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投擲種目の授業


2学期の陸上競技は投擲種目を6時間、跳躍種目を6時間行う。

まず前半の投擲種目で6時間行うのはなかなか悩ましい。練習と記録測定で6時間というのはどうしても間延びする可能性が高い。そこで、「遠くに投げる(遠投)」だけでなく、「投球動作」「スピード」にも取り組むことに決定。

投げることに興味を持ち、自主的にやってみようと思わせるべく、道具も使いながら取り組んでいきたい。


目標とする投球動作

(a)回転は始まっているが投げる腕は残されることで腹筋にねじりが起きる。パワーが貯められる。

(b)腕が投球方向に動き出しているが肘が顔よりも前に出ることはない。

(c)リリース時に指先・腕・体幹が一直線になっている。





第1弾 投球動作


・紙鉄砲

・発泡スチロール投げ

・ペットボトル回し


道具を使って投球動作のコツをつかむ。とくにリリースの力を入れるタイミングや感覚をつかむことが

何よりも重要。ペットボトル回しは肘が前に出すぎない、リリース時に指先、肘、体幹が一直線になるような体の使い方を身につけさせたい。(難しいけど)




第2弾 遠投


・ジャベボール投げ

・ハンドボール投げ


投球動作を遠投力に変えていく。前回までの練習だけでなくメディシンボールスローを取り入れて

力をため込んで放出する感覚(上記でいうところの(a),(b)の動き)を得られるように取り組む。1学期に行ったハンドボール投げの記録と比較させる。また、教員はハンドボール投げの記録とジャベボール投げの相関関係も調べる。



第3弾 スピードガン計測


・ハンドボール ステップシュート

・軟式ボール


生徒は張り切って行うことが予想されるため、入念な準備運動をさせる。メディシンボール投げで強い力を発揮する種目を入れておく。遠投力と球速の関係は相関関係にあるが、スピードガンでよい記録を出すには力を目標物に集約させる力、つまりはコントロールや調整力も必要になる。



●記録用紙

授業ごとに配布して記入しながら進行し、授業終了後回収。

●評価
評価はどうしても記録と数字で評価していくことが中心。
できればアイパッドで動作を記録して評価したいけどフィードバックするのが難しいので断念しそう。

投げるというエンタメ
夢中になって投げる空間を作れるかどうかが重要。記録は伸びてほしいのはもちろんだが、短期間では限界があるのも事実。それよりも投げることって楽しいと思わせる授業作りが中長期的な視点に立てば意味のあるものになるはず。

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