透子

twitter→@toukoair 一眼Nikon D800

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マガジン

  • 雑記

  • 読んでもらえると嬉しい作品まとめ

    これまで書いたうち、自分の中で許せる作品を纏めています ・未完結だが表現に凝った→春雷 ・短時間の割に書けた→我が闘争 ・評価の良かったエッセイ→語尾の話 ・一瞬で読める→短編4作(「有料会員」が特におすすめです) ・ファンタジー児童小説的な作品→星の欠落、汐未亜の初恋

  • シーシャ随筆

    夢想

  • 幻想文学

  • ネミアナの侵襲

最近の記事

無知と悪手が原因の諍いが許せないのだと気付いた、だって解決できることだもの 手があるのに解けないことにイライラするのだと思う。 他人が悲しんでいるのを見たくないというエゴ、壊れた機械を分解して直すような知的好奇心、双方が最も高く重なった地点が「悲劇の解決」という課題かもしれない

    • 自己紹介

      自分の好きなものや本当に考えているところをネットなんかに書くのは嫌いで、直接話してくれる人だけに明らかにすればいいと思っていた。けれど、最近は直接会う前にTwitterや他人の噂話のみで私を既に知っていたという人に出会うことがある。偶にはわたしをネットに放流してみようかと思って書いてみる。 【何者ですか?】 大学5年生、心理学科 【なぜシェアハウスなんかやってるの?】 気分。呪いを受けていたから(薄くなったけれど)。集団に馴染む努力より自分で主催する労力の方が私にとっては

      • 美しく生きる方法

        美しく生きるとはどういうことかわからなくて苦しい。 ただ淡々と毎日を暮らすことができない私は、なにか人生指針がないと自分の毎日を肯定できない。 今までの私は、個人の利益を優先して他者を抑圧する行為の醜さを憎み、社会の悪のために殉死することを自らの美しさとしてきた。 私は欺瞞だらけの人間関係や社会のシステムを恨んでいて、ただ見ているだけで何もしない傍観者たちを憎んでいた。 勉強や研究ではなく就活が目的となった大学。互いに己を誇張し嘘をつきあう就活構造。自分が不利益を被るか

        • 精神が終わってる日の詩

          人間の殻はなぜ固いのか? それは中がぐちゃぐちゃだからである 変態中のセミみたいに いつまでも羽化せず 羽化できず 羽化できずとも生きてしまう 生かされてしまう 恐ろしさ 人間の殻はなぜ固いのか それは 生への固執 ぐちゃぐちゃでも 生きる ぐちゃぐちゃでも生きる 生命体だから

        無知と悪手が原因の諍いが許せないのだと気付いた、だって解決できることだもの 手があるのに解けないことにイライラするのだと思う。 他人が悲しんでいるのを見たくないというエゴ、壊れた機械を分解して直すような知的好奇心、双方が最も高く重なった地点が「悲劇の解決」という課題かもしれない

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          8本
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          7本
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        • ネミアナの侵襲
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        • さけにっき
          2本

        記事

          日記

          優しくしないでほしい、とか思うのは贅沢なわがままである。 優しくされたいと散々望んできたくせに、いざ優しくされると「私に優しくしないでほしい」と痛切に望むのである。 なぜなら、優しくされるとそのぶん生きねばならぬ。どんなに苦しくても、優しい人を裏切って死ぬことは許されぬと感じるからである。 私は優しくされたいのであるが、同時に責任を負いたくないのである。更にわがままなことに、誰かを傷つけたり苦しめたりすることも嫌なのである。しかし自分が生きていることにもどうにも納得がいかぬ。

          名付け

          名付け わたしの中の2nd中野小屋は 「静かな闘争」だ 「在る」ということに意味がある ただ己を曲げず粛々と生きるという生活者の強さ 生活の強さ これがわたしは好きなのだ これは闘争であり、存在であり、しかし只の家だ これにどのような名前が相応しいのか、わたしは考えあぐねている

          名付け

          福沢諭吉はリフレの客にも女の子にも優しい

          いままでお金をつけて売っていなかったものに値段がつくのは不思議な気持ちだ。 リフレで思うのはその「不思議さ」だった。 趣味で描いてた絵とか、日常的に作ってた料理とかがいきなり数万で交換されたらびっくりすると思う。そんなかんじの気持ちだ。 はじめて性的価値を他人に現金で売ったとき、1日だけ、なんだか「汚れた」ような気がした。 日常に戻ってこられなくて、私生活における無価格のそれを二度とは手に入れられない気がして、おそらくその喪失に震えていた。 殺したかった。自分も、男も

          福沢諭吉はリフレの客にも女の子にも優しい

          「今は死にたいって言える」

          他人に「死なないで」って言い続けていたから、ずっと「死にたい」って言えなかった。 死なないでってお願いしている私が「死にたい」なんて言えば、死なないでって言葉を言う資格がなくなると思った。 自分の発言に責任を持っていないことになると感じ、無責任に発せられた「死なないで」では死んでほしくない人達を引き止めることができないと恐れた。 私が「死にたい」といえば、私の大切な人たちが死ぬのではないかと思った。 だから、「死にたい」と言えなかった。 誰も見ない、見つけるのが面倒く

          「今は死にたいって言える」

          嫌悪を感じた!攻撃しよう!〈人はなぜ他者を攻撃するのか?〉

          初題は〈嫌韓、或いはそれに類似する「他者への嫌悪感」について思ったこと〉だったが内容的に改題した。 この文章は、「人々がなぜ特定の対象を嫌う人と嫌わない人にわかれるのか」について書いている。 より正確には、「人々はなぜ嫌悪した対象に暴力を振るう者と振るわない者にわかれるのか」について考察している。 少し長いが、読んでいただけたら嬉しい。 他者への嫌悪感というのはたぶん人類誕生から今日に至るまで解消されていない大難問だ。 そして大きな問題でありながら、些細な問題と感じる

          嫌悪を感じた!攻撃しよう!〈人はなぜ他者を攻撃するのか?〉

          ダンスフロアで葬式を挙げたい

          クラブハウスのライブ会場で彼が思い浮かべたのは葬式だった。 というのも、直近死んだ家族の葬いがあまりにも華やかだったからだ。 葬儀といったら誰もが全身を黒づくめに染め、会場も雰囲気も全てモノクロの世界を想像していた。 しかし実際のところ、故人の遺影の前には白、黄、橙、紫の花々が咲き乱れ、遺影の周囲も棺の周りも仏を祀る金の装飾で豪奢に飾られていた。 確かに参列者は黒い喪服で全身を固めているものの、高齢の婦人や男性が身につける黒はむしろ美しさを引き立て、華やいで見える。喪主の黒

          ダンスフロアで葬式を挙げたい

          たかが6000km

          革命的巨大堅牢建築物であるところの本学72号館を渦巻港に寄せる試みは失敗した。 革命的なのは、1つ目、新しい大学制度のもと初めて建てられた宇宙技術開発専門学部研究棟だから。そして2つ目、革命的に最寄りの港から遠いから。 「なあケンジ、4年間押し続けたけど何も変わらなかったな」 「ああ」 言い出しっぺのケンジの表情は、しかし清々しい。 「貴重な大学生活の実にみのりあるべき放課後をわれわれは巨大な鉄の塊を押すだけで過ごしたわけだが」 「後悔してるのか? 乗ったのは君だぞ」

          たかが6000km

          ローズミルク×生苺

          ローズミルク×濾過部に生果実の苺ミックス。 メロンミルクよりもミルクの風味を濃厚に感じる。 ローズの香りもトイレの芳香剤のような化学物質の臭いじゃなくて、ちょっと高級なローズマカロンみたいな品のいい香りかたで心地いい。 この2日間なんとなく疲れていて昨日は夜まで、今日は夕方まで寝込んでいたけれど、どうにか起きて本を4冊買い込みシーシャに来たら少し落ち着いてきた。 メンタルがバグを起こす理由はいつもわからない。 生活を整えるべきだと思って数万使って暮らしの用品を整えた。

          ローズミルク×生苺

          雑感

          ずっと部屋にいたのに、18時過ぎ、はじめて外に出たら(静かだなあ)と思った。 冷房の音が意外と煩かったようだ、と気付く。 それに夏の湿った空気は重たく、風や草木やあらゆる生き物の動きをのろくさせた。五月、早すぎる夏に出払った蝉たちもまだ戻ってきていなかった。夕暮れ、白い空、雑草と石畳、生き物がいるようでいないような世界。 昨夜、祖父が死んだという。

          少年は少女を守りたいのか?〜創作における主人公の性別必然性を考える

          いつも主人公の性別を決められなくて困ってるんだけど、今書こうとしてるのも困っている。そろそろちゃんと向き合って答えを出さなければずっと書けないので、少し考えてみる。 そもそも決められない理由は、そこに「性別の必然性」が感じられないからだ。この文章中で「性別」「男の子」「女の子」などと表した時は身体的な性、つまりSEXの意味で言うのだけれど、男女にはどうしてもその性差、つまり身体的な違いがある。この身体的な違いが書きたいテーマの理由になる際にしか、主人公の性別を上手く決められ

          少年は少女を守りたいのか?〜創作における主人公の性別必然性を考える

          短編4作まとめ(ツイッター1p創作より選別)

          『有料会員』 『ソラクラゲ目ツキクラゲ科カグヤモドキの毒』 『ダチュラの呼び声』 『ありとなめくじ』 Twitter → @toukoair 1p創作は最近やっていません 気が向いたら再開します

          短編4作まとめ(ツイッター1p創作より選別)

          ユラギノ勇者

          なんてことない日常に飽き飽きしていたら、最近はやりの異世界転生をしてしまった。しかし僕は勇者にはなっていなかった。別にスライムに変態しているわけでもない。どころか、世界には何にもなかった。 「なにこれ?」 思わず声が出る。周囲360度をぐるり見渡しても本当に一切何も存在しない。全方位へ無限に続く真っ白い空間。いや、そこは透明で、白でさえない。色さえも存在しない。だから、白とも黒ともつかないし、光があるのかないのか、明るいのか暗いのかもわからなかった。完全なる虚無の空間。僕が

          ユラギノ勇者