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第141回 ジーンの死

1944年となった1月4日、オッペンハイマーの愛人であったジーンが自宅の浴室に睡眠薬を服用して入り、自殺しました。溺死でした。29歳でした。
同性愛に苦しんだ末の自死という事で伝えられました。
オッペンハイマーは、その性癖を初めて知りましたが、付き合っていた時から不自然な事もあり、今すべての点で合点がいきました。自分の性(さが)を否定したいがためにわざといろいろな男と寝たりもしていました。それが別れの一つの原因ともなっていました。

「もっと分かってあげたら良かった」
聡明で美しかったジーンの死にオッペンハイマーの落ち込みは傍目にもひどいものがありました。
やがて妻キティが二度目の妊娠をしたというまで落ち込みからは解放されませんでした。

3月、上院議員のトルーマンは、陸軍に膨大な使途不明金がある事をつきとめ、議会で追及しました。トルーマンは使途不明金をしばしば暴く事で有名でした。ローズベルト大統領は「国家機密」という事で乗り切りました。(続く)


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