走るひと
日本で生活の一部にランニングを組み込んでいる人は何人いるか知っていますか?
東京マラソン以降、年々ランナーが増え続け現在では日本には約1000万人存在すると言われ、東京マラソン以前から比べると500万人増となっている。1000万人。人口が1億2000万人とすると12人に1人がランナーという計算。
体育で不人気種目として名高い「持久走」。体育の嫌な思い出ランキングで集団行動と双璧をなす「持久走」。
そんな中高生が大人になり、仕事の前や仕事の後に走りだす。そこには何が起きているのだろうか。
そんなブームを支え、「いま走っている人はこんな人」というランニングのPOPEYE的な雑誌「走るひと」を見ながら、PLANETSの宇野常寛氏の解説を読みながら考えていきたい。
雑誌「走るひと」の表紙ですが、どうでしょうか。女性ファッション誌といっても通用しそうですね。
月刊陸上競技の延長線上には絶対ないことがわかります。
どうですかこの違い。
ここに従来の500万人と新しい500万人の違いがある。
従来の500万人はガチ勢。箱根駅伝よろしく身をけずり、人生を懸け、1分1秒を争うことに美徳を感じる集団。ハードルが高く、近寄りがたい。何よりも「ちょっとウザイ」「ちょっと引く」感じ。
新しい500万人はライフスタイルとしてのランニング。健康・美・ファッション・音楽という若者カルチャーとランニングがフィットすることで自分の生活の延長線上にランニングを置くことができるようになった。スマホとアプリでの連携、ビビッドカラーのウェア、入会金不要、風景や健康ライフはインスタ映えにもつながることで共有することも可能。どう考えても若者に広がらない理由がない。
俺達のカリスマも走ってる
スポーツとロック。
バンドマンは不摂生であるべし。タバコ、酒、そして禁止薬物。。。そんなイメージを払拭するがごとく、ブラフマンのトシロウ・ハイエイタス(元エルレガーデン)細見武士が走ってる。
ロックマンらしからぬと言っていいのか?それは違う。
孤独の中で自分と向き合い、そこから生まれたものを歌詞にする。
ギリギリまで追い込んだ体でステージに立つ。爆発的なライブをする。
そんなナルチズムをロックと言わずに何と言うってことですね。
走ってなさそうな人が本気で走ってる。そのあたりにこの雑誌の先見性と副題である「僕らを走らせるひと」というスタンスがあるように思う。
スマホの普及なしに語れないランニングブーム
上記のイラストにあるように走りながら聴く、ランの経路をアプリで管理するために指先でセッティング。
これが現代のランニングスタイル。
アップルペイなんかもあれば本当にスマホ1つで始められる。
NIKEが、アプリ作成とウィメンズ強化を推し進め現在のムーブメントを作っている。
野球を切り捨てランニングやヨガを強化したNIKE
野球・ゴルフ・陸上競技という雰囲気のミズノなどの日本企業
時代はおじさんではなく若い女性であったということ。おじさんやマッチョ思考ではなく、性別関係なしにみんなでその時間を共有するひとつのツールがランニングになっている。
あなたにとって彼らのランニングに当たるものはありますか?
そんな存在を見つけ、日々の生活をより楽しく、快適に、健康的にすごしたいですね。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/走るひと+本/
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