【書籍紹介】ゆるく考える ―ラジカルにゆるく

東浩紀さんのエッセイ集「ゆるく考える」を読んだ。

『友と敵の境界をクリアに引かず、「ゆるく」考えることは、最近のぼくにとって大きな課題になっている(ゆるく考えるp326)』

 本書のあとがきに書かれている一文である。2019年1月2日付の文章であるけれども、クリアに線引きしないというのは、東さんの思想全般に通じるテーマの一つではないかと思うし、ぼくもそうした“ゆるさ”に魅かれた一人である。

 理解は時に明確な線引きを要求するが、あえて理解を求めない、つまり理解への抵抗のなかにこそ、誰かを傷つけない大切な想いがあるのはないか。“ゆるく考える”とはそういうことだと思っている。

 本書、2008年から2011年のエッセイを読んでいると「郵便」「誤配」そして「観光客」という東さんが提示するワードが、それこそゆるく繋がっていくように感じた。

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