている15人イベントがその位置付けになる…のかな?キャストの皆さんからも生でアニメの感想を聞いてみたいです。

②ついに本気を出した楽曲

これはアニメ単体だけでなくアリルズプロジェクト全体にも関わってくるお話。

ファーストシーズン時点でも結構な数の楽曲が発表されていて,、第24話のEDを飾った「mirAI wave!」は絆のアリルを象徴するアンセムになりました。
とはいえ、定期公演でのオリジナル曲はまだまだ『課題曲』という印象が強かったですし、他コンテンツの楽曲と殴り合えるか?と言われるとまだまだ物足り無さが目立っていました。(定期公演season01の曲とか今聴くとBPM遅すぎてびっくりする)

しかしキャストのボーカル&ダンスレベルが上がった前提で作られたと思われるセカンドシーズン以降の曲はどこでも戦える良曲揃い!私の楽曲の好み的に「未完成Fate」と「Fake out」は毎日聴いてます。カッコよすぎる…!
セカンドシーズンの曲はほんとにどれも強すぎるので、ユニットライブ配信の時も思ったんですがもうカバー曲いらんでしょ!オリ曲で勝負しよう!って声を大にして言いたい。今年はぜひそうあってくれ。

2.気になった点

①ぼやけた決着

全24話を通して色々な問題が起こりそれをミラクたちが乗り越えていく…というのが大まかなストーリー展開ですが、やはりというか何というか曖昧にされた部分や矛盾などが散見されたためどうにも感情移入できないところがありました。以下列挙。

・結局キズナアイってどうなったの?

・第1話で「キズナアイとエイダはどちらの方が上か?」という話題が出た時にエイダ派が多かったように見えるにも関わらず、第21話の街の広告の描写ではキズナアイ一色でした。5年前に行方知れずになっているのに。現実に置き換えて考えると、いくら大人気だったとしても5年前に終了したコンテンツが街を埋め尽くしてることってありますか…?

・第23話でPathTLiveの楽曲データが消えたという重大事が起こったのに、第24話で何事もなかったかのようにライブを行っているのは…??

・エイダによる妨害工作は予選と本選の2度に渡って行われており、審査の公平性を著しく毀損しているわ、バーチャル世界そのものを破壊するわという事件だったのにそれに対してお咎めなしというのはさすがに…。

・ソフィアとエイダって事前に面識があったの?

ぱっと思いつくのはこんなところですかね。こういう喉に引っかかった小骨みたいな疑問が残ってると気持ちよくストーリーを追えない性分なのです。

②キャラクター描写の不公平性

ファーストシーズンで「PathTLive以外の10人出てこなかったやんけ!」とキレ散らかしていたのでちゃんと15人が出てきたのはまあ良かったんですけど、結局出番に差がついてしまったのでそこはちょっと残念でした。

特に印象が薄かったのがエリーで、予選1位通過・BRT5のセンターという屈指の強キャラ設定だったにも関わらず、彼女の実力や性格がストーリーに全く関与していないのが寂しかったですね…。
あとは本格登場がひと際遅かったヒメナ、後半空気気味だったクリスも割を食ったキャラクターと言えるかもしれません。逆にストーリー前半はニスカ、後半はソフィアの出番が多く、この辺はキャラクターの特性と展開の嚙み合わせにもよるのかもしれませんがもう少し均等に役割があってほしかったかなとは思います。

そしてキャラクター描写的にはアニメ本編よりもスタッフインタビューの方が面白かったりするのでそれもどうなんだと思ったり思わなかったり。


というわけで思いつくままに感想をまとめてみました。色々言ってますけどアリルズ配信を見てる人はさらに数倍楽しく見れるアニメだったと思いますし、キャストさんの何人かはイベントやその特典会で実際にお話しできる機会があったりしたので、アニメ放送期間中にすぐ直接感想を伝えられるという伴走型のドライヴ感というのは他のコンテンツでは味わえない楽しみ方でした。

アニメの設定が今後どの程度活かされるかはわかりませんが、面白い掛け合いもたくさんあったので今後の配信などでもぜひ反映されてほしいなと思います。
アニメ制作陣の皆さん本当にお疲れさまでした!バーチャルグリッドアワード編待ってます!!


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